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2023年7月13日 (木)

大統領がエリオット・エイブラムスを雇い続けるのはアメリカ帝国がまさに悪だから

2023年7月4日
ケイトリン・ジョンストン

この記事の英語朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 国務省によると「外国国民を理解し、情報を提供し、影響を与えることを目的とした活動を評価する」責任がある政府の公式外国プロパガンダ部門、グローバルメディア庁に「鋭く注意」を払う米国公共外交(パブリックディプロマシー)諮問委員会の役職に犯罪的ネオコン、エリオット・エイブラムスをバイデン大統領が指名したとCNNは報じている

 通常、誰かが「ネオコン」と呼ばれる場合、法的観点での厳密に正確な説明ではなく、単に「戦争屋」を意味するため頻繁に使用されるが、エイブラムスは実際、1970年代の伝統的ネオコンと深いつながりを持つ立派なPNACネオコン・イデオローグで、何十年もラテンアメリカや中東で暴力的なアメリカ帝国主義を促進するのを助けてきた。

 トランプ政権のイランとベネズエラ(トランプ外交政策 最も 残虐だった二国)の特別代表を務めたのに加えて、エイブラムスはおそらくレーガン政権中のイラン-コントラの犯罪隠蔽における役割を告白したことで最もよく知られている。CNNはアメリカ外交政策と民主党大統領政権両方の批判を躊躇するので有名だが、バイデンがエイブラムスをその地位に指名したことに関する報道は、この点驚くほど批判的だった。

 

 「物議を醸す元トランプ被任命者をバイデンが公共外交諮問委員会に指名」という題の記事でCNNのジャック・フォレストは次のように書いている。


 3つの共和党政権で勤務したエリオット・エイブラムスは最近ではトランプ政権のイランとベネズエラ特使を務め、当時ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を置き換える作戦を指揮する任務を負っていた。

 外交政策における、この共和党インサイダーの長い歴史はイラン・コントラ事件に関する情報を言わないかどでの1991年の有罪が特徴で、彼は二件の軽犯罪に問われ、二年の保護観察、100時間の社会奉仕を命じられたが、彼の犯罪は後にジョージH.W.ブッシュ大統領に赦免された。

 レーガン政権の国務次官補だったエイブラムスの時代に行われた秘密のイラン-コントラ作戦は、議会がそのような資金提供を禁止しているにもかかわらず、イランへの武器販売の収益を使用してのニカラグア反共産主義反政府勢力への資金提供も含まれていた。

 またしてもロナルド・レーガン前大統領下での役割で、エイブラムスは1982年1月の上院証言で、1981年12月エルサルバドルの町エルモゾテで、アメリカが訓練し装備した軍隊による最近のラテンアメリカ史最大の1000人の虐殺報告を軽視しようとしたかどヒューマン・ライツ・ウォッチ報告で公然と非難された。彼は報告された犠牲者の数は「信じがたい」ものであ、大量虐殺の背後にある軍大隊を「惜しみなく賞賛」すると主張した。2019年下院外交委員会公聴会で、ミネソタ州民主党下院議員イルハン・オマルに、中南米での彼の経歴を使って、彼の信頼性に疑問を投げかけられた際、彼はこの立場を強調した。

 CNNでさえうんざりするほど皆様が粗野な場合、皆様は特別粗野なのだ。

 フォレストが指摘した通り、自白した詐欺師で、アメリカ帝国の最も悪名高い犯罪行為のいくつかで、あらゆる機会に流血を推進しているにもかかわらず、今回エイブラムスが参加する四番目の大統領政権になる。エイブラムスは非常に冷酷な殺人者で、1985年の会議で、ニカラグア・コントラを支援する目的は「我々の側で戦う人々がより多くの暴力を行使するのを許すこと」で、経歴を通じて驚くべき力強さでイラク、シリア、イランに対する米軍の暴力を推進してきたのを公然と認めた。余りに専制的で、余りに腐敗し、余りに不謹慎な人物がアメリカ外交政策に関わる役職に任命され続けている事実は、アメリカ外交政策の本質について皆様が知る必要がある全てを教えてくれる。

 エリオット・エイブラムスのような沼地の怪物が公の場では安全に顔を見せられない罵倒される追放者ではなく尊敬される社会の一員であり続けていることは実際我々文明全体ののっぴきならない告発だ。彼らは入ろうとする全ての町から追い出されるべきで、最低賃金で働く初歩的な仕事にさえつけないはずだが、代わりに世界で最も重大な問題のいくつかに関する専門知識を提供する著名専門家、シンクタンク研究員、政治関係者として雇用されている。

 しばしばジッドゥ・クリシュナムルティのものとされる言葉を言い換えれば、非常に病んでいる社会で十分報われるのは健康の尺度ではない。我々の社会は非常に病んでいるので、幸運と尊敬を勝ち取る最速方法の一つはエリオット・エイブラムスと同じくらい粗野になることだ。アメリカ権力構造の中で目立つためには人の内面は大いにめちゃくちゃでなければならない。人間の血によって支えられている世界帝国の継続的支配を確保するため言い、行う必要があることを、何であれ進んで言い、行うことだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2023/07/04/presidents-keep-hiring-elliott-abrams-because-the-us-empire-is-just-that-evil/

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 記事を翻訳し終えて《櫻井ジャーナル》を見ると下記記事があった。

市民虐殺など破壊活動に加担してきたエイブラムズをバイデン政権も重用

 クリス・ヘッジズ新記事 アサンジを見捨て自らの喉を掻き切ったジャーナリスト連中

Listen to This Article: "Journalists Abandoned Julian Assange and Slit Their Own Throats"

 《櫻井ジャーナル》

ウクライナで米国/NATOが露国に負けている現実を前にNATOは腰がひけている

 植草氏、マスコミとインターネット・メディアの問題を指摘。小生、マスコミではなく植草氏や鳩山元首相の発言を拝読している。

 植草一秀の『知られざる真実』

人を追い込む情報空間の歪み

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名 全くお説の通り!

読み人知らず「時代の転換点」と日本の進路:今日本は米国の要求に従って、「米対中ロ新冷戦」の最前線に日本を立たせながら、安保防衛、経済、教育など、あらゆる領域にわたり、その指揮と開発のすべてで日本を米国の下に一体化する「日米統合」が進んでいる。

 日刊IWJガイド

「本日、午後4時半から、中東がご専門の国際政治学者である放送大学名誉教授・高橋和夫氏への、岩上安身によるインタビューを行います!」

昨日、「【IWJ号外】ジョン・ミアシャイマー教授の最新論文『前途の闇:ウクライナ戦争の行方』全文仮訳!(第1回)『意味のある和平合意は可能なのか。私の答えは「ノー」である』!『ロシアが最終的に戦争に勝つだろう。ただし、ロシアはウクライナを決定的に打ち負かすことはないだろう』!」を出しました!

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