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2023年2月13日 (月)

ノルド・ストリーム破壊工作の背後にアメリカがいると著名NYTジャーナリスト

2023年2月8日
RT

 ワシントンがロシア・ガスパイプラインを「破壊した」と著名なNYTジャーナリスト、シーモア・ハーシュはノルド・ストリーム破壊工作の背後にアメリカがいると主張。

 ファイル写真。2022年9月28日に中に海でバルト海中のノルドストリーム2ガスパイプラインの漏れから生じるガス放出。cゲティイメージ スウェーデン沿岸警備隊

 昨年9月ノルド・ストリームパイプラインはアメリカの秘密作戦で破壊されたとピューリッツァー賞受賞調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュが主張している。この著名記者は水曜日にSubstackで新たに立ち上げたブログで非常に衝撃的な暴露記事を書いた。

 爆発物はBALTOPS 22 NATO演習を装って米国海軍ダイバーにより2022年6月にパイプラインに仕掛けられたと作戦計画を直接知っている情報源を引用してハーシュは報じた。

 このジャーナリストはコメントのためにホワイトハウスとCIAに連絡を取ったが、両者ともがアメリカがパイプライン「破壊した」という主張は「全くのウソだ」と固く拒否したと指摘した。

 爆発物は3カ月後の9月26日、ソナー・ブイから送られたリモート信号で爆発させられた。この報告によれば、このブイはノルウェー海軍のP8偵察機によってノルド・ストリーム・パイプライン付近に投下された。

 この作戦は前後にホワイトハウスやCIAや軍の当局者と共にこの攻撃におけるほんのわずかなアメリカ関与の痕跡を残さないようにすべきかに関し集中した何ヶ月もの後、実現した。計画過程は2021年12月に始まったが、当時ジェイク・サリバン国家安全保障担当補佐官が直接参加して特別タスクフォースが立ち上げられた。

 「海軍は新たに就役した潜水艦を直接パイプライン攻撃に使うことを提案した。空軍は間接的に起動させるのが可能な遅延ヒューズ爆弾投下を主張した。CIAは何をするにせよ秘密でなければならないと主張した。関係者全員危険を理解していた」と報告に書いてある。

 関係者全員がこの作戦は何らかの「子供だまし」ではなく実際「戦争行為」であることを理解していたと情報提供者はハーシュに言った。「この全ての企み」じゅうホワイトハウスに完全に考えを中止するようにある当局者が促した。情報提供者によると「CIAや国務省で働いている人々は言っていた。「そんなことをするな。それは愚かで、ばれた場合には政治的悪夢だ」。

 元来爆発物は48時間のタイマーがついているはずで、BALTOPS22演習の終わりまでに仕掛けられる予定になっていたと同じ情報源を引用してハーシュは報じた。だが2日という時間はホワイトハウスによって演習の終わりに余りにも近すぎるとみなされ、ホワイトハウスは究極的に特別タスクフォースにそれらを必要に応じて爆発させる方法を考え出すよう命じた。それは究極的にソナー・ブイということになった。

 初めは制裁を通して、最終的には直接の破壊工作によってノルド・ストリーム・パイプラインを台無しにすることにジョー・バイデン大統領政権は「精力を傾けていた」。ウクライナで迫り来る紛争の中、これがヨーロッパに自分たちの大義を支持させる鍵だと考えていたとハーシュは指摘している。

 「安い天然ガスのためヨーロッパがパイプラインに依存したままでいる限り、ワシントンはドイツのような国がウクライナにロシアを打倒するために必要な金や兵器を与えるのをいやがるだろうと恐れていた」と彼は書いている。

 この出来事について爆破から間もなく、モスクワはこれは「テロ攻撃」だと烙印を押し、ヨーロッパをロシア・ガスから引き離す試みを速めることで、アメリカが最もそれから恩恵を受ける国だと述べ事件について同様な考えを示した。

 経歴を通じて、ハーシュは米軍の戦争犯罪や注目を集める政治疑惑を含め多数の衝撃的な記事を報じてきた。ベトナムでのアメリカ兵によるソンミ村虐殺事件を暴露して、このジャーナリストは1970年にピューリッツァー賞を受賞した。ハーシュが報告した他の重要な記事はイラクでアブグレイブ刑務所でのアメリカ軍による抑留者拷問や虐待や、ウォーターゲート事件や、CIAの非合法な国内スパイ行為がある。

 ソーシャルメディアで本記事を共有願いたい。

記事原文のurl:https://www.rt.com/news/571173-hersh-us-nord-stream/

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 上記記事末尾には映像もある。

 Seymour Hersh氏のSubstack記事は下記。

How America Took Out The Nord Stream Pipeline

 Monogatari-Therapyというwebの方が既にハーシュ記事を翻訳されている!

アメリカはいかにしてノルドストリーム・パイプラインを破壊したのか?

 毎回拝読している『芳ちゃんのブログ』今回は下記記事の翻訳。翻訳したいと思いながら手に負えないとあきらめていたもの。感謝!

 Ukraine Is Sinking. Are Western Elites Bailing Out?: By Mike Whitney, The Unz Review, Feb/01/2023。

 ウクライナ号は沈没しつつある。西側のエリートたちは脱出しようとしているか

 Gonzalo Lira氏 ドイツ人にウクライナ戦争でロシアと戦わないよう発言。そもそも彼はドイツ系。
 最大の同盟国、実質宗主国ににドイツ産業・生活の命綱、ロシア・ガスのパイプラインを破壊され、途方もなく高い液化ガスで産業も生活もボロボロにされながら、ヒトラー時代同様ロシアと戦争をするのはおろかだ。ドイツ・メディアは徹底的に報道管制されていてノルドストリーム破壊に関するシーモア・ハーシュの画期的暴露を報じない。

2023.02.12 A Message to Germans—Nord Stream Bombing 11:22

 スコット・リッター氏 アウシュビッツ解放記念の式典に、解放したロシアを呼ばない無礼さを批判。映像トップ画面が優れもの。アナレーナ・ベアボックの鼻の下に髭が描かれている。「何としてもウクライナを救う。我々はロシアと戦争しているのだ。」というドイツ緑の党は現代版ナチス。

Scott Ritter takes us to 🇩🇪AUSCHWITZ amid Ukraine war… 17:15

 Chris Hedges氏も2/19のワシントンでの反戦集会に参加予定。

There Are No Permanent Allies, Only Permanent Power

On Sunday, February 19, I will be at the Lincoln Memorial in Washington at noon to speak at the anti-war rally, Rage Against the War Machine

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

読み人知らず、論評「■今、民主主義が求められているのか?■米国式民主主義こそ専制主義■世界の混迷、その根因はどこにあるか■求められる自国第一、国民第一の政治「自国第一」「国民第一」を勝ち取るところにこそ「新冷戦」からの脱却もあるのでないか」

 日刊IWJガイド

「韓国での核武装論の高まりを受け、米CSISが韓国への戦術核配備を提言!! 核保有へ、日本も続くのか!?」

はじめに~右傾化する韓国で核武装論の高まり! 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は米国の核共有ばかりか独自核開発にも言及! 韓国世論調査では76%が独自核開発に賛成! 米バイデン政権は韓国の核武装を否定するものの、CSISは次期「核体制の見直し」での韓国への戦術核配備を提言!! 核保有へ、日本も続くのか!?

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コメント

「核兵器を持っていなかったことが侵略を許した」のではなく、ゼレンスキー大統領の核配備発言こそがロシアの軍事行動を決断させたのです。抑止としての先制攻撃への言及に至っては、核兵器を持ってはならない国である証左を自ら示したようなものです。

核の発射ボタンに手を掛け実行した場合、自国民と世界にどんな結果をもたらすか核兵器保有国なら熟知しているはずで、これを理解しない元首が現れる可能性のある国で新たに核開発が行われ、先制攻撃として使われかねない徴候があればアメリカであれロシアであれ許す筈がありません。戦術核について過激な論調の勢力や世論の動向も注視しているでしょう。ワシントンが日本の自主的核保有を許すことは無いのではないでしょうか。

一方2016年のスピーチ
https://imasenze.hatenablog.com/entry/2018/01/22/115251
NATO加盟国に新たに配備されたミサイルに密かに核が搭載され実行されたとしても、当事国はその瞬間まで何が起きたのか知る由もない。プーチン大統領の表現を借りれば「日本人に発射させると思いますか?」
敵国条項も解けず軍事作戦について自決権があるのか疑わしい、この国で、いざというとき真っ先に犠牲になる人々の民意も問わずミサイル基地が相次ぎ建設されている。これが主権国家の安保の在り方なのか甚だ疑問で恐ろしくもあります。

核技術を有していながら核武装する必要など無かったウクライナを、今日の悲劇に追い込んだ元凶は何だったのか。これは冷戦終結後NATO入りした国々、新たに加盟しようとしている国々、そして可能性が取り沙汰される日本が直視しなければならない現実だろうと思います。

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