ウクライナ武装解除 一日目
Moon of Alabama
2022年2月24日
2月15日にジョン・J・ミアシャイマー教授がウクライナ危機について話した(ビデオ)。彼は、誰が一体誰がそれを起こしたか説明して(3minで)始めている。
この危機の責任は、主にアメリカと同盟諸国にある。
これを全編ご覧になるようお勧めする。
私や他の多くのアナリスト同様、ミアシャイマーはウクライナ内へのロシアの動きが起きるとは思っていなかった。一体なぜロシア政府が最終的にその処置をとると決めたのか私には分からない。ウクライナの核兵器獲得についてゼレンスキーが無責任な話をしたのが決定的要因の一つだったと私は思う。一体誰がゼレンスキーにそれを思いつくよう言ったのだろう?
ロシアの作戦は、防空レーダーやミサイル、軍用飛行場、弾薬庫や若干の軍港を破壊した巡航ミサイルの一斉射撃で始まった。それに、武装した軍隊による、ベラルーシから南方へ、ロシアから西方へ、そしてクリミア半島から北方への地上攻撃が続いた。一部の戦車が対戦車ミサイル攻撃で破壊されたが、これらは順調に進んでいる。地上部隊の動きには航空支援と、後方から火砲が続く。
この地図は作戦の進展ではなく、ロシア軍が持っているかもしれないありそうな作戦計画を示している。
計画は a. キエフ占領、b. ドンバス攻撃を準備していた60,000人強のウクライナ戦力の包囲、c. 海岸占領のように思われる
ロシア落下傘部隊を乗せた載せたヘリコプターの大航空隊がキエフから約20マイルのアントーノフ/ホストーメリ空港を占領した。彼らはCNNが撮影するのも気にしなかった。ロシアからの輸送機航空隊がまもなくそこに着陸し更に多くの兵を送るだろう。
チェルノブイリ原子炉はロシア軍によって安全に確保されている。
ロシア国防省は、ロシア航空機が83の地上標的、ウクライナのSu-27 2機、Su-24 2機、ヘリコプター 1機、バイラクタルTB-2無人飛行機 4機を破壊したと主張している。ウクライナのSu-27 一機がルーマニアに着陸した。パイロットはおそらく殺されるのがいやだったのだ。
ウクライナの防空、空軍、海軍、最大の指揮統制要素と貯蔵所は存在を終えた。ナチ大隊の一部は依然戦う意欲があるかもしれないが、地上部隊の士気は概して低いだろう。
北からの攻撃がキエフにどれほど近く達したかはまだ不明だ。ロシア本土からの攻撃は、ウクライナで二番目に大きな都市ハルキウ周囲で現在戦っている。最も成功した攻撃はクリミア半島からで、際立って前進している。2014年以来ウクライナに封鎖されていたクリミア半島に水を供給する運河は解放された。ドニエプル川の水が再び島に流れいる。
ロシアはこれまでのところ比較的小さな地上戦力しか送っていない。最初の部隊がもっと前進すれば、更に多くの兵隊が後に続くだろう。ロシアは弾道ミサイルの使用を控え、巡航ミサイルのみ使用している。それは、おそらく、ロシアは、もし必要とあらばエスカレートできるという「西」へのメッセージだ。これまでのところロシアの電子戦要素も殆ど使用されていない。インターネットと電話は、インターネットに問題があるように思われるハルキウ以外、ウクライナのすべてで機能している。
ロシアの株式市場は下落しているが、金、石油とガスは値上がりしており、これまでのところロシアは金を全く失っていない。
アメリカはあらゆるロシアのものに制裁を強いて、ヨーロッパの「同盟諸国」を経済自殺するよう駆り立てている。アメリカは、もっと注意深くあるべきだ。ヨーロッパは、ロシア石油最大バイヤーの一人で、その航空機産業はロシアからのチタンに頼っている。ロシアは誰が最も自分を傷つけようとしているか確実に知っており、ロシアはどのように反撃すべきか確実に知っており、そうする手段を持っている。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2022/02/disarming-ukraine-day-1.html#more
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東京新聞 朝刊特報面はウクライナ。
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