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2021年10月22日 (金)

彼の外交政策を続けるために、なぜ連中はわざわざトランプを追い出そうとしたのか?

ティム・カービー
2021年10月16日
Strategic Culture Foundation

 バイデンの外交政策は驚くべきだが、他方、制御がずっと容易な内政は、我々が予想するものと完全に一致している。何百万人ものアメリカ人が賛成投票したLGBTグレート・リセットを手に入れようとしている。

 正確な未来を予言するのは不可能だが、我々は傾向を認識して、どの方向に向かっているか予測できる。アメリカ史上最も「独特な」大統領選挙後のバイデン時代が始まって、傾向と兆しは、トランプがしようと試みた、あらゆることの完全逆転か、脱線させることのように思われた。バイデンの仕事が「反トランプ」のはずなのは明白に思われた。ところが、現時点で、我々は座視して、トランプに期待したであろう対外政策の民主党ホワイトハウスによる行動を見ている。これは実に奇妙だ。

 トランプ時代の大問題の一つは、彼とロシアの関係に対する様々な魔女狩りだった。これは実は根本的な新たな中核的原動力の皮相的戦術だった。2016年-2020年の期間、民主党はロシアを偉大な外敵と見なし、共和党が中国を本物の中心的脅威と見なしていることが明白になった。トランプ自身決してロシアへの熱情を吐露しておらず、彼らと共に働く願望を言っていただけなのだ。そうした言説で言えば、トランプは中国を第一の敵として露骨に決めつけ、厳しく批判し、今日に至るまで、この姿勢はぶれていない。プーチン時代、ロシアの宗教的保守回帰は、知的、感情的に共産主義が終わったことを理解し受け入れた右翼に好感されたが、トランプも彼らの一人だった。我々全員が覚えている通り、トランプ時代全期間、民主党は心底、ロシアを悪魔化の台座に据えていた。この全ては主にオバマ時代に始まったが、トランプ政権時代、本当に中心的話題となった。

 これがAUKUSの動き全体(あるいはフランス/NATOの見地からのスキャンダル)を、これほどのショックにしのだ。(民主党、反ロシアの)バイデン大統領は、中国には多少甘いと人々は予想したはずだが、このAUKUS概念丸ごと、まさにトランプの作戦帳からでたようにみえる。重荷過ぎないNATOより、実際に何かする同盟国を使って中国により多く圧力をかけるのだ。実際この予想外の決定は、トランプが何とかまとめようとしたNATOの棺への、とどめの釘かもしれない。

 大統領として新たな戦争を始めなかったトランプの奇跡的実績は、いくつかのより大きな低迷している紛争の縮小で締めくくられた。これで、戦争屋は彼を避難し、トランプが大量に受けた唯一の主流メディア称賛は、彼がシリアに効果がないロケット攻撃をした時だけだ。バイデンがアフガニスタンから、ずさんに大慌てで逃げ出しただけでなく、彼の歴史的な驚くべき「アメリカ合衆国を再び偉大な国に演説」で、費用がかかる、無意味な「国造り」の終わりを語る演説をしたのは驚くべきことだ。再びこのタイプの動きは、ホワイトハウスにいる復讐心に満ちた操り人形民主党員ではなく、レームダック・トランプがやりそうなことに見える。

 トランプは、おそらく善意から、今やキリスト教徒で、保守的なロシアにパートナーを見いだし、おそらく中国と戦うか、少なくとも中国の増大する経済的、軍事的共生関係を終わらせたい望んでいたのだ。だからロシアに希望と息つく余地を与えるためにノルド・ストリーム-2で譲歩するのはトランプだったはずと人々は思うはずだ。だがヨーロッパに恩恵があるエネルギー輸出を寛大に認めたのはバイデンだった。

 更に、連邦議会での醜態の中、キエフで戦争の陣太鼓が高まっていた。モスクワ、キエフ両方が、この新たな民主党指導部が、ヨーロッパという空のパンかごの破滅的な可能性がある紛争にやって来て、煽るだろうと確信していた。それにも拘わらず、大統領執務室に彼らの望ましい候補を得た後、キエフは今オバマが大きな椅子にいた時より、ずっと小さくなっている。ドンバスでの予想された大規模攻勢は決して、想定したようにはならなかった。ゼレンスキーは完全には見捨てられなかったが、バイデンがトランプをまね続ければ、ウクライナは、大部分がロシアに行く様々な地域に分割され、彼自身は、ノリリスク近くの最高警備刑務所で余生を送ることになるかもしれない。

 誤解がないように言うと、バイデンの対外政策は驚くべきだが、制御がずっと容易な内政は我々が予想するものと完全に一致している。何百万人ものアメリカ人が賛成投票したLGBTグレート・リセットを手に入れようとしている。

 トランプが偉大なアメリカの一種の再出発として計画していた「アメリカ・ファースト」対外政策は、奇妙なことに、バイデン下の、いい加減な国際的逆行に歩調を合わせている。だが疑問は、なぜこれが起きているかだ。いくつか可能な理由がある。

1.トランプは彼の狙いを推進する上で、実に効果的だった。彼が無視できない勢力だったから、主流メディアから噴き出した彼に対する恐れは、非合理的でも、妄想でもなく、完全に正当だった。4年間で何らかの方法で、彼は、かつての状況に戻すのが不可能なほど十分に事態の方向を変えた。雪崩は既に崩壊しており、何もできることはないのだ。

2.類似の状況が類似の反応を作ったのだ。衣服や言語や宗教は違っているかもしれないが、全ての中世社会には多少重なり合う傾向がある。体制は、当時の現実に基づいており、もし我々が再び、そのような状況下に置かれれば、我々は二度目に、その生活様式を受け入れるよう強いられるかもしれない。

 この意味で、究極的には、バイデン、トランプ両者は、何かが変化するのを待ちながら、沈みかかっている船を、できる限り長く浮かばせておこうと、崩壊しつつあるグローバル帝国を管理する仕事を与えられた可能性がある。だから、たとえ行動の背後にある精神が根本的に異なっていても、出来事や計画への彼らの対応は、そうしたものの根にある似たような原因のため、似たように見えるのだ。いや応なしに、NATOは時代遅れかもしれず、アフガニスタンは経費が高すぎたかもしれず、中国は余りにも強力かもしれない。これら状況への対応は、必要上、あるいは選択肢の欠如から、結局似たようなものになるしかなかったのだ。トランプとバイデン両者は、これら同じ現実に直面したのだ。

3.単純に、発想が彼のものだったがゆえに、トランプの考え/計画と戦うほど民主党員は十分狭量なのだ。今連中は、国内でポストモダン推進を続けながら、彼の対外政策を自由にコピー、ペーストしている。これは常軌を逸しているように聞こえるが、我々が溺れているナルシシズムの海を見る時、欧米で、それはさほどこじつけの概念には思えない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2021/10/16/why-did-they-even-bother-ousting-trump-just-to-continue-his-foreign-policy/

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 大手マスコミ、つまり政府大本営広報部洗脳機関の説明と、現地で実際にタリバンと付き合ってこられた方の意見には相当開きがある。もちろん後者を信じる。

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