脳裏に焼き付いて離れないもの: プリピャチ立ち入り禁止区域の荒廃を明らかにする無人機による貴重なチェルノブイリ映像
公開日時: 2014年12月3日 18:18
編集日時: 2014年12月4日 00:04
世界最悪の原発事故から28年後、プリピャチの中心部で木々に覆われた建物。(フィリップ・グロスマン氏のご好意による、ビデオからのスクリーン・ショット)
アメリカ人写真家は、チェルノブイリ原子力発電所周辺地域の驚くべき画像を撮影すべく無人機を利用した。事故が引き起こした荒廃を、新たな視点から眺める為に、彼は空中から撮影したかったのだ。
フィリップ・グロスマンは、チェルノブイリを既に何度も訪問している。だが最近の訪問では、無人機のおかげで、彼のおそらく最高の写真が撮れたようだ。無人機では、強力なカメラが利用できたので、周辺風景の全景が撮影できた。世界最悪の原子力発電所事故現場への旅について、彼はRT独占で語ってくれた。
このアメリカ人は、原子力発電所に、そして、アメリカ国内で最悪の原発事故現場であるペンシルヴァニア州のスリーマイル・アイランドから、17キロほどの所で育ったせいか、おそらくは、事故にさえ常に魅力を感じていた。
“人は、歴史から教訓を学ばなければ、それを繰り返す運命にあるのだと思います。記録を残すことによって、私がしようとしていることの一部は、実際、人々に一体何が起きたのかを示すことです。暮らしは破壊され、家族はバラバラになりました。”
グロスマンはパイロットの経験があり、おかげで、撮影を目指していた写真をとるという意味で、一歩先んじることができた。ほぼ30年間、何の制約も無しに成長した、木や灌木を考慮にいれなければならないことは分かっていた。人間活動が無い為、熊や他の野生動物が地域に戻りつつあると聞いたと、彼は語った。
“私は偏見を取り除こうとつとめていますが、私が写真や映画撮影で好きなのは、百聞は写真にしかずということです。写真を見る人自身に判断をしてもらいたいのです。”
写真家は、1986年4月26日に事故が始まった第4号原子炉制御室へのアクセスも許された。事故後も、部屋は依然、極めて放射能が高いことから、時間厳守が必要だった。ところが、グロスマンが、旅全体の中でも最も痛切な記憶の一つを経験したのはそこでだった。
“制御室と第4号原子炉に到頭アクセスすることができたのです。ようやく入ることができたことで私は有頂天でした。我々がそこで許された時間はごくわずかでした。中に入り撮影をして約30秒もしないうちに、自分が実際どこにいるのか、はたと気付いたのです。”
グロスマンは、チェルノブイリ原発で働いていた従業員とその家族を擁していたプリピャチ市の規模も表現しようとした。人口約5万人で、大きな現代都市だった。住民の平均年齢は25-26歳位だった為に、そこには多数の子供や小学校や、置いたままにしていったたくさんのものがあったと写真家は語っている。
“こうした建物の中を歩き、床に散らかる子供のおもちゃを目にしました。子供達がうたた寝をしていた子供ベッドを見るのが最も印象的なことでした。ここで戦争があったわけではないことを思い出さねばなりませんでした。人々がそこで殺害されたわけではないことが分かっているのは、ほんの少しばかりの救いでした。ここは、かつて子供達にとって幸せな場所でしたが、もはやそうではないのです。"
アメリカ人写真家は、今回の訪問中、チェルノブイリとプリピャチで、総計約30-40時間過ごし、約30時間分の膨大な素材を手にした。現在彼は、プロデュースしてみたいと思っている、被害地域に関するドキュメンタリーの放映に、どこかアメリカのテレビ会社が関心を持っていないか調べている。
“郊外で、比較的手つかずにあった村を探し出すことが出来たので、 中に何があるのか見ようと、建物や住宅のいくつかの中に入ってみました。ある建物では、カレンダーが、5月3日だったので、人々がそこから避難したこがわかります。"
フィリップは、人々とより良くコミュニケーションが出来るようにロシアの教訓を学び始めたが、彼の"熱中の対象"となった場所について、更に知ろうとして、北ウクライナのこの部分を再訪するのにも熱心だ。
“床に散らかっていたいくつかの家族写真を撮影しました。こうした人々を探し出すことが、どれほど現実的か知りませんが、私は是非、探して見たいと思いますし、それがこのプロジェクトについて、みんなに知らせたいと私が思っている理由です。”
記事原文のurl:http://rt.com/news/211119-chernobyl-amazing-drone-video/
----------
RT原文は、Twitter画面が貼り込まれていて、画像も多く、遥かに興味深い記事になっている。残念ながら、Twitter画面の貼り付け方がわからない。
是非原文をご覧願いたい。
そもそも、TwitterもFacebookも全く利用していない。知人が更新したFacebookのお知らせ、実に鬱陶しい。意味・効用が良く分からないという単純な理由。
RTには、ウクライナ首相が明らかにしたヨーロッパ最大の原子力発電所での事故
という記事もある。
政府幹部が外国人という記事はほとんど報道しなくとも、ザポリージャ原子力発電所の事故は、それなり外電を報道している。
近くに貼られたポスターのコピーをみてびっくり。
するとも、しないとも書いてはいない。
選挙で大勝したあとで、益々景気がおかしくなった場合には、
景気回復したいと思った。やら、
景気回復は無理だと思った。やら、
景気回復はするはずないと思っていた。やら、どうとでも言えるウマサ。
某掲示板に至言・代案があった。
自民党ポスターで、本当のことが書いてあったことはあったか?
まっぴら、戦前回帰
まっすぐ、奴隷労働
まっすぐ、日本崩壊
まっすぐ、信用失墜
女性器をかたどった作品の3Dデータを配布したかどで、芸術家と、ライター・アダルト・グッズ販売店主が逮捕された。芸術家ろくでなしこ氏は再逮捕。
宗主国の黒人イジメ同様、属国の少数派イジメには限界はないようだ。
「週刊金曜日」に連載された、ろくでなしこさんの『ワイセツって何ですか?〜「自称芸術家」と呼ばれた私〜』は非常に優れたマンガだった。これに怒って報復した、という記事がリテラにあるようだが、非常に説得力ある説だ。
トンデモナイ警察の実態を書いては「ダメよー、ダメ、ダメ」という恫喝だろう。
« アメリカ人、グルジア人とリトアニア人、ウクライナ新政府要職に就任 | トップページ | アメリカ政府は世界覇権しか頭になく、ロシアは邪魔になっている - 元レーガン経済顧問 »
「ロシア」カテゴリの記事
- 空騒ぎ:トランプ大統領のウクライナ大詰め計画(2024.12.19)
- シリア:全てが、金、金、金の問題(2024.12.18)
- イスラエルはシリア問題に介入するつもりはないというネタニヤフ首相の滑稽な主張(2024.12.17)
- シリア崩壊(2024.12.09)
「地震・津波・原発・核」カテゴリの記事
- このようなニセ・ニュースが戦争を引き起こす可能性はないのだろうか?(2024.06.22)
- ニジェール支配者と話したいワシントンの「政権転覆カレン」ビクトリア・ヌーランド(2023.08.11)
- 広島, 長崎, ロシアン・ルーレット(2023.08.09)
- 福島第一原子力発電所の放射能排水問題は何か? 第一部。技術的側面(2023.07.08)
コメント
« アメリカ人、グルジア人とリトアニア人、ウクライナ新政府要職に就任 | トップページ | アメリカ政府は世界覇権しか頭になく、ロシアは邪魔になっている - 元レーガン経済顧問 »
(・_・)エッ....?
何となんと・・・。
日本は狭いので、福島は復元にやっきだが、本来ならチェルノブィリのように無人の土地になって当たり前だ。それを除染して復元しようとしている。無理を承知でだ。
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2014年12月 5日 (金) 16時02分