ロシアとベネズエラ、グローバルな金融機関の設立を目指す
ロシアのコメルサント紙は、セルゲイ・ラブロフ外務大臣のベネズエラ訪問に同行したロシア代表団筋は、両国政府が銀行を設立したい意向であることを確認したと報じた。
El Universal
2011年8月27日 "El Universal"
金曜日 2011年8月26日
モスクワ発
ロシアのコメルサント紙によると、ロシアとベネズエラは、世界銀行と似ているが、よりささやかな規模の、新たな国際金融機関を設立することを検討中である。
この二国は、2010年、推定資本金40億ドルの、合弁事業に対する融資が目的の銀行を設立する契約を調印済みだと、ロシア新聞は補足している。
新聞によると、水曜日、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領は、外務大臣セルゲイ・ラブロフとの会談中に、銀行、既にモスクワに支店を有する、間もなく更に二支店を、一店をカラカスに、もう一店を北京に開店すると語ったと、AFPは報じている。
チャベス大統領は、ロシアに、兵器購入のため、40億ドルの融資を要求した。
ウゴ・チャベス大統領によれば、ベネズエラの軍事支出は"世界でも、最も少ないものの一つだ"。
El Universal
2011年8月27日 "El Universal"
金曜日 2011年8月26日
水曜、ウゴ・チャベス大統領は、ベネズエラの企画財政大臣ホルヘ・ジョルダーニが、数週間中にモスクワを訪問し ベネズエラに、兵器購入用に、ロシア政府が供与する40億ドルの融資の"詳細を微調整する"と語った。。
水曜日、チャベス大統領は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣を、ミラフローレス大統領官邸に迎え、ベネズエラ大統領との会談の終わりに、三人のジャーナリストからの質問に答えた。
"現時点では、我々の関係強化に関する詳細計画がないので、詳細を話すことはしない" 借款の詳細について、尋ねられた際に、チャベスは "この条約はこの広大な陸地、海域、空域という領土に対する我が国の防衛能力強化を継続するのに有用だ" と付け加えた。
チャベス大統領は、ベネズエラ政府は"最少の軍事支出"をしているが、過去10年間、社会投資には、約4000億ドル投資してきたことを強調した。
この南米の大統領は、ベネズエラの軍事支出は"中南米でも、世界でも、最も少ないものの一つだ"と語った。
武器購入用の40億ドルの融資に加え、ロシアは、ベネズエラに、インフラ用として、更に65億ドルを融資する予定。
理性的な政府
チャベスはアメリカのバラク・オバマ大統領にも触れた。"我々ラテン・アメリカ人としては、アメリカ合州国には、我々が話し合え、皆の為の協力関係や、安定性や、アメリカ国民の便益も維持できるような、理性的な政府があって欲しいものだ"と彼は語った。
Gerardo Cardenasによる翻訳
記事原文のurl:www.informationclearinghouse.info/article28965.htm
エル・ムンディアルのスペイン語原文記事(と推定されるもの):
www.eluniversal.com/2011/08/26/rusia-y-venezuela-buscan-crear-institucion-financiera-mundial.shtml
www.eluniversal.com/2011/08/25/chavez-solicito-a-rusia-$4-mil-millones-para-armas.shtml
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スペイン語、二年程、一人、かじっただけなので、元記事は推測。
ロシア・トゥデイにも、よりくわしい同様記事がある。
Fur hats and arms - Chavez plans Russia trip
武器商売は前から行っているが、銀行設立というのは初耳。リビアの現状をみれば、チャベス大統領、懸念はつのるだろう。ジェラルド・セレンテのいう、「主要産品が、ブロッコリーではなく、石油である国としては。」帝国主義大国、どんな口実をつけてでも、計画した征服は実行する。 ヘネズェエラは、NATOの守備範囲なのだろうか?
Information Clearinghouseの読者コメント欄に、North Atlantic Terrorist Organizationとあった。座布団、十枚!北大西洋テロリスト機構
ところで、民主党代表選、劣化の極限状態にある日本の象徴?究極のねじれ現象
豪腕政治家の選択、原発推進・経産省パペットを、パペットにすることだった。
繰り返し、何度も列記している彼の業績(持論)
- 莫大な、第一次湾岸戦争用戦費献上
- 小選挙区制度導入
- 政党補助金制度導入
- ISAF派兵論
そして、
- 原発推進
なんとも画期的な業績だ。
支持者の皆様、
- がっかりされて、離れる方々
- これには、かならず深謀遠慮があると、ますます支持を深める方々
に別れるのだろうか?「鰯の頭も信心から」ということわざを、しきりに思い出す。
宗主国と財界だけを向いたニ大政党の民主党でも自民党でも、両党連立でも、庶民の暮らしは、『絶対』良くならない。
前門の虎、後門の狼。それが二大政党制の狙い。
多数の皆様、まさかいずれかの党へ投票しては、おられないだろう。と思いたい。
かげで、にんまりしているのは、アメリカ財務省出張所として機能し続ける財務省。敗戦時、アメリカによる円滑な日本支配の為に、中央省庁、イラクとは違い、そのまま残された。手先と化した省による悪政を描いた本『平成経済20年史』をお読みいただきたい。彼らは選挙を超越して、66年間、アメリカ向け機構を強化し続けている。
志村建世のブログで、四回にわたり『平成経済20年史』を読む、が書かれている。
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追記・ご紹介のリンクでは直接に行かないので、アドレスを書いておきます。
http://pub.ne.jp/shimura/?entry_id=3852742
http://pub.ne.jp/shimura/?entry_id=3854470
http://pub.ne.jp/shimura/?entry_id=3855878
http://pub.ne.jp/shimura/?entry_id=3858436
投稿: 志村建世 | 2011年8月28日 (日) 10時34分
ご紹介ありがとうございます。読んで良かったと思える本でした。よく考えてみたら、こちらのブログを見て本屋で探したのでした。
投稿: 志村建世 | 2011年8月28日 (日) 10時20分