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2009年1月16日 (金)

「ギリシャの見本」を潰せ: アテネで武装犯、警官に発砲

Kurt Nimmo

Infowars

2009年1月5日

ギリシャの非暴力的抵抗運動を鎮静化すべく、グラディオ作戦による偽装攻撃が、アテネで展開されている。「先月警察が十代の少年を射殺して以来、ギリシャにおける数十年来で最悪の暴動をひき起こしたのに続き、月曜日アテネで、不明の武装犯が一人の警官を狙撃し、重傷を負わせた」とMSNBCは報じている。「12月6日に15才の少年が射殺された中央アテネのエクサルヒア地区にある文化省を警備していた機動隊集団めがけ、少なくとも二人の武装犯が、銃で繰り返し射撃した。」

誰も自分が攻撃したと名乗りでていないが、ギリシャ政府は「十代の少年の殺害に抗議するため、新左翼集団が計画したと言う、12月23日の機動隊バス攻撃と同じ連中の仕業と見られる特徴がある」と語っている。アル・ジャジーラによると、東部アテネの大学キャンパス近くの攻撃で、何者かが19人の機動隊員を載せたバスを射撃した。「匿名を条件としたある警察官は、キャンパスから発射されたと考えられていると語った。」

警察はアテネ工科大学に入ることを禁じられている。1973年、11月17日軍事独裁者ゲオルギオス・パパドプロスは、大学でのデモを潰すために軍隊を派遣した。一輌の戦車が大学の門を突き破って入り、24人の学生を殺害した。

1967年のギリシャ軍事クーデターはCIAとNATOが仕組んだものだった。共産主義者の反乱を無力化させるというNATOの計画に従い、ギリシャ軍が政府を掌握し、戒厳令を宣言し、学生、政治家や有名人たちを一斉検挙した。「戒厳令、検閲、逮捕、鞭打ち、拷問、そして殺害は、どれも全てギリシャの連隊長たちが考えていた措置だった」とギリシャ史のウェブに書いてある。「実際の拷問を行った警官と兵士達は、罰を受けることなく、犠牲者たちに向かって、アメリカとNATOが自分達の後ろ楯なのだと言い放っていた。」

ギリシャ警察と、そのグローバル主義者の工事監督達は、大学に再度入り込んで、抵抗の勢いをそぎたいのだ。「大学内部の人々との会話で、警官の残虐行為から、グローバル化、アメリカ帝国主義などあらゆることに対して抗議している、様々な学生、老アナキスト、移民がいることが明らかになった」12月14日インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは報道している。「現在、特に一層の暴力や破壊を煽り立てる懸念から、警察が、積極的になれずにいる作戦を、ひき起こしかねない、先週の抗議後、アナキストを立ち退かせていると、管理者達は語っている。」警官は、保護法のもと、管理者によって要請されない限り、大学に入ることを禁じられている。

(写真キャプション)ギリシャにおける、政治的、社会的反乱の主な標的は、新自由主義派の銀行家や、グローバル主義者達の狙いである、労働条件切り下げ競争への反対で、この「ギリシャの見本」として一般に知られている反乱は、エリートにとって、非常に厄介なものであることが明らかになりつつある。

大学に入って、反乱を潰す口実をでっちあげるため、工作員が派遣され、今や警察に向かって銃を発射したもののように思える。

NATOとCIAは以前にも、グラディオ作戦として、同様な秘密活動を行っていた。「1991年、イタリア首相ジュリオ・アンドレオッティによって、初めて沖らかにされた、グラディオ(ラテン語の"剣"から)は、それを創始したパトロンであるCIAとMI6によって、今日までいまだに匿われている」とクリス・フロイドは書いている。「本来は、ソ連が西ヨーロッパ侵略を侵略した場合に、国境の背後で起動すべき秘密細胞ネットワークとして立ち上げられたグラディオは、まもなくNATOとワシントンが指揮する政治的抑圧と情報操作の道具へと拡大した。右翼の民兵、暗黒街の連中、政府工作員や軍秘密部隊を使って、グラディオは、イタリア、フランスや西ドイツのような民主国家において、広範囲にわたり、テロ、暗殺や選挙破壊工作を展開したのみならず、スペインとポルトガルではファシストの暴政を支援し、ギリシャの軍事クーデターを扇動し、トルコのクルド人抑圧を支援した。」

Wikipedia記事から:

1952年にギリシャがNATOに加盟した際、ギリシャの特殊部隊、KLO (ロホイ・オレイノン・カタドロモン、つまり"山岳急襲部隊")が、ヨーロッパの残留ネットワークに統合された。CIAとLOKは、1955年3月25日、アメリカCIAのトラスコット大将と、ギリシャ軍幕僚長コンスタンチノス・ドバスが署名した秘密文書の中で、相互協力を再確認した。ソ連の侵略に備えるのみならず、CIAは、LOKに、左翼クーデターを防ぐよう支持した。アメリカ国内では、機密情報を暴露したかどで、激しく批判されている元CIA工作員のフィリップ・エイジーは、「CIA幹部が指揮した、準軍事的組織が、60年代、ヨーロッパ中で活動しており[更に彼はこう強調している]おそらく、これほどあからさまに、内側からの転覆とみられるものに結びついたCIAの活動は他にない。」と主張している。

LOKは、CIAが仕組んだ1967年の軍事クーデターと、イタリア政治家ジュリオ・アンドレオッティによってグラディオが暴露された後、ギリシャ国防相が認めた、1988年までギリシャで活動していたシープスキン作戦として知られているグラディオ計画の一つに関与していた。

もちろん、CIAとNATOは、成功して店じまいで、おわりにはならなかった。こうして後になって、ギリシャでの反乱、つまり、新世界秩序と、そのネオリベラル計画に対する大衆の反乱が成功したため、明らかにギリシャにおけるグラディオ秘密作戦が必要となったのだ。ギリシャの見本が、決してヨーロッパ中に広まるのを許してはならない。特に、WTOとIMFに対する大規模抗議行動が勢いを得ており、ギリシャの反乱からヒントを得かねない、マケドニア、イタリア、フランスには。

現時点では、とりわけ金融エリートにとって、戦車を繰り出し、準憲兵隊を解き放つことが重要なのだ。12月、IMFは近い将来の経済暴動を警告し、アメリカ軍士官学校は、ペンタゴンがアメリカ合州国国内に軍隊を展開する必要に迫られる可能性を示唆する報告書を発表した。「アメリカ合州国国内で、市民暴動が蔓延すれば、防衛体制の非常時の優先順序を、基本的な国内秩序と、人間の安全保障を守ることへと方向転換することを強いられよう"と士官学校の報告書に書いてある。

言い換えれば、何百万人もの人々が、地球を強制労働奴隷収容所へとおとしめようとする、グローバル主義者の計画に反対するようになれば、"非常時の"優先順序を変更することが必要になるだろう。

記事原文のurl:www.truthnews.us/?p=2626

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極左という名前で「学生運動・デモにまぎれこんでの扇動・挑発」、どこの国でも体制側の常套手段。

グラディオ作戦についての、過去の翻訳記事:

大衆を国家に頼らせるべく、無辜の民間人、女性、子供を攻撃せよ<グラディオ作戦>

日本の大本営広報部、渡辺喜美や江田といった議員諸氏の「偽装チェンジ」国民運動の報道に忙しく、ギリシャの様子は一切報じない。「偽装チェンジ」に、一体なんの報道価値があるだろう。

雨宮処凛が行く フランスの若者達の運動を論じた第36回の写真では、彼女、慧眼にも、ギリシャ(高円寺)騒乱!というプラカードを持って立っている。

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