イラクは主権ある独立植民地?
Jacob G. Hornberger
08年8月26日
ブッシュ大統領とイラク首相ヌリ・アル・マリキとの間で、アメリカ軍がどれだけの期間イラクに駐留するのか、そして、当座の間、占領軍はイラクの法律に制約されるかどうかをめぐって行われている交渉を見ていると、おかしくてたまらない。
私の疑問はこうだ。一体なぜ、こんなことに交渉が必要なのだろう? 私はイラクは今や主権ある独立国家だと思っていた。アメリカ軍が、六年程前にイラクを侵略し、占領して以来ずっと、ブッシュ大統領とアメリカ官僚は、そう語り続けてきたのではなかったか?
そこで、もしもイラクが本当に主権国で独立国であるならば、アメリカ軍の撤退日や、イラクでアメリカ兵士が起こした犯罪行為をどのように処理すべきか等々をめぐり、なぜアメリカ合州国と何かを交渉する必要があるのだろう? なぜイラクは、アメリカ政府に対し、いつイラクから撤退する予定なのか尋ね、イラクにいる限り、アメリカ兵士の行為は、かくかくしかじかの処理をされるべきである、と単純に言ってすませられないのだろう? 主権ある独立国家として、なぜイラクは、イラク国内での、物事の進め方について、アメリカ政府の合意なり承認を必要とするのだろう? アメリカ政府が、アメリカ合州国内で何か行動する前に、外国政府の合意と承認を必要としているだろうか?
ブッシュ大統領とイラクの間の交渉が、真実は、そうでないことを表している。ブッシュ大統領とアメリカ官僚は、イラクのことを、征服した国で、今やアメリカ帝国植民地だと見なしている。これが、なぜ新アメリカ大使館が、バチカン市ほどもの規模の、大使館として世界最大級のものとなる予定なのかという理由だ。これこそが、なぜブッシュの軍隊が、この国を占領している間に、永久軍事基地を建設してきたのかという理由なのだ。
ブッシュの問題は、しかしながら、イラクの官僚は、自国をアメリカ帝国内の属国だとは考えていないということだ。事実、我々FFFは既に何年も指摘し続けているのだが、ブッシュ侵略は、過激派イスラム教徒の大アヤトラ、アリ・アル-シスタニの巧みな政治的な駆け引きの助力を得て、イラクに、過激なイスラム教政権をしつらえるのに成功したのだ。その政権は、ブッシュの大敵イランとさえ協調しており、特にイラクの官僚が、ブッシュは間もなく政治力を失い、テキサス州クロフォードの自分の大農場で芝刈りをする身であるのを知っている以上、アメリカによるイラク永久占領という、ブッシュの願望には同意しそうもない。
Mr. Hornbergerは、Future of Freedom Foundationの創設者で理事長。
記事原文のurl:www.fff.org/blog/jghblog2008-08-26.asp
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Future of Freedom Foundationなる組織も筆者も、どういうものか全く知らない。彼らが何者であれ、この文「イラク」を「日本」に置き換えても、最後を除けばそのまま。
折角なので、話題の「新テロ対策特別措置法」も入れてみた。
日本は主権ある独立植民地なのか?
私の疑問はこうだ。一体なぜ、こんなことに交渉が必要なのだろう? 私は、日本は今や主権ある独立国家だと思っていた。アメリカ軍が、六十三年前に、日本を占領して以来ずっと、歴代大統領とアメリカ官僚は、そう語り続けてきたのではなかったろうか?
そこで、もしも、日本が本当に主権国で独立国であるならば、アメリカ軍の撤退日や、日本でアメリカ兵士が起こした犯罪行為をどのように処理すべきか、新テロ対策特別措置法延長をどうすべきか等々をめぐって、なぜアメリカ合州国と何かを交渉する必要があるのだろう? なぜ日本は、アメリカ政府に対して、いつ日本から撤退する予定なのか尋ね、日本にいる限り、アメリカ兵士の行為は、かくかくしかじか処理されるべきである、新テロ対策特別措置法は期限切れです、と単純に言ってすませられないのだろうか? 主権ある独立国家として、なぜ日本は、日本国内での物事の進め方について、アメリカ政府の合意なり承認を必要とするのだろうか? アメリカ政府は、アメリカ合州国の中で何か行動する前に、外国政府の合意や承認を必要としているだろうか?
ブッシュ大統領と日本との間の交渉は、真実は、そうでないことを表している。ブッシュ大統領とアメリカ官僚は、日本のことを、征服した国で、今やアメリカ帝国植民地だと見なしている。これが、なぜアメリカ大使館が、バチカン市ほどもの規模の、大使館として世界最大級のものなのかという理由だ。これこそが、なぜブッシュの軍隊が、この国を占領している間に、永久軍事基地を建設してきたのかという理由なのだ。
ただし残念な事に、最後の部分はあてはまらず、大幅に変えないといけない。
その政権は、ブッシュの大敵ロシアなどとは決して協調せず、特に日本の官僚が、ブッシュは間もなく政治力を失い、テキサス州クロフォードの自分の大農場で芝刈りをする身であるのを知りながら、アメリカによる日本永久占領という、ブッシュの願望に進んで同意しているのが不思議だ。
08年8月刊ガバン・マコーマック著『属国』(凱風社刊)、イラクならぬ日本の本当の姿を描く名著。翻訳には、日本語版への序「日本はアメリカの属国なのか」が追加されている。この序も、読みごたえがある。
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2008年10月24日追記 日米間の地位協定密約にふれて、天木氏も書いている。
そう、2008年10月24日の各紙は報じている。日本に駐留する米兵の犯罪について、日米間の地位協定では裁判権を日本に認めたにもかかわらず、日本が裁判権を放棄した密約があった事実が、米国立公文書館で公開された文書で明らかにされた。
一方、イラクの安保条約、いまだに難航している。日本とイラク、属国としてトップを競えるが、従順度、金銭貢献度の「金メダル」は断然日本。似非二大政党での政権移行後には、傭兵人身御供も始まる。
日本良い国、強い国、世界に一つの(キリスト教の)神の国の属国
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関連記事翻訳:
追記:2010/5/25
最後の部分を含め大幅に変えないといけない。
日本は主権ある独立植民地なのか?
私の疑問はこうだ。一体なぜ、こんなことに交渉が必要なのだろう?
私は、日本は今や主権ある独立国家だと思っていた。アメリカ軍が、六十四年前に、日本を占領して以来ずっと、歴代大統領とアメリカ官僚は、そう語り続けて
きたのではなかったろうか?そこで、もしも、日本が本当に主権国で独立国であるならば、アメリカ軍の沖縄撤退や、日本でアメリカ兵士が起こした犯罪行為をどのように処理すべきかをめぐって、なぜアメリカ合州国と何かを交渉する必要があるのだろう?
なぜ日本は、アメリカ政府に対して、いつ日本から撤退する予定なのか尋ね、日本にいる限り、アメリカ兵士の行為は、かくかくしかじか処理されるべきである、「未来のための変革と再編」は止めましょうと単純に言ってすませられないのだろうか?
主権ある独立国家として、なぜ日本は、日本国内での物事の進め方について、アメリカ政府の合意なり承認を必要とするのだろうか?
アメリカ政府は、アメリカ合州国の中で何か行動する前に、外国政府の合意や承認を必要としているだろうか?オバマ大統領と日本との間の交渉は、真実は、そうでないことを表している。オバマ大統領とアメリカ官僚は、日本のことを、征服した国で、今やア
メリカ帝国植民地だと見なしている。これが、なぜ東京にあるアメリカ大使館が、大規模の、大使館として世界最大級のものなのかという理由だ。これこ
そが、なぜオバマの軍隊が、この国を占領している間に、永久軍事基地を建設してきたのかという理由なのだ。その政権が、オバマの大敵ロシアなどとは決して協調せず、日本の官僚がアメリカによる日本・沖縄永久占領という、オバマの願望に進んで同意しているのが不思議
だ。
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