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2007年8月27日 (月)

ネオコン、イラン攻撃に更に一歩接近

2007年8月26日

予想通り、ネオコンは、最終的にイラン国民に対して、大量虐殺、騒乱と窮状を押しつけるための方法として、一つの途方もない嘘から、別の嘘へと乗り換えたようだ。

「イランに対する軍事的オプションへの議会とペンタゴンの支持を取り付けるための努力として、ブッシュ政権は、いわゆるイランの核兵器計画に基づくこれまでの戦略から、イラクでアメリカ兵殺傷を引き起こしている、イランで製造されたとされる簡易仕掛け爆弾 (IED) 」へと移行した、とRaw Storyのラリサ・アレクサンドロヴナは書いている。「中東での経験を持つ二人の元中央情報局(CIA)職員を含む、関係者によると、IEDとイランとのつながりとされるものに焦点を当てることによって、イラン政府を、イラクにおけるアメリカ軍への攻撃に、直接結びつけることが可能だと、政府は考えている。」

これを「アルミ・パイプの再来」と呼ぼう。間違いなく、二年か三年後、イランがイラク同様の恐ろしい運命に会った後、マスコミはまたもや、イランのIEDに対する非難は根拠がなかっただけでなく、ネオコンの本性、二枚舌の典型的な例の再現だ、とぶつぶつ言うだろう。前回もCIAは、イラクが購入しようとしていたとされる10万本の高力アルミ・パイプは、アイダホ州、ポカテロの小学生を核攻撃するという目標の為、サダム・フセインが熱心に、組織的に動いていることを証明するものだ、と同じように主張したことを思い出そう。もちろん、当時、エネルギー省のオークリッジ、リバモア、あるいはロスアラモス国立研究所、さらには国際原子力機関の専門家が、この主張を馬鹿馬鹿しいと見ていることは問題にはならなかった。

実際は、サダム・フセインに対する全ての「主張」は、十年以上にわたる残酷な古くさい経済制裁によってもたらされた途方もない数の、無力で弱らされたイラク人を、大量虐殺するというネオコン計画という「政策」を巡って、しつらえられていた。結果的に、百万人以上の人命、しかもその内50万人以上は子供たちを犠牲とした計画は、十分に「その価値はあった」と、クリントン政権の国務長官マデレーヌ・オルブライトが、悪名高くも断言したのだったが。

2005年、ブッシュは、ヒットラーのデマ宣伝策を活用していることを認めた、つまり、一連の嘘は、ヒットラーが1925年の自伝「我が闘争」で説明しているように「途方もなく巨大」なので、大衆は意図的な無知によって、アメリカの名による、あらゆる犯罪を受け入れている。「私は仕事として、真実が浸透するよう、何度も、何度も、本当に何度も、繰り返し続けなければならない。プロパガンダを勢い良く立ち上げるようなものだ」とブッシュは言っているが、明らかにネオコンの指示によるものだろう。

そして今、イランに対するデマ宣伝は、イラクの架空の大量破壊兵器同様、荒唐無稽で馬鹿げている。

「イラクのアメリカ兵士を殺傷している、爆発成形弾(EFP)という名で知られている特製IEDは、イランで製造された様に見える確かな証拠を、アメリカ軍は示した。諜報機関および軍の関係者は、ただし、武器を直接イラン政府に結びつけるものは何もなく、IEDをイランに結びつける直接的な追跡調査できる証拠もないと、警告している」と、アレクサンドロヴナは書いている。たとえそうであっても、これは「ブッシュ政権内部のある連中にとって、イランに対して軍事行動をとる」つまりイラン人の老婆や乳幼児を虐殺することの「十分な正当化」に見えている。

「イランが共謀しているという[IED]の話題の発生源は、それが、スンナ派ゲリラによって、装甲車両を狙って爆破される、指向性爆弾によるアメリカ軍の死亡者数が増加するのを止められない無力さに対する、ブッシュ政権の非常な困惑を軽減することを狙ったプロパガンダであることを強く示唆している」とガレス・ポーターは述べている。「アメリカ軍司令部は、当初スンナ派は、自ら指向性爆弾を製造していることを認めていた。2005年1月21日、当時の在イラク・アメリカ軍の上級司令官、ジョン R. ヴァインズ大将は、ゲリラは、恐らく元イラク大統領サダム・フセイン軍の爆弾製造専門家に頼っている、と記者たちに語った」イラン人ではなく。

だがそんなことはかまわない。普通のアメリカ人には、スンナ派とシーア派の違いが、前者がレジスタンスを行っているが、ムクタダ・アル-サドルの民兵と、一握りの他のシーア派反逆者を除いて、後者はそうではなく、むしろ形勢を眺め、アメリカが押しつけた傀儡政権に参加することをさえ好んでいるということが分かっていないという事実を、ネオコンはあてにできるのだ。

いつものように、いまやおなじみのネオコン流儀で、抵抗勢力がIEDを製造している元の話が、「イランの共謀」への変貌だ。ブッシュとネオコンが、というよりはネオコンが独自に「イラクの新たな問題を、テヘランになすりつけ始める」ことに決めたのだ。2005年8月4日、ペンタゴンと諜報機関の当局者が、NBCとCBSに、先週、何十もの指向性爆弾が、北東部イラクに密輸されてくるのを、アメリカ軍が途中で押さえたという話を漏らし」「NBCのニュースは、諜報機関の当局者が、IEDは、イラン革命防衛隊かヒズボラによって、イラクに送り込まれたと信じているが、「イラン政府の完全な合意なしには、実現しなかったろうと確信している」と発言するのを引用した。要するに、何千人ものイラン人死者や、もう一つの劣化ウランの戦場をもたらす引き金となるデマ宣伝だった。

「諜報機関の幹部は、火曜日、Raw Storyに、CIAはこの地域における作戦を強化し、Raw Storyが「既に報じた」「偽情報」を優先し、イラン対策の「他の」やり方に力を注ぐと語った、とアレクサンドロヴナは報告している。「他の」やり方とは何であるかを、情報源は詳しく説明しようとはしなかった、とは言うが、これは簡単な話に違いない。

CIAが矛先を変える時、何が起きるかは、イランでも少なくとも少数の人々が知っているのは間違いない。「CIAはイランにおいて、まさに要求されたことを実行した。アメリカの為政者にとって、ちょっとした目の上のたんこぶだった、穏健な民族主義政権の排除だ」と、マーク・ゼペザウアは書いている。「1951年、同国で、最も人気のある政治家、モハンマド・モサデク博士がイラン首相に選ばれた。彼の主要な公約は、当時イランで操業中の唯一の企業-ブリティッシュ・ペトロリアム(BP)の国有化だった。国有化法案は、イラン国会で、全会一致で可決した。モサデクは、BPに対し、かなりの補償を申し出たものの、その時点以後、彼の命運は限られていた。イギリスは、イランに対する国際的な経済封鎖をしたてあげ、イラン経済を混乱状態に陥れた。CIAは、イギリスの要求で、モサデク排除の為、何百万ドルもの資金を費やし始めた」その結果として、ナチス協力者の息子であるレザ・パーレビーを就任させた。このパーレビー二世は、「地球上で最悪の人権侵害記録と、CIAがSAVAKに教え込んだ拷問方法の「信じがたいほど」の数と種類」を持ったSAVAK、秘密警察勢力を解き放ったのだ。

だがイランには仲間が大勢いる。「国家安全保障」組織は、1940年代末に設置されて以来、グアテマラ、ハンガリー、ラオス、ハイチ、ドミニカ共和国、エクアドル、ブラジル、ギリシャ、コンゴ (今のザイール)、ボリビア、カンボジア、チリ、アンゴラ、アフガニスタン、エルサルバドル、ニカラグア、ホンジュラス、パナマ、イラク、その他で、政府を破壊した。

「こういう事全てには、一つの教訓がある」アンゴラの元CIA局長ジョン・ストックウェルは、1976年、つまりほぼ二十年程前に回想している。「その教訓は、人々に対して、非人間的な行為を働くのは、決して、ゲシュタポの凶暴な連中や、KGBの凶暴な連中だけではなく、人間は他の人間に対して、非人間的な行為を働くものだということだ。そして、アメリカ人は、現在、世界中の人々に対して、こうした事を大規模に行っている責任がある。しかも、アメリカ人が、その良心に対して、もっともらしく否定できるようなやり方で行っているのだ。アメリカ人がCIAという秘密警察を作り、この組織に膨大な予算を与え、連中が外に出て、こうした計画をアメリカの名において実行するのを認めており、調べればその情報はわかるのに、あたかもそれが起きているのを知らないふりをしているのだ… アメリカ人が虐殺した、百万から三百万人の人々や、アメリカ人が拷問し、惨めにした全ての人々に対して責任がある。虐殺し、殺す人々であったゲシュタポたちと同様に。」

確かに「こうした事をしでかしたことに、アメリカ人は責任があり」、ネオコンがイラン国民に対してこれから行うあらゆる酷い仕打ちに責任があり、アメリカ人は、ナチスが権力を握ったのと同じように、この精神病気質者どもが政府を乗っ取るのを許したことに責任がある。

もちろん、個人がテレビをつけて、「素人体験が目玉の番組」で、虐待に対する弁明やら、Kid Nationのような番組に熱中しているような場合、そういう男女に責任があるとは言えまい。そもそも「責任」というものは、道義心というか、認識力があることを前提にしているのだから。

Another day in the Empire by Kurt Nimmo

http://adereview.com/blog/?p=14#more-14

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