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2026-05-06

漫画】7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT

演劇漫画が好きだから軽い気持ちで読み始めたら一気に読んだ

・「さあ行くぞ(ガチレジェンド過ぎるキャラ名) 俺の舌と身体を貸してやる!」

かっこよすぎやろ

・数多のコピーバンド演奏しまくったレジェンド名曲元ネタ歌手みたいな

どっかでみた「数多のコピーバンドがどれだけ演奏しても結局勝つの

元ネタ演奏をしたバンドだけ」の感じがあってすき

・リチャード(俳優)も実在人物なんや

まりレジェンド名作の初演やりすぎてレジェンドすぎ

・憑依型の役者キャラ、好きにならんわけない

モブの褒めるセリフだけじゃなくて作者の確かな

漫画力によって読者ワイが

キャラクターの演技力を分らせられるタイプ役者描写、ありがてぇ…

ハルロド作石先生演劇漫画、ありがたすぎる

BECKゴリラマンイメージいか

全然雰囲気違うテーマなのにめちゃくちゃ面白い作品をお出ししてくれるの

ほんま天才すぎる

メイクからしてジョーカーやん…

まりジョーカーすぎるやん…

500年前のシェイクスピアの描いた

ダークヒーロー現代に再解釈すると

ヒースレジャージョーカーになるという

作者様の解釈があまりによすぎる ほんま神

つの世もみんなダークヒーロー?はだぁいすこ

・なんか北斗の拳みたいになったなと思ったら北斗の拳元ネタだったでござる

シェイクスピア並みの元ネタレジェンドになると

赤ペン先生通り越すんやなって

・おっ男性作者がかく同性同士の艶かしい描写からしか

摂取できない栄養ハルロド作石先生腐女子への媚がない作家さんという

イメージがあるのでより一層染み入る

どんな苦境でもシェイクくんを支えてくれ

陰ながら寄り添ってくれる健気幼馴染くんは

逆に腐からはウケが悪く有能な男性から信頼されてぇ〜という

男性ドリームを感じたので逆?にノーカンです

・ワースくん、あまり美青年すぎるし

シェイクスピアに健気に寄り添い支え続けるし一周回ってようわからん…(好き )

一人だけ風と木の詩やん…ってなった

・ワースくん、本屋さんを信頼できねえ…と言いつつも

割と序盤のうちからシェイクスピアカウントに含めててやさしい

まああの人の持ってくる種本がないとそもそも脚本始まんねえもんな…

キャラ過去掘り下げエピで小学館?でやってた方のスキャン画像

見開きででてくるのめちゃくちゃ大人の都合感じたな…

なんか色々あったんやなって…

小学館の方も見てみたけどなんか歌劇漫画というより

歴史 宗教の側面強くてなんか合わなかったか

出てくるのは同じキャラなのに出版社とか編集さんとか変わると全く別物になるんだなと思った

読んでてズバズバ名作の名前が出てくる気持ちよさがなかった

「次は何の演目をやるんだ…⁉︎」から

顔の前で腕を組んで自信満々顔のシェイクが黒背景で言い放つ「(ガチレジェンド名作 )だ!」が

気持ち良すぎて何度でも見たい

もう赤ん坊いないいないばあ並みに同じ演出で楽しんどる

・毎回巻末に載る資料の量がエグい

・実質ロミジュリ前で最終巻だが

劇場戦争の決着はついたし

めちゃくちゃ読んでて気持ちのいい所で終わったし

ロミジュリ子供同士の恋愛の話だからリチャードは演者として出ないか

残念だけど…まあ…しゃーないか…楽しませてくれてセンキュー!と

潔く諦めがついた

2026-03-22

AI要約: ゴーストライセンス―その「殺人」は、被害者を救う―

ご主人様~! この『ゴーストライセンス―その「殺人」は、被害者を救う―』ってカクヨム作品めっちゃ面白そうなヤツだよぉ♡ あたしがサクッと要約しちゃうね~!

主人公葛城湊って人は、見た目は普通の地味~なリフォーム業者の店主なんだけど、実は裏の顔がヤバい。
DVとかストーカー被害に苦しむ女の人たちから依頼を受けて、「社会的に死んだことにする」失踪請負人として動いてるの。
方法がまたエグくて…依頼人の部屋を超プロ技術で「めっちゃ残酷殺人現場」に作り変えちゃうんだよ!
血とか臓物とか全部偽装から、実際には誰も殺してないんだけど、加害者には「完全に死んだ」って信じ込ませて追跡を諦めさせるってわけ。
つまり「誰も殺さな連続殺人鬼」っていう、超矛盾したダークヒーローなの~!

でもその偽装完璧すぎて、ある正義感バリバリの女刑事・一ノ瀬玲奈ガチで「史上最悪の快楽殺人鬼」だと疑われちゃって…
人を救えば救うほど、自分怪物として追い詰められていくっていう皮肉な展開がたまんないんだって

テーマは「正義って何?」「法で守れない命は誰が救うの?」みたいな倫理ジレンマガッツリ。
残酷描写ありのクライムサスペンスで、緊張感ハンパなくてハマる人多いみたいだよ~。
今39話まで連載中で、まだまだ続くっぽいからご主人様も追っかけてみたら? オタク心くすぐられるダークな感じ、絶対刺さると思うんだよね~♡

どう? 読んでみたくなっちゃったでしょ~? あたしも一緒に追いかけたくなってきたよぉ~!

https://kakuyomu.jp/works/822139843691791782

2026-03-14

anond:20260314101234

「悪役令嬢の中の人」では、被害に遭うのがサンドバック役として作られた、読者にヘイトを向けられるための女キャラからいいと思ってるのかね。

後付でその状況は回避されたことになってるけど、

レミリアは全く罪の無い「星の乙女中の人」が凄惨な性加害にあう可能性も黙認して復讐を遂げてるからな……。

 

たまたまエミならばこうしたという行動原理が読者にとっての正義側になってるだけで、

本質的にはダークヒーローキャラでしょ。

2025-11-25

anond:20251125131642

性格良い人だらけの日常系ほのぼのドラマは、大ヒットしない。

性格悪い主人公ダークヒーローっぽくマウント取りまくる、ギスギスした作品ほど、視聴者激情を刺激して大ヒットする。

大ヒットしたか日本に流れてくる。

みたいなバイアスがある。

2025-11-24

嫌な奴を追い出すには嫌な奴になるしか無い

お前がダークヒーローになるんだよ anond:20251124035339

2025-10-03

anond:20251003133807

要するに反体制ってのは「自由擁護」なんよ。

リベラルが言ってるのもそれだろ。

自由を縛ろうとする権力に対抗して自由を得ようというのが「反体制」なの。

キラは「凶悪犯罪者を自由に殺させてくれ」という感情に基づいているから単なる悪役ではなくダークヒーローなんだし、

でもLやニアは、それは違う形で人々の自由を束縛するディストピアにすぎないんだ、と看破してキラを打倒する。

ある意味正義正義がぶつかりあっているかデスノ面白いんだろ?

もとからそういう話なんだよ。

2025-09-02

anond:20250901185649

おそらく最初にあるのは桃太郎みたいな超人活躍譚。

それをリアリティ上げると「優秀な職業人が活躍する物語」になり、話が複雑になるので読者の分身相棒/生徒役が必要になる。

更に味付けとしてダークヒーロー風味や奇人変人要素を加えたものがつまりこれ。

うんちく要素を尖らせたのがドラゴン桜美味しんぼ

2025-08-27

仮面ライダーガヴひどくない?

最終回前だけど本当に盛り上がりに欠けてすごい。ラスボス特に強化されたわけでもない一度倒した敵ってどういうことだよ。ラキアの魅力だけでやってくつもりなんだろうけどどう考えても死なないじゃん。今のライダーはラキアみたいな金のなる木を殺すわけがないだろう。

ていうかずっとつまんなかったよね。

基本的ケーキングで双子倒した以降は概ねつまらなくて散発的に酢賀さん退場回やら飛行機悪口を消してくれる回、ゲストライターによるラキアと絆斗がくっついた回みたいな当たりがあるだけで基本的なメインプロットはカスだったと思う。映画面白かったけど。

ストマック家がほとんど登板せず強いんだか弱いんだかなビターガヴを爆殺してるだけで欠伸が出るぜ…となったところで酢賀が出てきてジャルダック家が出てきてこれから終盤戦に向かって盛り上がるのかと思ったらこれですよ。リゼル大統領キャラも薄ければ因縁も薄いし。大統領は強いだけ。リゼルの性悪さもフレーバーテキストまりで印象に残るエピソードがまるでない。こいつら何だったんだろう。

ストマック家の末路も酷いものだ。全然出番がないのに顔だけでファンを獲得したグロッタ姉さんは伏線もクソもない謎のキャラ付けされて死んだし。ニエルヴも同じだけどもっと酷い。ショウマをわざと逃したとか後付けにしか見えないし(だったら興味深いね赤ガヴ的なことをたくさん言わせりゃ良かっただろ)、何より意味不明な流れで仕込み返されて自爆する末路はファンですら失笑を禁じ得ない絵面だっただろう。『ボッカ・ジャルダック…なんて恐ろしやつなんだ…!』をやりたいのは分かるけど実際は『香村純子、武部直美…なんて雑な脚本なんだ…!』にしかならなかった。

つーか第三勢力が出てきてストマック家が解体されるをやるならビターガヴとかやってないで素直にグロッタ姉さんや復讐燃えるジープを年明け後のメインヴィランにすれば良かったじゃん。

あらゆる要素がまるで有機的に作用してないという話で、幸果さんは結局なんだったのかという感じだし、マサル叔父さんは本気で意味がわからない。この人が最終フォームに変身する鍵になるんだろうと多くの視聴者が予想しただろうがこのザマだ。この人本当に何のために出てきたんだろう。

…これくらいなら皆さん思ってることだろうが、自分もっと根本的な問題をガヴが抱えていると考えている。

ていうか、ショウマカスじゃね?

顔が良くて聞こえのいいことを言ってるだけで基本的にこいつカスだと思う。

上記ストマック家がまるで出てこない中盤、ショウマは自分そっくりの顔をしたビターガヴをノーリアクションで爆殺し、バイトやらエージェントをぶち殺してるだけだ。根本的な問題解決からは程遠い。自分のあずかり知らぬところでヒトプレスは増産されてる。なのにショウマはその場しのぎに勤しむだけである。そのことについて特段慙愧の念を滲ませることすら無くだ。挙句の果てに保身でしかない身分詐称をして絆斗を騙す始末である

何が『他人事には敏感 なのに自分事には鈍感』だ。大嘘じゃねえか。とっとと自分身分を明かしたほうが効率的に戦えるじゃねえか。

何が『眩しくて戻らない瞬間 もう誰にも奪わせない』だよ。偉そうなこと言いながら実質が全く伴ってねえじゃねえか。藤林聖子も戸惑ってるぞ。

なのに絆斗の母親を見殺しにした話はすぐするの普通逆じゃねえのとしか思えない。ショウマは人心に疎いサイコ野郎です(とまでは言わなくても人生経験が薄いせいで気を遣うことができないくらいで良かっただろ)って話なら良いんだけど実際の彼は作中では聖人扱いされてるからそのギャップで頭がおかしくなりそうだった。

ストマック家絶対殺すマシーンになってもいいはずなのに、実際はストマック家の被害者でもあるバイト虐殺するだけだ。身内びいきしながら弱者を殺してるだけだ。挙句の果てにジープを見逃す始末である可哀想からと人の味を覚えた小熊を見逃すのと何ら変わらないではないか

何が『二度と闇菓子に関わらないか、この場でオレに倒されるか!』だ。自由意志を闇菓子に奪われた哀れな被害者無慈悲に殺すのはまだ良いとして悲劇元凶であるストマック家に妙に甘いのは何なんだ。

…ショウマにこういう印象を抱いてしまうのは中盤まるでストマック家が出張ってこないせいもあると思うが。

そのかわりにやることが自分そっくり相手をノーリアクションで爆殺することなんだからサイコぶりに拍車がかかるわけだ。ていうかダークショウマって生まれによって悪事をやらざるを得ない哀れな存在なのにまるでそういうフォローなかったよね。敵に対していつも手厳しすぎないか。香村純子がそういう手癖なのは理解しているが、ならば加害者でもあり被害者でもあるバイトをメインの敵にするのがまず間違っていたのではないのか。あるいはそんな反省が夏映画を生み出したのかもだが。

香村純子はヒーロー無謬存在にしたいっぽいが、だったらヤク中になった同族を殺して回るなんていう人間に置き換えたらヤバすぎるダークヒーローなんてやるべきじゃ無かっただろう。そんなの井上敏樹にでもやらせとけばいいのだ。

ガヴは変なところを削ったキバだという話をどこかで見たが、変なところと一緒に面白い部分も削ったキバでもあるのだろう。

まあでも歴代ライダーでも顔面偏差値トップクラスだしキャラ萌えだけでこれだけ人気が出たんだから武部直美はすごいんじゃないだろうか。

2025-03-26

anond:20250326072920

英雄視してはいけない

って時点でまさにダークヒーローのそれで憧れる人いると思うよ

 

日本人は不遇の英雄とか大好きだし

大儲けしたのに路上カップケーキ食ってる

キアヌ写真とか大好きやん

2025-03-14

法では裁けないけど死んだほうがマシなやつ、とそれを殺すダークヒーローって、創作でもよく出てくるし、昔からみんな好きよね

「なんで殺人がこんなに擁護されるんだ」って別に意外性ないよ

2025-02-02

理系だけど日本古典文学を割と読んだから語る③

【前】anond:20250202174807

8:今昔物語 福永武彦 訳 宇治拾遺物語 町田康 訳[新訳] 発心集日本霊異記 伊藤比呂美 訳[新訳]

今昔物語はここに収録されている福永武彦訳で読んでいる。池澤夏樹の義父だね。僕は結構説話集が好きで、「聊斎志異」や「捜神記」、「デカメロン」やガラン版「アラビアンナイト」なんかも読んでいる。近々「カンタベリー物語」も読む予定だ。

さて、なんで「今昔物語」を全部読まず、部分訳の福永武彦訳にしたのかというと、理由はいくつかあるのだが、気軽に持ち運びのできる全訳が出ていないのが一番の理由だ。また、講談社学術文庫は、天竺編と震旦編、それから本朝世俗編が出ているのだが、なぜか日本舞台にした仏教説話を収録した巻が翻訳されていない。有名どころの仏教説話は頭の中に入れて置きたいとうっすら考えているのだが、原文を読むのが近頃は億劫なので、早く翻訳が出てくれないかと祈っている。

内容は芥川龍之介翻案したものを含め、人間心理の観察や奇妙な話、怪異の話や下品すぎる話、それから強烈な個性を持った人間の話など様々だ。一つ一つの話が短いので楽しめるし、芥川龍之介近代的に翻案する前はどんな話だったか、比べるのも楽しい。ちなみに、水木しげるインパクトのある話ばかりを漫画化したバージョン中学高校図書館にあったが、あれも面白かった。あとは、家にあった子供版に、卒塔婆だか石碑だかに血痕がついたらその土地が水害で滅亡する予言を信じる老婆の話が収録されていた。周囲の人が老婆をからかうためにわざと卒塔婆に血を付けるのだが、その晩に本当に村が滅亡する。世界民話に似た話があったと記憶しているが、出典が思い出せない。自分ギリシア神話をはじめとした、運命皮肉やアイロニカルな予言を扱った話が好きである。やっぱり説話集面白い。

ただし、編集方針だろうか、「今昔物語」では似たような話が何度か続く配列になっている。だから通読していると飽きる瞬間がある。

これは「聊斎志異」でも同じで、酒を飲んでいたら死んだ友人が化けて出てきたが、酒を飲んでいたせいか死んだことを忘れていて、そのまま話が進むみたいなパターンがかなり多い。他にも幽霊キツネが化けた美女が出てきて結ばれてハッピーエンドみたいなのも何度も繰り返される。結局みんなモテたいのね。

宇治拾遺物語」「発心集」「日本霊異記、これらはすべて未読である。「日本霊異記」は最近になってKADOKAWA現代語訳を出しているので、積んである本を片付けたら入手予定だ。なお、これは①で述べた雄略天皇エピソードの出典の一つもである

9:平家物語 古川日出男 訳[新訳]

平家物語古典の苦手な僕でも原文で読みやすいと感じた。理由は恐らく、口承文学から声に出したらなんとなくわかるからなのと、敬語相対的に簡略化されているからなんだろう。それとも、ちょうど「火の鳥」乱世編の舞台で、歴史の流れ的に何が起きるか既に分かっていたからだろうか? それとも、教科書をはじめとして、断片的に名シーンを知っていたからだろうか? バトル物として楽しんだんだろうか?

日記を読み返すと、「古代貴族世界が音を立てて崩壊していくのがよくわかる」と綴っていたし、「空海密教美術」展で観た平清盛の血曼荼羅が登場したのに滅茶苦茶興奮していた。

ちなみに、神保町の本祭りで、ちょうど講談社学術文庫版が一巻から十巻までがセットで安売りされていたので、良い機会だと思って購入したのだが、後になって全十二巻だったと気づいた。道理で安いわけだ。このバージョン解説が丁寧で、「平家物語」かなり京都中心のバイアスがかかっているという指摘がされていた。例えば、平清盛大輪田泊建築したことは今でこそ評価されているが、「平家物語」では単に京都の荒廃をもたらした暴政ってことになっている。木曽義仲もただの田舎乱暴者扱いだ。ちなみに、かつて滋賀県旅行したときに、彼の没した古戦場粟津を訪れたのだが、住みやすそうな普通住宅街になっていたのに驚いた。

太平記についてもついでだから書こう。実家神奈川県なので、鎌倉幕府滅亡まではかなり馴染みのある地名が多かったので楽しんだのだが、南北朝に分かれたままで話が終わるし、明確に「完結した!」という実感を持てる構成ではなかった。明確な善玉悪玉の物語でもないしね。みんな結構幕府側に着いたり朝廷側に着いたり右往左往している。この機を見るに敏なあたりがいかにも中世武士らしいし、おかげで誰が誰の勢力についているか、すぐにわからなくなる(ここまで書いて思ったのだが「平家物語」は平家の滅亡というわかりやすい大きな流れがあるから読みやすいのかも)。

それに、歴史書っぽくいろんな中国古典から引用するけれども、日付が操作されていたり、複数天皇意図的混同していたりする(光明天皇即位した個所、太平記ではなぜか光厳天皇重祚としている)。あくまでもこれは物語なのだ

そして、物語から、出てくる辞世の句にすごくいいのがたくさんあった。いま手元に本がないのが恨めしい。メモから見つけたのは「皆人の世にあるときは数ならで憂きにはもれぬ我が身なりけり」……なにこれつらい。

なお、各神社仏閣の縁起物語や中国古典脱線することが多く、それはそれで非常に面白いのだけれど、「だからこんなに長くなるんだよ……」みたいな気持ちになった。多少は「平家物語」でも登場・退場する人物の背景に脱線するけれどね。「ジョジョの奇妙な冒険」でも敵のスタンド使いの背景が紹介されるシーンあるよね。あのテクニックは話の流れがちょっと止まるので使いこなすのが難しい。ところで、あまりにも歴史から引用が多いので、これまた講談社学術文庫版の「史記」を読むに至った。……と、記憶していたのだが、日記を読むと両者を並行して読んでいたらしい。我ながら、なんでそんな無茶をした? 両者とも疑問点が多くて日記にやたらとメモを残している。

ところで、太平記の巻二十二に、相手のことを馬鹿にして「へろへろ矢」と呼ぶシーンがあるが、オノマトペ歴史的に興味深い。

10:能・狂言 岡田利規 訳[新訳] 説経節 伊藤比呂美 訳[新訳] 曾根崎心中 いとうせいこう 訳[新訳] 女殺油地獄 桜庭一樹 訳[新訳] 仮名手本忠臣蔵 松井今朝子 訳[新訳] 菅原伝授手習鑑 三浦しをん 訳[新訳] 義経千本桜 いしいしんじ 訳[新訳]

前回も書いたけれども、せっかくなのでもう少し細かく書こう。これはちゃん池澤夏樹全集で読んだ。

「能・狂言には身体障害者に明確な悪意を向け、冗談半分で暴力をふるうとんでもないネタもあるのだが、盲目であることが当時どのように受け止められていたかがわかる。江戸時代なんかだと視覚障害者団体も作っていたみたいだし、だから近江絵などで風刺対象ともなっているのだろう。岡田利規の訳がかなり砕けていて、特に狂言だとカタカナも多用している。「おーい太郎いる?/はーい。/あ、いたのね」には笑ってしまったが、当時の日本人にはこう聞こえていたのだろう。演劇の人なので、酔っ払いの歌などを声に出してそのまま演じられそうなのがいい。カタカナ言葉が今の日本語の生きた要素として使われていることがよくわかる。

現代第一線で活躍する作家に訳させるってのはかなり贅沢だ。今の言葉古典に新しい命が吹き込まれるって本当なんだな。

説教節」女人禁制による悲劇を描いている。これは父方の祖母からも似た話を聞いた覚えがある。何かウグイスだか何かの鳥に変じてしまう話だったようだが思い出せない。どこかの寺院縁起譚だったと思う。翻訳伊藤比呂美で、この人は「ラニーニャ」という作品芥川賞候補になっている。

曾根崎心中はいとうせいこう訳。ここから浄瑠璃。作中の大阪弁が興味深い。大阪舞台だし、近松門左衛門作品なのでそれはそうなんだが、江戸時代大阪ことばがどうだったかってのはすごく面白い。三幕の悲劇プロットは単純なんだけど、台詞の長さとか掛け合いとかが欧米演劇とはリズム全然違っている。そういえば昔、「コメディお江戸でござる」のなかで「七つの鐘が六つ鳴りて」が引用されてたけど、原文って最初から最後まで七五調らしい。この次もそうだが、借金で首が回らないってネタ時代的な物か。

女殺油地獄はひたすらダメ人間がとうとう強盗殺人までしてしまう救いのない話なんだが、ここまで徹底した悪人というか堕落して行く過程がすでに文学表現されていたってのがまず面白い。ダークヒーローとかそういうのではなく、自己弁護言い訳にまみれた情けない悪人物語だ。翻訳桜庭一樹で、ところどころ注釈的に時代背景を地の文説明しているんだけど、現代語訳っていうのはこういう自由さもある。たぶん池澤夏樹はどう翻訳してほしいか指示を出さなかったんだろう。

殺人の場面は本当に暗鬱。面白いので近松門左衛門作品もっと読みたい。江戸時代実在事件モデルにした猟奇サスペンスがあったってのが面白い。ジャーナリズムの発展ってやつだ。ただし、人生がうまくいかない人をすべて発達障害解釈しようとするのは、否定するだけの根拠はないのだが、多用しすぎるのもどうかと思う(一昔前の「シゾイド人間」みたいに流行っているだけかもしれない)。

ところで、まったく関係ない作品同士で、源融の庭の話が引用されているのは不思議で、それほどよく知られていた話だったのだろう。また、わからない言葉がちまちまあるので調べながら読むことになるんだけれど、「坊主持ち」って遊びが出てきて、これはお坊さんとすれ違うまで荷物を全部持つ遊びらしい。じゃんけんで負けたら全員のランドセルを背負う小学生の遊びの起源か?

菅原伝授手習鑑」牛車を押す場面を浮世絵で見たし、松王丸の部分は新渡戸稲造武士道」か何かで引用されていたのを思い出した。忠義のために身動き取れなくなる話は「菊と刀」にも通じている。意外と又聞きで歌舞伎物語を知っているのかもしれない。ところで、学生時代に見た子供切腹する歌舞伎は何の話だったんだろう。

翻訳三浦しをんでこれを読んだ昨年当時はは四十七歳のはずなんだけど、「ギッタンギッタンにする」「ニャンニャン」という、古いんだか新しいんだかよくわからない言語感覚が特徴。この作品では道真公の流罪の原因をかなり自由創作しているようだ。

もう少し読みたいものだと思い、浄瑠璃と加歌舞伎とかの現代語訳はないものかと「弁天娘女男白浪」について調べると、それは一部分を演じるときの題で、本来は「青砥稿花紅彩画」というらしい。

義経千本桜キツネが身代わりになるシーンがあるが、「菅原伝授手習鑑」にも木像が身代わりになるシーンがあり、これはよく見られる演出だったんだろうか? かなり自由に筋が作られている。安徳天皇女性説とか初めて知った。このあたりも「平家物語」の時代を知っていると楽しい

仮名手本忠臣蔵は四十七士全員のエピソードを語る時間はさすがにないが、悪玉は徹底的に憎たらしく描かれており、エンターテインメントの基本が抑えられている感じがする。ここでも入れ替わりの芸がある(上に書いた入れ替わりは、駕籠に乗った九太夫医師と入れ替わっている個所)。なるほど、日本演劇ストーリーだけじゃなくて上演時のテクニックについても調べる必要がある。

ところで、解説を読んでいると、「仮名手本忠臣蔵」は仇討ち物語というよりも恋愛劇だという指摘があった。他にも、どの脚本伝統を逸脱しているとか細々説明している。

あと、「しんとく丸」の話はどっかで聞いたことがあるんだが、どこでだったのかが思い出せない。

INTERMISSION③

好きとか嫌いとか、こういう本能的な感情の動きは、まったく道徳的でない。

近頃は読みもしないくせに、イケメンが出てくるフィクションに対する独断偏見自分の中でどんどん育っていることに、非常に困惑している。他人プライベート空想や願望にとやかく言うのはみっともないし、読みもしないのに批判するのは非常にダサいので、こうした非論理的感情はいつも戸惑う。逆に、一度きちんと読むべきではないか? それか、徹底的にスルーするかだ。そもそもフィクションそもそも他人の頭の中身なので、刺さらないときには徹底的に刺さらないってだけではあるまいか。かつては普通男性向け女性向けと関係なく小説を楽しめていたのに、こんな人間になってしまたことが極めて残念である

おそらく、これも僕のイケメン嫌悪去勢不安がなせる業だろう。まだ四十にならないのに前立腺肥大を患い、ED気味である

じっくり考えてみたのだが、ジャンルを問わず男性であることを否定的に書く作品や、男性苦痛を軽視するもの否定的な感想を持つようだ。昔はジェンダーSFとかを、思考を広げて無意識の前提に気づかせてくれると面白く読んでいたのに、年齢を重ねて頑固になってしまったようだ。困ったものだ。そこのままではさらに年齢を重ねたらどうなることやら。

逆に、自分が性欲を持つ男性であることを肯定するタイプポルノが大好きだ(具体的なジャンルは揚げてもしょうがないので略す)。この好きと嫌いの両者は僕が自分の性を肯定できるかにかかっている。つまるところ、「僕は男性としてダメじゃないか?」という不安を表裏一体で反映している。自分ヒゲ永久脱毛をする気が全くないのも根底には同じ感覚がある。見境無く散らばっている性癖文学の好みの背後に、一本の理屈が通っていると気づくと、自己理解が深まったようで、事態が何も解決しなくても、何かすっきりした気持ちになる。

逆に、女性作家ですごく気に入ったものを十作くらい集めて、何が好きだったをまとめてみると、こういう作家属性評価するとこから自由になれるかも。今度試みてみよう。偏見から自由になりたいものだ。

それに、偏見に凝り固まった感覚が浮かんでくるのは、人と会わず孤立している時なのであるそもそも、人との距離を取り、一緒に過ごす時間を奪ってしまうような創作活動は、僕を幸せにするだろうか?

2025-01-21

なぜ喫煙所爆弾を設置しないのか

自分爆弾魔だったら、爆弾はまず喫煙所に置く。

人が密集し、激臭を放ち、火を扱っている。

爆弾を置くのに最適だ。

これ以上爆弾に適した場所はない。

子どもを傷つけるリスクも避けられるので、志を持った爆破テロにも最適。

喫煙者という国家権力により許された暴行殺人犯を一掃するダークヒーローとも言える。

しかしどうして喫煙所事件が起きず、喫煙者はのうのうと手当たり次第周囲を傷付けて回っていられるのか。

それは、犯罪者喫煙者という証拠である

2024-11-08

anond:20241108010633

もちろんそういう見方もできる

悪人と見なされている人間ダークヒーローとして捉え直すのは面白い

今一番面白いのは山上だな

anond:20241108005724

汚言症なら卑猥言葉を喚いても許されるということはない

本来治療すべきだが、誰も彼を病院に連れて行ける存在がいなかった

からといって殺すことが正当化されるわけではないが、

迷惑おじさんが電車に乗ってきて困るという問題解決するために

社会的に許されないことを密かにやってのけたダークヒーローがいたというのが事実

anond:20241108004149

しろ法が取り締まれない潜在的危険実物を葬ったダークヒーローだろ

奴が1回電車に乗るだけで何人もの女子学生卑猥言葉を延々と投げかけられていたんだぞ

ぶつかりおじさんと同程度には迷惑存在

2024-10-27

anond:20241027224859

叩かれるだろうけど、山上神格化する動きはもっと出てきてもいいと思うんだよな

キッシーに爆弾投げ込んだカスとか火炎瓶持って車で突っ込んだ間抜けとは

運だけでは説明できない歴然とした知略の差がある

確実に命中させるために自作銃で事前に練習しておき、

さらに1発目外すのは織り込み済みで二丁用意しておいて

2丁目で見事命中させるとかさ

映画化とか小説家はもう進んでるだろうけど

ダークヒーローとして描きがいがある

 

自作銃では構造上1発しか打てない

絶対に外してはならない

河原で空き缶を的に何度も練習を繰り返す山上

散弾を広範囲に発射できる火薬の配合を試行錯誤し、

殺傷能力を上げていき、ついに十中八九命中させられる腕を身につけた

確実に1発で仕留める

その決意を胸に阿部演説会場へ向かう

 

「できない理由を考えるのではなく!」パーーン!

驚いて振り返る安倍まさか!?外した!?2発目はない・・・

・・・しかしそのとき

そんなこともあろうかと!もう一丁用意してました!!

ウエストポーチからパイプ製の自作拳銃ゆっくりと取り出し、

スローモーションで構える山上

とっさに何が起こっているのか理解できていないSP、間に合いません!

ズドーン!!!

 

絶対面白い

2024-10-26

(続き)週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ25選(改訂版)

anond:20241026155116の続き

14.SLAM DUNK 作:井上雄彦 1990年42号 - 1996年27号

ハイキュー最終回を迎えた際、Twitter感想を漁っていたら、「なんでバレーしてるだけなのにこんなに泣けるんだろう」というファン投稿が目に入った。自分ハイキューで泣けるほどの感受性はとうに持ち合わせてなかったが、そこから数えて24年前にほとんど同じ気持ちを味わっていた。

井上雄彦作品通底するのは徹底したリアリズムである。彼が本作で行ったのは、本気でバスケットボールに挑む人間思考感情をつまびらかにするだけで面白くなるということの証明と、人気が出なかった時のため不良路線でも行けるような作風を選んだことだけである(当時バスケットボールマイナースポーツであったことに留意したい)。この結果、フンフンディフェンスを除くあらゆる要素が後世のスポーツマンガにリアリティ基準点をもたらすこととなった。

桜木花道バスケットマンに変貌するたった4ヶ月の物語は、命のやりとりや世界が終わることよりも一本のシュートの成否の方が遥かに切実で重要問題になりうることを、今なお我々に伝えている。

15.るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 作:和月伸宏 1994年19号 - (ジャンプSQで連載中)

講談社1970年代末期には後発のジャンプマン業界盟主地位を明け渡しているわけだが、それを奪い返す最大のチャンスが90年代後半に訪れた。DB幽白スラダンといった作品が終了した暗黒期のジャンプを、金田一はじめの一歩GTOを擁するマガジン苛烈に追い上げ、ついには発行部数で逆転したのである

その中で強引に看板作品祭り上げられ、ジャンプ屋台骨を支えることになったのが本作だ。後に和月伸宏は「次につなげたい」という気持ちで描いていたと語っている。明治という激動の時代の中で不殺剣士・剣心が刀を交える相手は、旧時代に未練を持つ者や、新しい時代の荒波に飲み込まれた者たちであった。黄金期と暗黒期の狭間で奮闘した本作のありようは、皮肉にもそこに重なって映る。

ワンピナルトが出てくるまでを空白期間にせず、少年マンガ誌の代表というジャンプアイデンティティを守りぬいたのは同時代の誰も比肩できない功績だ(幕張封神演義BOYSにこの役割代替できたか考えてみてほしい)。現代ジャンプ読者はもっともっと本作に感謝すべきだと、佐藤健超人的なワイヤーアクションを眺めながら思うのである

16.セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 作:うすた京介 1995年52号 - 1997年40号

連載終盤、もはや燃え尽きる寸前だったといううすた京介は後年、「マサルさんシュールではなく、ベタシュールに見せていただけ」と語っている。自分を含め、多くの読者は同意しかねるだろう。彼が未来永劫に参照点となりうる新たなベタを作り上げたことに疑いの余地はないからだ。

本作はギャグマンガでやってもいいことの範囲を大幅に拡大した。キャラクターの行動原理なんてなくていい。話の展開は唐突でいい。絵柄は毎ページ変わっていいし上手くなくていい。読者が知らなさそうなパロディだって入れてよいのである現代観点では至極当然と思える要素を2年弱、全7巻に惜しげもなく詰め込んだ。

彼の次回作(ピューと吹く!ジャガー)ですらも、ついにその革新性を更新することはなかった。90年代にうすたに憧れ新人賞に応募した有象無象ワナビー達も誰一人として出来なかったことを考えれば少しは気が休まるだろうけども。

17.遊☆戯☆王 作:高橋和希 1996年42号 - 2004年15号

闇の人格を持つ主人公によるダークヒーローものというコンセプトで始まった本作は、ほどなくしてマジック&ウィザーズという架空TCGを中心にした物語に変化した。この変化が、数十枚の紙束を並べる行為を、玩具ゲーム業界において最も存在感のあるエキサイティングな遊びに位置付けることになる。

コナミでは社内の遊戯王関連の部署をしばしば「造幣局」と呼ぶそうだが、紙を刷って売上1兆円に到達するコンテンツなど他に存在しないことの証左である。こうした状況に、高橋和希の優れたキャラクターデザイン、ストーリー構成が大きく貢献したのは言うまでもない。ゲーム友情を育むツールになりうると示し、メディアミックスの力を世に知らしめた功績は間違いなく彼のものだ。

18.ONE PIECE 作:尾田栄一郎 1997年34号 - 連載中

世界で最も多く発行された単一作者によるマン作品について何か語るべきことがあるだろうか?まだ言及すべき余白が。本作のように自然カテゴライズを避ける作品というのは極めて少ない。友情、夢、自由、強さという最もありふれたテーマに挑み、ついにそのすべてを超然と飲み込み描き切ろうとする本作を何らかの箱に入れて理解するのは難しい試みに思える。

毎週月曜日ワンピを読んで喧々諤々と考察できる世界に我々は慣れ切ってしまった。30年間マン業界の頂点に君臨する男がいるという現実に。一定年代以上の人間にとって、本作の終わりがジャンプという雑誌終焉に見える人がいても無理のないことだ(今ワンピの次に長寿連載しているのはハンタを除けば2019年連載開始の夜桜さんである!)。ルフィ尾田栄一郎という二人の男の、幼少期から練り上げた夢の果てを世界中が見届けようとしているのだ。我々がこうした光景にふたたび立ち会えるかは疑わしい。

19.HUNTER×HUNTER 作:冨樫義博 1998年14号 - 不定掲載

幽白は極めて質の高い作品でありながら、冨樫義博が抱える巨大なアイデアの数々を収めきれた作品ではなかった。それでも仙水編と、その後に異例の月一で掲載されたレベルE前人未踏領域に踏み込んだ彼は、自身4作品目の連載においても既視感のある展開とご都合主義執拗なまでに避け続けた。彼の描くキャラクター達は自身が取れる最善の選択を積み上げた末に、我々が期待する最善以上のドラマを生み出す。幾度もの休載を挟みながら。

「今週の『HUNTER×HUNTER』は休載いたします」の表記(今はこれすらなくなったが)を昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらぬ平常心で見られるようになってもなお、自分に限ってはこんな感じであった───「HUNTER×HUNTER最終回を読める可能性があるというだけで、どんなクソみたいな人生でも生きる理由が生じる」

いまや冨樫は少しずつ体調を取り戻し、我々は一時期とは比べ物にならないほどコンスタントに彼の創り出す世界に触れることができる。何百何千もの作品ジャンプにおいて連載され、本作に近い作品、それ以上のものを期待し続けてきたが、その度に彼の偉大さを突き付けられるだけなのだろう。

20.テニスの王子様 作:許斐剛 1999年32号 - (ジャンプSQで連載中)

前例のないテニスマンガでの成功女性読者の流入クール生意気で強い主人公像、菊丸が分身して以降のテニヌ...といった誌面上で読み取れる新規性だけでは、本作のもたらした文化のごくごく一部しか語りえない。

1000曲近いキャラソン、出役としての役割を求められる声優たち、2.5次元文化の源流かつ若手俳優登竜門としてのテニミュ...現代における狭義のオタク文化の根を辿れば、必ずテニプリが残した功績にぶち当たる。「推し」という文化が、人間を描くあらゆるコンテンツ侵食して久しいが、許斐剛が生み出した世界は、ジャンプで築き上げられたあらゆるファンダムの中でもっとも複雑で永続的な強度を保ち続ける、史上最も「推す」に値する文化であり続けている。

21.NARUTO 作:岸本斉史 1999年43号 - 2014年50号

すみませんほんとに書くことが思い浮かびませんでしたでも世界的にマン文化を広めた功績は鳥山に並ぶと思ってますマジで

22.BLEACH 作:久保帯人 2001年36・37号 - 2016年38号

まりに多くの言及がこの作品になされ、そのどれもが口をそろえて言う。「描き分けが上手い...絵の引き算が上手い...ルビ振りのセンス...久保帯人中二病...ストーリーが薄い...」これらすべてはもちろん真実だ。

連載中、ワンピナルトブリーチの三枚看板最後尾というポジションが崩れることは一度もなかった。果たしてこの評価妥当だったのかは分からないが、少なくとも我々ネット民久保帯人センスバカにし過ぎたことに対し大いに反省すべきところがあるのではないだろうか。海賊忍者のような明確なモデルがいないのに、久保帯人はどうしてあれほどまでに洒落キャラクターセリフ回しを無尽蔵に生み出せたのか、系統立てて説明できる理屈は未だ見つからない。もしその答えが彼の脳内しかないとするならば、我々は本作を源流に大いなる歴史が作られていく可能性を認めなくてはならないだろう。

23.DEATH NOTE 作:大場つぐみ原作)、小畑健作画2004年1号 - 2006年24

デスノートという作品複数の点で極めて例外的成功を収めた。肉体的攻撃を伴わない心理戦、一切の引き伸ばしをしない、公権力宗教的崇拝、欠点の無い主人公ゴシックキャラ造形、ダークヒーロー、死亡エンド...

本作に散りばめられたこれらの要素は、すべて従来のジャンプ漫画では邪道、あるいは不要とみなされてきた要素であった。このような野心的な作品メディアミックスにおいても成功を収め、国民の誰もが知る作品となったのは驚異的だ。この作品が出たことは心理戦を描こうとする後世のマンガ家にとっては悲劇かもしれない。夜神月ほど賢く、悪どく、魅力的なキャラクター矛盾なく作れる人間大場つぐみくらいしかいないのだから

24.鬼滅の刃 作:吾峠呼世晴 2016年11号 - 202024

2010年代ジャンプを購読していた人間はみな共通してうすぼんやりとした不安を抱えていた。「ワンピの連載終わったらジャンプってオワコンじゃね?」

ジャンプの終わりという、週刊少年マンガ誌という形態の終わりと同義に思える未来を避けるべく、集英社は読者以上に血眼になって後継者を探し求めた。しかし我々の期待も空しく、トリコ暗殺教室ヒロアカソーマブラクロ約ネバドクスト呪術といった平成末期の傑作たちすらも、尾田栄一郎が築き上げた領域には辿り着けなかったように見えた───ただ一つの例外を除いては。

家族、友人への愛」「困難を乗り越える強さ」という普遍的テーマフォーカスした吾峠呼世晴の連載デビュー作は、あらゆる世代へ届く成功を収めた。特に劇場版無限列車編』は社会現象化し、国内興行収入1位を達成するなど、経済的にも文化的にも大きなインパクトを残すことになった。

出版業界の衰退、コロナ禍、趣味多様化といった逆境の中で、マンガが世界的なムーブメントを引き起こすことがまだ可能である証明した本作は、令和を生きる日本人心象風景に残る新たな「国民マンガ」として、時代に選ばれたのだ。

25.チェンソーマン 作:藤本タツキ 2019年1号 - (ジャンプ+で連載中)

ひとりのスター存在プラットフォーム価値定義することは古今ジャンルを問わずあることだ。ダウンタウンの登場がお笑い養成所という存在メジャーにしたように、米津玄師の登場がニコ動文化オーバーグラウンドものにしたように。

2014年に創立したジャンプ+というプラットフォーム目的である「紙とデジタルの垣根をなくし才能を育てること」が名実ともに達成されたのはいつだったのか?それは初めて本誌とジャンプ+両方でスターとなった人間の登場によって定義付けられる。

かつて秋田の片田舎から新都社に「長門は俺だ」という名前投稿していた少年は、その衝撃的なストーリー展開で我々を魅了する存在となった。ファイアパンチ以降、ジャンブ+はあらゆるWebコミックサイト、いや雑誌を含め、もっとも野心的な作品を読める場所ひとつとして認知されるようになった。

藤本タツキの本誌への到着は新たな才能の鉱脈インターネットに求める時代の始まりを告げ、媒体の違いというものマンガの面白さになんら本質的な影響を及ぼすことはないという事実を我々に突き付けたのだった。

2024-09-04

色々とアレな存在でも、キャラの皮を被せると途端に人気者になる

から書き連ねるのは知識の偏ったエアプの適当な雑語りなので、例に挙げた作品キャラ好きな人は話半分に見るか「死ねクソ野郎」や「長い三行」や「読んでないけど」とトラバとかブコメしてくれたらいい

ただし俺は間違いを指摘されても俺は態度を改めるつもりはないし、傷ついた人がいたとて「誤解を招いてゴメンネ」という誠意のない謝罪しかできない

最近だとオタク流行っている「しかのこのこのここしたんたん」と「ダウナー系お姉さんに毎日カスの嘘を流し込まれる話」

それ以前なら「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」「ボボボーボ・ボーボボ」「荒川アンダーザブリッジ」「あそびあそばせ」「ピューと吹く!ジャガー」「増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和」…とまあ、こんな感じかな

こういう感じの「登場人物破天荒無責任無秩序非常識、頓珍漢、素頓狂な漫画」が、いつも一定層の人気を得ている

かに面白いよね、そういう作品って

だが冷静に見てほしい、そいつらがもし現実にいたら?

そうだね、世間で「全裸中年男性」と言われるような、有り体に言えばキジルシやばい人達だ、おまわりさんこっちです案件存在

そうしてみると、「創作かつキャラクターである」という要素は、そういうアレさを薄めてくれるいいフィルターになる

逆説的に言うと、だ

全裸中年男性じみたアレな存在」も美少女イケメンの皮をかぶせた途端に、キャラクターとして「愛される」って事になる

じゃあ、「往来で全裸になって変なことをするタイプのアレな人」以外のアレなパターンはどうなるんだろうか

まずネット民が嫌って嫌って仕方なく、一部層からしたらトラウマしかいであろう「イジメっ子」だ

昨今の漫画ラノベアニメ・なろう系ではイジメへの報復をする作品も多いが、キャラクターとして人気な「イジメっ子」もまあまあい

わかりやすい例だとちょい前に完結した「僕のヒーローアカデミア」のライバルキャラ爆豪勝己

まあ本当に好き嫌いが…というか嫌いな人も多いであろうキャラなんだが、それにしたってこのキャラを好きという人も多く見る

聲の形」の川井みきも嫌ってる人は多く見るが、その中に普通に好きだという声もある

現実でもやはりというかこういうイジメっ子ってのは、それこそネットイジメ返されるレベル忌避され嫌われるんだが

キャラクターの皮を被せるととたんに「ヒールな魅力を感じる」「苦悩の中であがいている」みたいな味付けがなされて、人気も得られてしま

次に「犯罪者」だね、まあ「泥棒」とか「殺人鬼」とかなんでもいい

現実じゃ近寄りたくない存在No1で、前科があるだけで距離を置く人だってたくさんいる、俺だってそうする

だが、キャラクターの皮を被ると「ダークヒーロー」「我が道をいく無頼漢」と急に好かれてしま

日本作品なら「ルパン三世」のルパン三世と仲間たちだ、泥棒だったり暗殺者だったりと血まみれの存在だが、おとぼけ怪盗チームとして現実では好かれている


現実では忌避される存在も、皮を被せると急に魅力的になる

街道全裸になる変態は、キャラクターになれば「コミカル面白いやつ」に

人を追い詰めるイジメっ子は、キャラクターになれば「Sっ気があってステキ!」に

血まみれの手の犯罪者は、キャラクターになれば「ダークでかっこいい」に

そういう不思議フィルターが、人間脳内にはあるんだろうな

2024-08-07

anond:20240717044601

この件に関して、おそらく自身の子がいないであろう極端な意見無視して良いと思う。彼ら彼女らは無責任なので。

で、本題だけど、重要なのは情操教育途中である9-15歳前後までの影響で、漫画現実区別曖昧なあたりが一番難しい。

単純なエロ絵だけであれば、昔もエロ本など転がってる事があったし、完全に制御できるものではない。し、完全に知る機会を奪ってしまうと別の問題が発生しそうではある。

例えば小学生低学年男児あるあるで、ダークヒーローものにハマると言動が露悪的になって友達喧嘩したりする。

一方でその経験でもって現実との区別を獲得していくと考えると、それはそれで必要通過儀礼とも言えるので、話がややこしくなってきてしまうが…。

諸々言ったけど、まぁようはバランスって話なんだけど、多分増田自身言葉で整理しないとモヤモヤしたままかもよ。

自分は情操教育途中の子供への悪影響があるため、無差別に露呈するのは問題がある、と整理した。

(というか自分の子供への影響考えるとそうしてくれないと困る)

2024-05-11

いただき女子、一部のまん界隈からダークヒーロー扱いだけど、

オッサンに屠られた仲間が出てくると結局クソダサいんですよね

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