■ J1の第7節J1の第7節。2勝2敗2分けで11位のアルビレックス新潟はホームのデンカビッグスワンスタジアムでセレッソ大阪と対戦した。C大阪は開幕から6試合負けなし。3勝3分けで3位と好位置に付けている。デンカビッグスワンスタジアムでのこのカードは通算で4勝3敗3分け。新潟が勝ち越しているがここ4試合はいずれも新潟が1対0で勝利している。昨シーズンは最終節(=34節)で対戦したが新潟が1対0で勝利した。
ホームの新潟は「4-2-3-1」。GK小島亨。DF藤原奏、舞行龍ジェームズ、トーマス・デン、堀米悠。MF秋山裕、島田譲、松田詠、高木善、太田修。FW谷口海。4月3日(水)に行われた6節の磐田戦(A)はターンオーバーを採用。FW長倉幹、DF遠藤凌、DF早川など出番に恵まれない選手をたくさん起用したが0対2で敗戦。元のメンバーに戻した。FW鈴木孝は2節以降、FW小野裕は4節以降はずっとベンチ外になる。
アウェイのC大阪は「4-1-2-3」。GKキム・ジンヒョン。DF毎熊、鳥海、舩木翔、登里。MF田中駿、北野颯、奥埜。FWルーカス・フェルナンデス、レオ・セアラ、カピシャーバ。U-23日本代表に選ばれたDF西尾は体調不良で欠場。怪我から戻ってきたDF鳥海が開幕戦以来のスタメンとなった。インサイドハーフはMF香川が欠場。MFヴィトール・ブエノはベンチスタート。19歳のMF北野颯が初スタメンとなった。
■ どちらも中3日。タフなコンディションの中での試合どちらも中3日。タフなコンディションの中での試合となったが前半は静かな展開になった。基本的には新潟がボールを保持する展開になったがしっかりと人数をかけて守るC大阪の守備をなかなかこじ開けられない。開幕から6試合負けなしのC大阪は初スタメンのMF北野颯に期待がかかったが攻撃はカウンターが中心になった。前半14分にいい位置でFKを得たがFWルーカス・フェルナンデスのシュートは壁に当たった。
前半は0対0で折り返した。後半も同じような展開になった。新潟がボールを保持してゆっくりと前進する時間帯が続いた。チャンスを作れないC大阪は後半16分にFWカピシャーバとMF北野颯を下げてMF柴山とFW山田寛を投入。MF柴山はインサイドハーフ、FW山田寛は「3トップの左」で起用されたが選手交代をきっかけにC大阪がボールを保持する時間が増えて次第にゴール前付近のいい形を作れるようになった。
後半25分にMF柴山とFWルーカス・フェルナンデスとDF毎熊の3人の連携から右サイドを崩すとDF毎熊が切り返してから左足でクロス。中央でフリーになっていたFWレオ・セアラが豪快なヘディングシュートを突き刺してアウェイのC大阪が先制に成功する。FWレオ・セアラは早くも今シーズン4ゴール目となった。終盤になるとDFジャスティン・ハブナーを投入。5バック気味の布陣に変更して1対0で逃げ切った。
■ 夏男のFWレオ・セアラが好調1対0で勝利したC大阪は今シーズン4勝目。これで4勝3分けとなった。順位は3位のままで変わらなかったが7節を終えた時点では5勝1敗1分けの町田、4勝3分けの広島&C大阪の3クラブが頭半分ほど抜け出す形になった。シュート数は新潟が6本だけ、C大阪も5本だけ。どちらもあまりシュートチャンスを作れなかった。非常に静かな展開になったがC大阪はエースのFWレオ・セアラがワンチャンスを生かした。
加入2年目のFWレオ・セアラは7試合で4ゴール。「夏男」として知られているが今シーズンは春先から結果を残している。この日のデンカビッグスワンスタジアムの気温は19.7℃。まだ寒いくらいのコンディションだったと思うがゴールシーン以外でも安定したキープでチームに貢献。大きな存在感を発揮した。FW山田寛やFW渡邉りょうがCFの控えになるがその差は大きい。替えの利かない選手ということが出来る。
ピンチの数はそこまで多くなかったが新潟にボールを持たれる展開になった。サポーターにとってはややストレスの溜まる試合展開だったが守備陣は落ち着いて対応した。U-23日本代表のDF西尾は体調不良で欠場。DF鳥海が久しぶりに先発で起用されたが安定感のあるプレーを見せた。DF鳥海はビルドアップ能力の高いCBなのでボール回しは安定する。これからDF西尾が代表に合流するので彼の役割は重要である。
DF西尾が欠場したことで注目のDFジャスティン・ハブナーが初めてベンチに入ったが後半42分に出場機会を得た。Jリーグデビューを果たしたが逃げ切りに貢献した。現役のインドネシア代表プレーヤー。プレミアリーグのクラブに所属しているまだ20歳の大型CBなので母国の大きな期待を受けているが彼が戦力になるようだといろいろな意味でC大阪にとってはプラスである。早い段階でデビューできたのは良かった。
■ 放ったシュートは6本だけ。新潟はこれで2連敗。4節から4試合未勝利となった。最初の3試合は2勝1敗。好スタートを切ったが今シーズン最初の正念場を迎えている。6節の磐田戦(A)に続いて完封負け。7試合で8失点なので守備陣はまずまず頑張っているが7試合で6得点のみ。無得点に終わった試合がすでに3つもある。FW谷口海が7試合で2ゴールを奪っているが複数ゴールを記録している選手は彼のみ。得点力不足に苦しんでいる。
「ボール支配率」は60.0%。これはJ1で1位となる。今シーズンもボールは保持できているがなかなかテンポが上がらない。「シュート数」は10位、「枠内シュート数」は15位となる。FW鈴木孝ならびにFW小野裕はここ最近はずっとベンチ外。2人のストライカーを欠いている影響は小さくないと思うがゴール前の迫力はあまりなかった。放ったシュートは6本だけ。相手に怖さを与える攻撃はあまり出来なかった。
近年の新潟はこの試合のように膠着した展開になったときはMF伊藤涼やMF三戸などが打開して勝ち点を獲得してきたがともに欧州に旅立った。MF高木善、MF太田修、MF小見、MF松田詠、MF長谷川元希、MFダニーロ・ゴメスなど2列目は打開力のある選手や攻撃センスを持ったアタッカーをたくさん擁しているが決め手に欠ける点は否定できない。MF松田詠は6試合で先発出場しているがまだゴールもアシストも無い。
失点シーンはうまくサイドを崩されてしまった。C大阪には「個の力を持った選手」がたくさんいるが最後は日本代表のDF毎熊をフリーにしてしまった。DF毎熊をフリーにすると精度の高いクロスが入ってくる。週末に行われる次の8節の相手は最下位の札幌。2試合連続でホーム戦になるが札幌に勝てれば上位争いに参加できるが敗れるようだと一気に残留争いに巻き込まれる。新潟にとっては大事な試合になる。
※ 投稿日:2024年1月29日(月) (総再生数:19,121回)※ 投稿日:2024年2月8日(木) (総再生数:8,180回)※ 投稿日:2024年2月11日(日) (総再生数:11,002回)
関連エントリー 2024/01/14 【J1:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:365名)
2024/01/09 【J2:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:174名)
2024/01/10 【J3:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:87名)
2024/02/09 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~1:東京V、2:FC東京、3:浦和、4:町田、5:G大阪~
2024/02/12 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~6:磐田、7:神戸、8:京都、9:広島、10:C大阪~
2024/02/12 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~11:新潟、12:鳥栖、13:川崎F、14:名古屋、15:福岡~
2024/02/17 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~16:横浜FM、17:札幌、18:湘南、19:鹿島、20:柏~
2024/02/21 【生観戦:金沢×富山】 金沢ゴーゴーカレースタジアムのこけら落としに行ってきた。 (前編)
2024/02/21 【生観戦:金沢×富山】 金沢ゴーゴーカレースタジアムのこけら落としに行ってきた。 (後編)
2024/04/13 全エントリーの一覧 (2018年-2023年)
- 関連記事
-