■ 神戸U-18はプレミアリーグWESTの強豪ヴィッセル神戸というとJ1でも屈指の資金力を持ったクラブである。推定年俸が6億円とも言われるMFポドルスキを獲得したことは大きな驚きだった。資金力を生かして他クラブの有力選手を「適正価格以上」で獲得するケースや獲得を試みるケースが多いのでその点がクラブの特徴になっているが、その一方で下部組織も充実している。神戸U-18はプレミアリーグWESTの中では屈指の強豪チームである。
2017年はプレミアリーグWESTを制するなど主要大会で好成績を残すケースが多くなってきたが神戸の下部組織から有望な選手が次々に出てくるようになったのはかなり最近の話で、1992年生まれのMF小川慶が登場してから一気に充実するようになった。1994年生まれのDF岩波とMF松村亮も大きな期待を受けた選手である。近年は毎年のように年代別代表クラスの有望な選手をトップチームに送り出している。
なので、「神戸の下部組織は過小評価されすぎている。」と言える。同じ関西で活動するG大阪やC大阪はもちろんのこと、京都の下部組織と比べても「下」に見られることが多いが近年の実績ではG大阪やC大阪や京都と比べても見劣りはしない。むしろ、上回っている箇所も多い。当然、資金力があるチームは育成の部分にもお金を費やすことが可能になるので優秀な選手が出てきやすくなる。必然の話である。