大分トリニータ→ 実績十分の片野坂監督が復帰して2021年以来のJ1復帰を目指した大分だったが34節を終えた時点で8勝14敗12分けで勝ち点「36」。下から4番目の17位と低迷している。「J1復帰の可能性」はすでに消滅しているが18位の栃木SCとの差が「5」のみ。「2度目のJ3降格」はあり得ない話ではない。35節は水戸(H)、36節は秋田(A)、37節は群馬(H)、38節は仙台(A)と対戦するが危うい空気になりつつある。
17節を終えた時点では5勝4敗8分けで勝ち点「23」。10位だった。6位の山口との差は「5」のみ。プレーオフ争いに参加していたが18節以降の17試合の成績は3勝10敗4分け。勝利は遠かった。18位と降格圏に位置する栃木SCは36節が清水戦(H)、37節が横浜FC戦(A)になる。「2強(横浜FC・清水)」との対戦を残しているので「依然として大分がかなり有利な状況」であることは間違いないが全くいい流れではない。
34試合で28得点/44失点となる。得失点差は大分が「-16」であるのに対して栃木SCは「-23」。栃木SCを含めた残留争いをしている他のライバルクラブと比較すると失点数はかなり少ないが28得点というのは群馬の23得点に次いでJ2でワースト2位。極度の得点力不足に苦しんでいる。2022年は42試合で62得点、2023年は42試合で54得点だったので得点力は大幅に低下している。片野坂監督の立場は厳しい。
1日でも早く「J2残留」を確定させたいが仮に17位でJ2に残留できたとしても今オフは大分にとって「難しいオフ」になるだろう。まず注目されるのは片野坂監督の去就になる。3年ぶりに大分に復帰したが期待を大きく裏切っている。実績のある指導者なので昨オフに大分と契約を結んだ時点で複数年契約を締結している可能性はあるが成績も内容も期待値を大きく下回っている。続投の場合、荒れるだろう。