■ GLの2戦目の相手はコスタリカ カタールW杯のGLの2試合目。初戦はドイツを相手に歴史的な勝利をつかんだ日本代表は11月27日(日)にコスタリカ代表と対戦した。コスタリカは初戦は「優勝候補」に挙げられるスペインと対戦して0対7で大敗した。日本は勝てば勝ち点「6」となってGL突破に大きく前進する。2節を終えた時点でGL突破を決めるためには夜に行われるスペイン vs ドイツで「スペインが引き分け以上」の結果を残す必要がある。
日本は「4-2-3-1」。GK権田(清水)。DF山根視(川崎F)、DF板倉(ボルシアMG)、DF吉田(シャルケ)、DF長友(FC東京)。MF遠藤航(シュツットガルト)、MF守田(スポルティング)、MF堂安律(フライブルク)、MF鎌田(フランクフルト)、MF相馬勇(名古屋)。FW上田(ブリュージュ)。2試合連続スタメンとなったのはGK権田、DF板倉、DF吉田、DF長友、MF遠藤航、MF鎌田の6人だけ。スタメンを半数ほど入れ替えた。
ベンチスタートになったのはGKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)、GK川島(ストラスブール)、DF酒井宏(浦和)、DF谷口彰(川崎F)、DF冨安(アーセナル)、DF伊藤洋(シュツットガルト)、MF柴崎岳(レガネス)、MF田中碧(デュッセルドルフ)、MF三笘(ブライトン)、MF南野(モナコ)、MF伊東純(スタッド・ランス)、MF久保建(Rソシエダ)、FW前田大(セルティック)、FW町野(湘南)、FW浅野拓(ボーフム)の15名。
■ 後半36分に失点。0対1で敗れる・・・。 試合は予想されたとおりで日本がボールを保持する展開になった。序盤は左サイドのMF相馬勇の仕掛けから見せ場を作った。ただ、前半10分あたりを過ぎるとチャンスを作れなくなった。1トップの位置で起用されたFW上田のところでボールが収まらない。なかなかチャンスを作れない日本は前半35分あたりでシステム変更を実施。3バックに変更してDF長友は左ストッパー、MF相馬勇は左WBにポジションを移した。
0対0で迎えた後半開始から日本はDF長友とFW上田を下げてDF伊藤洋とFW浅野拓を投入。DF伊藤洋は「3バックの左」でプレーすることになった。後半は立ち上がりからギアチェンジして前半と比べるとチャンスを作るようになったがGKナバスの守るゴールを打ち破ることができない。後半17分にDF山根視を下げて切り札のMF三笘を投入。後半22分にはMF堂安律を下げてスピードのあるMF伊東純を投入した。
後半30分あたりを過ぎるとコスタリカがギアチェンジして前からプレスをかけるようになった。すると後半36分にDF吉田の中途半端なクリアボールを拾われるとMFフレールにミドルシュートを決められて失点。追いかける展開になった。終盤になるとMF三笘のドリブルから2つほどチャンスを作ったがゴールを奪うことは出来なかった。1対0で勝利したコスタリカが勝ち点「3」を獲得。痛恨の敗戦で日本は1勝1敗となった。
■ 悔やまれるのは前半の戦い方 日本は「勝てばGL突破に大きく前進する。」という大事な試合だったが痛い敗戦を喫した。この後に行われるスペイン vs ドイツの結果によってE組の状況は大きく変わるがコスタリカに敗れたことでGL突破に黄色信号が灯った。引き分けでも勝ち点「4」に到達したので決して悪い結果ではなかったが勝ち点「0」に終わって形勢は変わった。失点シーンは4つほどミスが重なった。これだけミスが重なると失点につながる。
悔やまれるのは前半の戦い方になる。前半の10分あたりまではまずまず良かったがその後は停滞。リスクを冒さなくなってFW上田のところにボールが入らず。稀にボールが入ってきてもFW上田がキープできず。攻め手が無くなった。前半35分あたりでシステムを変更して3バックになった後はボール回しが少しスムーズになったが0対0で時計が進んだことで初戦で完敗したコスタリカの選手のメンタルが回復した。
相手は0対7で大敗した直後の試合である。序盤から押し込んで早い段階で先制ゴールを奪って相手の戦意を喪失させないといけなかった。失点シーンはかなりアンラッキーだったが0対0で後半の半ばまで進むと何が起こっても不思議はない。森保監督は「0対0でもOK」という考えだったと思うがあまりにも消極的だった。監督のマインドが消極的になると選手に伝染する。ドイツ戦と比べるとはるかに憶病だった。
■ ブレーキになったW杯デビューのDF伊藤洋輝 スタメンを大きく入れ替えたことに関しては批判の対象にはならないと思う。そもそもとして軸となる選手(GK権田、DF吉田、DF板倉、DF長友、MF遠藤航、MF鎌田)は変わらず。DF酒井宏に関しては怪我なのでベンチスタートになるのは仕方がない。攻撃陣に関しては「ドイツ戦でスタメン出場した選手と控えだった選手の力の差」は小さいのでMF堂安律やMF相馬勇やFW上田などが起用されても何らおかしくない。
よって、「ターンオーバーしたことが敗因」とは言えないと思う。激闘の後なので「このくらいのスタメン変更はむしろ当たり前」と言えるが抜擢された選手がなかなか良さを出せなかった。FW上田はストライカー系の選手なので気の毒なところもあるがあれだけCFのところでボールが収まらないと攻撃にならない。彼のストロングな部分が生きるクロスや裏へのパスはほとんどなし。守備の時のプレスの強度も緩かった。
後半開始からDF長友を下げてDF伊藤洋を投入した。前半の終盤から3バックに変更したので「3バックの左であればDF長友よりもDF伊藤洋の方がベター」と森保監督は考えたと思うがW杯のデビュー戦となったDF伊藤洋はプレーが消極的だった。後半の序盤に2つほど「得意のロングキックを蹴って全く味方と合わずに相手ボールになる。」というシーンがあったがこの2つのプレーでミスを恐れるマインドになった。
後半17分にMF三笘を投入して終盤に2度ほど得意のドリブルで相手を切り裂いて大チャンスを作ったがMF三笘がボールを持つシーンが極めて少なかった。MF三笘の後ろでプレーするDF伊藤洋のところから効果的なパスが出ず。後ろ向きのパスが多かったのでMF三笘がドリブルで仕掛ける場面をなかなか作れなかった。「緊張したのか?これが実力なのか?」は分からないが攻守両面でブレーキになった。
コスタリカに敗れて「ドイツ戦の勝利の価値」が薄れてしまったがそれでも冷静に考えると2試合で勝ち点「3」という悪い結果ではない。「ドイツに敗れた後、2戦目でコスタリカに勝って1勝1敗」という形を多くの人が想像していたと思うので2節を終えた時点での結果だけに注目すると想定内である。スペインがどういう状況で3戦目を迎えるのか?でGL突破の難易度は大きく変わるが日本にとっては大一番になる。
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