■ J2の第29節 J2の第29節。13勝8敗7分けで勝ち点「46」のV・ファーレン長崎はホームのトランスコスモススタジアム長崎でアルビレックス新潟と対戦した。新潟は16勝6敗6分けで勝ち点「54」。2位の新潟と4位の長崎の差は「8」。長崎は自動昇格のためには「勝たないといけない試合」となる。J2の昇格争いは3強(新潟・横浜FC・仙台)が中心だったがここに来て長崎や岡山が勝ち点を積み上げており、4位以下との差が縮まった。
ホームの長崎は「4-2-3-1」。GK富澤。DF村松航、櫛引、江川湧、加藤聖。MF五月田、加藤大、澤田崇、植中、米田。FWエジガル・ジュニオ。MFクリスティアーノ、MFカイオ・セザールなどはベンチ外。新加入のFWクレイソンも未登録。日本人中心のメンバー構成になった。好調のFWエジガル・ジュニオは4試合連続ゴール中。28試合で8ゴールを挙げている。FW都倉、MF山崎亮などがベンチスタートになった。
対するアウェイの新潟は「4-2-3-1」。GK小島亨。DF藤原奏、早川、田上、堀米悠。MF高宇洋、島田譲、松田詠、高木善、伊藤涼。FW鈴木孝。ベルギーのクラブに移籍したMF本間至に代わってここ最近はMF伊藤涼が左サイドハーフで起用されている。好調のFW鈴木孝は15試合で6ゴールを挙げている。DF田上ならびにMF島田譲は古巣との対戦になる。CBのDF田上は2016年に大卒で長崎に加入している。
■ 上位候補同士の直接対決 上位チーム同士の直接対決は前半14分にこぼれ球を拾ったFWエジガル・ジュニオが見事なコントロールから左足のアウトサイドでコース隅にシュートを決めてホームの長崎が先制に成功する。FWエジガル・ジュニオは5試合連続ゴールとなった。先制された新潟だったが終了間際の前半47分に右SHのMF松田詠のスルーパスから右SBのDF藤原奏が決めて1対1の同点に追いついた。前半は1対1で折り返した。
迎えた後半6分にも新潟は軽やかにパスを回しでチャンスを作る。MF伊藤涼の絶妙なパスから左サイドでフリーになっていたFW鈴木孝が決めて2対1と逆転に成功する。FW鈴木孝は今シーズン7ゴール目となった。逆転された長崎だったが後半13分にボランチのMF五月田のドリブルからチャンスを作るとエリア内でMF澤田崇が倒されてPKを獲得。これをFWエジガル・ジュニオが決めて2対2の同点に追いついた。
逆転での自動昇格のためには勝たないといけない長崎は終盤になるとセットプレーからチャンスを作った。終了間際にはCKからFW都倉がヘディングシュートを放ったが枠を捉えることは出来なかった。試合は2対2のドローに終わった。首位の横浜FCは敗れて3位の仙台はドロー。上位4チームの勝ち点はいずれも伸び悩んだがアウェイということを考えると「新潟にとっては悪くない結果になった。」と言える。
■ 横浜FCが敗れたのでその差は「2」に・・・。 2位の新潟は勝ち点「1」にとどまったが幸運なことに横浜FCが敗れたのでその差は「2」に縮まった。3位の仙台との差は「3」のまま。10月8日(土)に行われる40節で新潟 vs 仙台が予定されている。大一番になる可能性は高い。FWエジガル・ジュニオにファインゴールを決められて先制ゴールを奪われたが見事なコンビネーションから2ゴールを奪った。攻撃陣は4試合連続で複数ゴールを奪うなど好調を維持している。
ここに来て1トップでプレーするFW鈴木孝がコンスタントに活躍している。この日も逆転ゴールを奪ったがここ4試合で計5ゴール。量産体制に入っている。MF本間至が抜けたものの、FW鈴木孝が活躍しているので攻撃力が落ちた印象は全くない。MF松田詠とMF伊藤涼はともに味方のゴールをアシストしたが2列目の選手もコンスタントにゴールに絡んでいる。チャンスを演出できる選手が多い点は新潟の強みとなる。
一方の守備陣はここ7試合で計10失点。複数ゴールを奪われる試合が増えてきた。この日はDF舞行龍ジェームズが出場停止。DF早川とDF田上のCBコンビとなったがFWエジガル・ジュニオを捕まえきれなかった。29試合で28失点なので総失点の多いチームではないがここ最近は逃げ切りに失敗する試合が増えてきた。高さのあるチームではないので終盤になってパワープレーを仕掛けられると苦しくなる。
■ FWエジガル・ジュニオが活躍 何とか引き分けに持ち込んだ長崎は2位の新潟との差は「8」のまま、3位の仙台との差も「5」のまま。変わらなかったがこれで11試合負けなしとなった。ファビオ・カリーレ監督になってからは6試合で3勝3分け。相手を圧倒できているわけではないが粘り強く戦っている。27節は町田、28節は仙台、29節は新潟だったので上位との3連戦だったが2勝1分けで乗り切った。長崎も4試合連続で複数ゴールを奪っている。
この日はFWエジガル・ジュニオが活躍した。これで5試合連続ゴール。2桁ゴールに到達した。圧巻だったのは1点目のゴールになる。個人技で打開をして最後は左足のアウトサイドできれいにネットを揺らした。難易度の高いシュートだった。強力な外国人選手を擁しながら今シーズンの長崎はなかなか助っ人が活躍できずにいるがようやくFWエジガル・ジュニオの状態が上がってきた。MF植中との連携も悪くない。
今後は下位との対戦が多くなるので取りこぼさずについていくことが期待されるが若手の更なる頑張りに期待したい。この日は高卒2年目でユース出身のMF五月田がJリーグ初スタメンを飾ったが2点目のゴールに絡むなどまずまずのプレーを見せた。MF植中、DF加藤聖、DF江川湧など若手がすでに重要な戦力になっているが若い力と強力な助っ人の力が上手く噛み合うようだと自動昇格も不可能ではない。
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