■ 水を差す形になったのは・・・。平成の時代にはたくさんの印象に残る出来事があったが2002年の日韓W杯もその1つになる。自国開催のW杯というのは「一生に一度、あるか、ないかのレベルの話」になる。日本サッカー協会は「2050年までに単独で男子のW杯を開催したい。」という意向を示しているが、この先、「日本W杯」が実現したとしてもかなり先の話になるだろう。「日韓W杯が最初で最後の自国開催のW杯」という人は少なくないだろう。
GLの2戦目の日本とロシアの試合の視聴率は66.1%だった。「日本のサッカー中継」としては史上最高の視聴率になるが2位は決勝戦のブラジルとドイツの試合で65.6%になる。ブラジルのFWロナウド、ドイツのGKカーンが未だに日本国内で有名なのも納得できる。他にもイングランドのMFベッカム、トルコのFWイルハン、セネガルのFWディウフ、デンマークのFWトマソンなどが日韓W杯で大きな注目を集めた。
トルシエJAPANは2勝1分けでGLを突破するなどベスト16入りを達成。最低限のノルマをクリアしたトルシエJAPANの戦いぶりも世界中から称賛された。異常なほどの盛り上がりだったが日韓W杯の盛り上がりに水を差す形になったのは「コリア・スキャンダル」になる。もう1つの開催国である韓国代表はベスト4に進出したが韓国代表に対して有利な判定が続出。世界中から批判の声が集中する異常事態になった。