■ 白血病を患っていることを公表競泳界のスター選手である池江璃花子選手が2月12日(火)に白血病を患っていることを公表したことは日本のスポーツ界のみならず、日本社会全体に大きな衝撃をもたらした。高校3年生ながら短水路を合わせると数えきれないほどの日本記録を保持しており、昨秋のアジア大会では6つの金メダルを獲得。地元開催の2020年の東京五輪のときの主役候補の1人だったのでショッキングなニュースだった。
記録や成績も圧倒的なものがあるが明るくて華があってスター性がある点も魅力である。これだけのアスリートなので「水泳選手として復活できるのか?」、「いつ頃、プールに戻ってくることが出来るのか?」を気にならない人はいないだろう。ただ、当然、病気を治して元通りの生活ができるようになることが最も望まれることである。他のことはあまり考えずに今は治療に専念してもらいたいところである。
とは言っても、これまでの18年間は「水泳第一」という人生を送ってきただろう池江選手にとって「水泳の占めるウエイト」は相当に大きなものである。また、東京五輪もかなりのウエイトを占めるだろう。事情を詳しく知らない周囲が競技への復帰を期待し過ぎるのは全く良くないが「水泳や五輪はどうでもいいのでとにかく病気を治して元気になってほしい。」と励ますのも必ずしも正解とは言えないように思う。