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西側メディアは無視し続ける。ウクライナが、NATOの武器を使ってドンバスの無実の一般人を殺害している様子を!

<記事原文 寺島先生推薦>

Western media continues to ignore how Ukraine is using NATO weapons to kill innocent civilians in the Donbass

筆者:エバ・バートレット(Eva Bartlett)

エバ・バートレットはカナダ出身の独立系記者。中東の戦闘地域の現場取材を何年も行った経験がある。特にシリアとパレスチナ(両地域でほぼ4年間滞在)の取材をしていた。

出典:RT

2022年9月23日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2022年10月18日




一般市民の死者数が増加し続ける中、EU諸国の中には、市民たちが自国政府がキエフ当局を支援することに反対して、抗議活動に立ち上がっているところも出てきた。

 9月13日月曜日、ウクライナは16名の一般市民を殺害し、その中には2名の子どもも含まれており、その際使用されたのは、NATOの155mmの榴弾砲だったとドネツク人民共和国のデニス・プシーリン首長は発表した。 その際使用された発射物は、隣接する2つの地域に着弾し、住宅街や商業地域を破壊した。その地域には以前にも致命的な攻撃を受けた市場も含まれていた。

 死に遭遇する場面は、ここドネツクの住民や記者たちにとって全く目新しいことではなくなっている。ドネツクは断続的にウクライナの攻撃の的にされているからだ。例を挙げると、8月4日、市内の中心部が攻撃され、6人が死亡、その中には11歳のバレリーナの少女とその祖母と少女のバレーの先生も含まれていた。

 しかし9月19日の大虐殺は、私がここで取材活動をしてきたこの数ヶ月間に目にしたものの中で最悪だった。人体の破損部位が街中に捨てられていた。手や足や耳の一部だ。 携帯電話を自分の腹に置いたまま亡くなった人がいた。その携帯電話が鳴り、不釣り合いな陽気な着信音が響いていた。そこにあったのは、男性の生気のない体と、爆撃現場と、男性の体から立ち込める死臭だった。


 ほとんどの人たちにとっては、戦争は自分からかけ離れたものだし、人々の死は、無数の犠牲者や破壊された建物の様子を伝えるメディア報道により、日常的になってしまっている。市民たちが殺されている話を聞いているほとんどの人々は、自分の目でこの風景を見、自分の鼻でこの匂いを嗅がないかぎり、本当に何が起こっているのかを理解できないだろう。

 地元の人々にとっても、ある意味この状況が日常的になっている。ここ8年以上もの間、ずっとウクライナから攻撃を受けているのだから。しかしこれは悲劇的といっていい異様な日常だ。お決まりの第2弾攻撃が、最後の爆発が終わった直後に始まるのだから。

関連記事:Ukrainian strike on Donetsk market was a terrorist act

 私が爆撃現場に着いた時には、地元の人々がすでにガラスの破片を掃き、窓を取り付け、店を再開する準備をしていた。ロシアの調査委員会の調査員が現場で爆弾の破片を集め、今回の砲撃の着弾地を調査し、この武器の特性を確定しようとしていた。何が起こったのかを聞かれた調査員たちは、慎重に言葉を選び、この調査の結論が出るまではなにも言えない、と語っていた。

 緊急車両が到着し、作業員たちが死体や死体の一部を担架に乗せ、運び去っていった。

 その100メートルほど先のアパートの側面に大きく割れた穴が出来ていた。この砲撃は、一番近い基地の方向を示すしるしが書かれた壁にちょうど着弾したが、その基地は砲撃からの避難所として使用されることになっていた。このような階段へ繋がるドアは、普通はずっと開けっ放しにされ、砲撃により閉じ込められたときに、ドアや基地へ逃れることで、生き残れる準備がされている。



 9月16日土曜日のウクライナの別の攻撃による被害者たちは、逃れることはできなかった。正午頃、ドネツクの中心地が30分の間に10発ほどの砲撃を受けた。 少なくとも4名の一般市民が亡くなり、そのうち1人はまだ地面に横たわっているのを、私は目撃した。 数分後、その女性の死体が運び去られた。一発の砲弾が、アルテマ通りを通行中の車に着弾し、車が炎上し、2名の一般市民が亡くなった。 私が現場に着くまでには、その車は完全に炎上していて、死体が運び出されていた。作業員たちは、既に道路の再舗装に取り掛かっていて、歩道の瓦礫やガラスの破片を掃いていた。


 9月22日木曜日、再び正午頃に、ウクライナはドネツクの中心地を再度砲撃したが、今回の標的は賑やかな市場だった。この砲撃により、路上や炎上したバスの車内で、6名が亡くなった。


西側が提供した武器でドンバスの一般市民たちが殺されている

 ロシアやドネツクが、「ウクライナが西側が提供した武器でドンバスの一般市民たちを殺している」と主張しても、それに対する反応は、沈黙や嘲笑や事実のすり替えしかない。つまり「ロシアがドンバスを砲撃している」と主張するのだ。しかしドンバスに住んでいる一般市民たちなら誰でも、そんな主張を難なく反証できる。この8年間以上もの間、ずっとウクライナから砲撃を受けてきたのだから。


 戦争特派員のクリステル・ネアンは、9月18日土曜日の砲撃について、以下のように記している。

 「私は、砲撃現場で見つけた砲弾のかけらの画像をアドリアン・ボケ氏に示した。ボケ氏は現在、JCCC(ウクライナによる戦争犯罪に関する共同監視・調整センター)のドネツク人民共和国の代表をつとめており、NATOの武器に関しては専門的な知識をもっている。ボケ氏が明言したところでは、この砲撃に使われたのは米国の155mm榴弾砲であり、シーザー銃などのTRF1銃から発射されたものだ」

 「このよく知られているTRF1銃とは、 (禁止されている)155mmクラスター弾を発射できる銃で、私はこの件を6月に記事にしていたが、西側メディアは、フランスがウクライナにこの銃を提供していないことは確認済みだ、と報じていた。しかし9月の初めになって、パリ当局はキエフ当局にこの銃を売っていたことが判明した!!」

 最近、ドイツやフランスやイタリアの欧州市民たちは、“#StopKillingDonbass(ドンバスでの殺害を止めろ”というハッシュタグを掲げた活動を起こしており、西側がウクライナに武器を売っている状況を非難し、その行為をやめるよう求めている。このような動きはちょうど時機をえたものとなった。というのもその動きは、ウクライナがドネツクの中心地に再度砲撃を行った次の日におこったからだ。
 
 これらの運動に続いて、ウクライナに武器を供給することに反対する署名が開始された。その署名に付けられた文書にはこうある。

 「現在我々の国々の政府は、国連憲章第2条に定められた基本原則、特に、国家主権の平等や、紛争の平和的解決の原則に反し、ウクライナに武器を供給し、子どもたちを含むドンバス住民の中に、たくさんの死者や負傷者を生み出す原因を作り出しています。」

関連記事:Second Donbass republic wants vote on uniting with Russia

 そしてその文書の結論は以下の通りだ。「私たちはドンバスの人々に対する国家によるテロ攻撃や虐殺行為への資金援助の停止を求めます。 さらには、2014年からずっと、1949年のジュネーブ条約などの国際的な人道法を踏みにじっている国家への資金援助の停止も求めます」

 今ドネツクには、砲撃が「砲撃禁止」になっている所はどこにもない。産婦人科病院も、賑やかな市場も例外ではない。しかし本当に問題なのは、この状況を西側企業諸メディアが報じることが、「禁止」になっていることだ、と言えるだろう。
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