予備役部分動員を開始するにあたって行われたプーチン大統領の演説
<記事原文 寺島先生推薦>
Address by the President of the Russian Federation as the Nation Moves to Partial Mobilization
出典:INTERNATIONALIST 360°
2022年9月21日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年10月15日

ウラジミール・プーチンロシア大統領:友人のみなさん、
今回、私がお話するのは、ドンバスの情勢と、2014年にウクライナで武装国家クーデターにより政権を掌握したネオナチ政権から解放するための特別軍事作戦の経過です。
本日、私は、わが国のすべての国民、さまざまな世代、年齢、民族の人々、偉大なる祖国の人々、偉大なる歴史的ロシアに結ばれたすべての人々、前線で戦い、戦闘義務を果たしている兵士、将校、ボランティア、ドネツクおよびルガンスク人民共和国、ヘルソンおよびザポリージャ地方、その他ネオナチ政権から解放された地域の兄弟姉妹に語りかけるものです。
今回の問題は、ロシアの主権、安全保障、そして領土保全を守り、将来を自主的に選択しようとする同胞の願いと意志を支援するための必要かつ不可欠な措置に関係します。また、一部の西側エリートたちは、なりふり構わず、その支配を維持しようとやっきになっています。こういった目的を視野に置きながら、主権を有し自立した発展の中心地を封鎖・抑圧しようとしているのです。他の国々や国民に対して、自分たちの意志やペテン的価値観を押し付け続けることが目的です。今回の問題はそういうことにも関係します。
西側諸国の目的は、わが国を弱体化させ、分裂させ、最終的には破壊することです。彼らは今、1991年にソビエト連邦を分裂させることに成功し、今こそロシアに同じことをする時だと公言しています。ロシアは、互いに殺し合う多数の地域に分割されなければならない、というのです。
彼らはずいぶん前からこの計画を練っていました。彼らはコーカサス地方の国際テロリスト集団を駆り立て、NATOの攻撃用インフラをわが国の国境近くに移動させました。彼らは無差別的なロシア恐怖症を武器として使い、主に反ロシアの橋頭堡となるよう計画されたウクライナで、数十年にわたってロシアへの憎悪感を育て上げてきました。彼らはウクライナの人々を大砲の餌にし、ロシアとの戦争に追い込みました。2014年のことです。彼らは民間人に対して軍隊を使い、国家クーデターの結果として、ウクライナに誕生した政府を承認しない人々に対して、大量虐殺、封鎖、テロを組織しました。
そして、いまのキエフ政権が実際、ドンバスの問題の平和的な解決を公式に拒否し、さらに核兵器を所有したいことを公言したあと、すでに過去2度起こったとおり、ドンバスへのさらなる大規模攻撃が避けられないことはじつに明白となりました。そうなれば、ロシアのクリミア、すなわちロシアに対する攻撃へと続くことも避けられなかったでしょう。
この関連で、先制的な軍事作戦を開始するという決定は必要であり、唯一の選択肢でした。ドンバス全域の解放というこの作戦の主目的は、変わっていません。
ルガンスク人民共和国は、ネオナチからほぼ完全に解放されました。ドネツク人民共和国での戦闘は続いています。これまでの8年間で、キエフ占領政権は、深く階層化された恒久的な防衛線を構築しました。そのため、もし彼らに正面攻撃をしかければ、多大な損害を被っていたでしょう。それがロシアの部隊とドンバス共和国の軍隊が、実効性があがるよう組織的に行動した理由なのです。軍事装備品を使用し、人命を大事にしながら、一歩一歩進みました。ドンバスを解放し、都市や町々からネオナチを追い出し、キエフ政権が人質や人間の盾にしていた人々を助けることが目的でした。
ご存じのように、特別軍事作戦には、契約によるプロの軍人が参加しています。彼らと肩を並べて戦うのは、民族も職業も年齢も異なる、真の愛国者である志願兵部隊です。彼らは、ロシアとドンバスを守るために立ち上がるという心の呼びかけに応えたのです。
この関連で、私はすでに政府と国防省に対し、ドネツクおよびルガンスク人民共和国軍隊の志願兵および兵員の法的地位を決定するよう指示を出しています。ロシア軍の職業軍人の地位と、物質的、医療的、社会的恩恵も含め、差があってはなりません。志願兵やドンバス民兵のための軍事装備やその他の装備を組織的に供給することに特別な注意を払わなければなりません。
国防省と参謀本部の計画と決定に従い、ドンバス防衛の主目標を達成するために行動しながら、わが軍はヘルソンとザポリージャ地方のかなりの地域と他の多くの地域を解放しました。これにより、長さ1,000キロメートル以上にも渡る接触線が形成されました。
次のことは、今日初めて申し上げることになります。特別軍事作戦の開始後、特にイスタンブール会談の後、キエフの代表は私たちの提案に対してかなり積極的な反応を示しました。私たちの提案は、何よりもロシアの安全と利益を確保することに関わるものでした。しかし、平和的解決は明らかに西側の意にそぐわないものでした。だからこそ、一定の妥協が調整された後、キエフは、実際のところ、これらの合意事項をすべて破棄するよう命じられることになったのです。
ウクライナにはさらに多くの武器が投入されました。キエフ政権は、外国人傭兵と民族主義者の新しいグループを登場させました。彼らはNATOの基準に従って訓練され、西側顧問団から命令を受ける軍隊です。
同時に、2014年の武装クーデター直後に確立された、自国民に対するウクライナ全土の報復体制は、過酷な形で強化されました。威嚇、テロ、暴力の政策は、ますます大規模でおぞましい野蛮な形態をとっています。
私は次のことを強調したい。ネオナチから解放された地域は、主にノヴォロシヤの歴史的土地でした。そこに住む大多数の人々が、ネオナチ政権のくびきの下で暮らすことを望んでいないことを、私たちは知っています。ザポリージャ、ヘルソン、ルガンスク、ドネツクの人々は、ハリコフ地方の占領地域でネオナチが行った残虐行為を見たし、現在も見ています。バンデラ派の子孫やナチスの懲罰遠征隊員たちは、人々を殺害し、拷問し、投獄しています。彼らは、平和な市民に対して、報復、殴打、そして暴虐の限りを尽くしているのです。
敵対行為が起こる前のドネツク、ルガンスク人民共和国、そしてザポリージャ、ヘルソン地域には750万人以上の人々が住んでいました。その多くが難民となり、故郷を離れることを余儀なくされたのです。約500万人に及ぶ残った人たちは、ネオナチ過激派による砲撃やミサイル攻撃にさらされています。彼らは病院や学校に発砲し、平和な市民に対するテロ攻撃を常態化させています。
私たちは、身内同然の人々が虐殺者たちに切り裂かれるのを見過ごすことはできないし、自分たちの運命を自分たちで決めようとする彼らの真摯な努力に応えなければならないのです。
ドンバス人民共和国の議会とヘルソン州とザポリージャ州の軍民行政機関は、自国の領土の将来について住民投票を実施する決定を採択し、ロシアにこれを支持するよう訴えました。
人々が意思を表明できるよう、これらの住民投票のための安全な条件を整えるために必要なことはすべて行うということを強調したいと思います。そして、ドネツク、ルガンスク両人民共和国、そしてザポリージエ、ヘルソン両地域の大多数の人々が選択した未来を支持します。
友人のみなさん、
今日、わが国の軍隊は、私が述べたように、1,000キロメートル以上にわたる接触線で戦っており、ネオナチ部隊だけでなく、実際には西側集団の軍事機構全体と戦っています。
このような状況において、私たちが直面している脅威に対して十分に適切な以下の決定を下すことが必要であると私は考えます。より正確には、祖国とその主権および領土保全を守り、ロシア国民と、解放された地域の国民の安全を確保するために、ロシア連邦における部分的動員に関する国防省と参謀本部の提案を支持する必要があると考えます。
これまで述べてきたように、ここでのお話は予備役部分動員についてです。つまり、主に軍隊に所属し、特定の軍事的職業的専門性とそれに対応する経験を持つ予備兵のみが召集されます。
現役任務に召集された人は、部隊に送られる前に、特別軍事作戦の経験に基づく、必須の追加軍事訓練を受けることになります。
私はすでに予備役部分動員に関する大統領令に署名しています。
法律に基づき、連邦議会の上院と下院には、本日、このことが正式に文書で通知される予定です。
予備役部分動員は本日9月21日より開始します。私は各地域の首長に対し、徴兵所の業務に必要な援助を行うよう指示してあります。
動員令に従って招集されたロシア国民は、契約に基づいて勤務する軍人の地位、支払い、すべての社会的給付を受けることになることを申し添えます。
さらに、予備役部分動員に関する大統領令は、国家防衛命令履行のための追加措置も規定しています。防衛産業企業の責任者は、武器と軍事装備の増産目標を達成し、この目的のために追加の生産設備を使用することに直接責任を負うことになります。同時に、政府は防衛企業に対する物質的、資源的、財政的支援のあらゆる側面に遅滞なく対処しなければなりません。
友人のみなさん、
西側諸国の攻撃的な反ロシア政策は度を超えて、わが国と国民に対して際限のない脅威を与えています。一部の無責任な西側政治家が、長距離攻撃兵器のウクライナへの輸送を組織化する計画について言っているのは口先だけではありません。それ以上のことを行っています。この兵器はクリミアやその他のロシア地域への攻撃に使用できるものです。
西側兵器の使用を含むこのようなテロ攻撃は、ベルゴロドやクルスク地方の国境地帯で行われています。NATOは、ロシアの南部地域をリアルタイムで、最新のシステム、航空機、船舶、衛星、戦略的ドローンを使って偵察しています。
ワシントン、ロンドン、そしてブリュッセルは、敵対行為を我々の領土に移すよう、公然とキエフにけしかけています。彼らは公然と、ロシアはいかなる手段を使っても戦場で敗北させ、その後、政治的、経済的、文化的、その他あらゆる主権を奪い去り、略奪しなければならないと言っているのです。
彼らは核の脅しにさえ手を染めています。私が言っているのは、核災害の脅威をもたらすザポリージャ原子力発電所に対する西側の奨励する砲撃だけではありません。ロシアに対する大量破壊兵器、つまり核兵器の使用の可能性とその容認に関するNATO主要国の一部の高官の発言についても問題にしています。
ロシアについてこのような発言をする人たちには、わが国にもさまざまな種類の兵器があり、その中にはNATO諸国が持つ兵器よりも最新のものがあることを思い出してもらいたい。わが国の領土保全に対する脅威が生じた場合、ロシアとわが国民を守るために、わが国は利用可能なすべての兵器システムを必ず活用する。これはハッタリではありません。
ロシア国民は、祖国の領土保全、独立と自由が守られることついて自信をもってかまいません。繰り返します。私たちは、そのために使えるシステムはすべて使います。私たちに対して核の脅しをかけている人たちは、風向きが変わることがあることを知るべきです。
世界支配に血眼になり、私たちの祖国を分裂させ、奴隷化しようとする輩を阻むのは、わが国の歴史的伝統であり、宿命です。今回も必ずやそれを成し遂げるので、自信をもっていただいて結構です。
みなさんのご支援を信じています。
Address by the President of the Russian Federation as the Nation Moves to Partial Mobilization
出典:INTERNATIONALIST 360°
2022年9月21日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年10月15日

ウラジミール・プーチンロシア大統領:友人のみなさん、
今回、私がお話するのは、ドンバスの情勢と、2014年にウクライナで武装国家クーデターにより政権を掌握したネオナチ政権から解放するための特別軍事作戦の経過です。
本日、私は、わが国のすべての国民、さまざまな世代、年齢、民族の人々、偉大なる祖国の人々、偉大なる歴史的ロシアに結ばれたすべての人々、前線で戦い、戦闘義務を果たしている兵士、将校、ボランティア、ドネツクおよびルガンスク人民共和国、ヘルソンおよびザポリージャ地方、その他ネオナチ政権から解放された地域の兄弟姉妹に語りかけるものです。
今回の問題は、ロシアの主権、安全保障、そして領土保全を守り、将来を自主的に選択しようとする同胞の願いと意志を支援するための必要かつ不可欠な措置に関係します。また、一部の西側エリートたちは、なりふり構わず、その支配を維持しようとやっきになっています。こういった目的を視野に置きながら、主権を有し自立した発展の中心地を封鎖・抑圧しようとしているのです。他の国々や国民に対して、自分たちの意志やペテン的価値観を押し付け続けることが目的です。今回の問題はそういうことにも関係します。
西側諸国の目的は、わが国を弱体化させ、分裂させ、最終的には破壊することです。彼らは今、1991年にソビエト連邦を分裂させることに成功し、今こそロシアに同じことをする時だと公言しています。ロシアは、互いに殺し合う多数の地域に分割されなければならない、というのです。
彼らはずいぶん前からこの計画を練っていました。彼らはコーカサス地方の国際テロリスト集団を駆り立て、NATOの攻撃用インフラをわが国の国境近くに移動させました。彼らは無差別的なロシア恐怖症を武器として使い、主に反ロシアの橋頭堡となるよう計画されたウクライナで、数十年にわたってロシアへの憎悪感を育て上げてきました。彼らはウクライナの人々を大砲の餌にし、ロシアとの戦争に追い込みました。2014年のことです。彼らは民間人に対して軍隊を使い、国家クーデターの結果として、ウクライナに誕生した政府を承認しない人々に対して、大量虐殺、封鎖、テロを組織しました。
そして、いまのキエフ政権が実際、ドンバスの問題の平和的な解決を公式に拒否し、さらに核兵器を所有したいことを公言したあと、すでに過去2度起こったとおり、ドンバスへのさらなる大規模攻撃が避けられないことはじつに明白となりました。そうなれば、ロシアのクリミア、すなわちロシアに対する攻撃へと続くことも避けられなかったでしょう。
この関連で、先制的な軍事作戦を開始するという決定は必要であり、唯一の選択肢でした。ドンバス全域の解放というこの作戦の主目的は、変わっていません。
ルガンスク人民共和国は、ネオナチからほぼ完全に解放されました。ドネツク人民共和国での戦闘は続いています。これまでの8年間で、キエフ占領政権は、深く階層化された恒久的な防衛線を構築しました。そのため、もし彼らに正面攻撃をしかければ、多大な損害を被っていたでしょう。それがロシアの部隊とドンバス共和国の軍隊が、実効性があがるよう組織的に行動した理由なのです。軍事装備品を使用し、人命を大事にしながら、一歩一歩進みました。ドンバスを解放し、都市や町々からネオナチを追い出し、キエフ政権が人質や人間の盾にしていた人々を助けることが目的でした。
ご存じのように、特別軍事作戦には、契約によるプロの軍人が参加しています。彼らと肩を並べて戦うのは、民族も職業も年齢も異なる、真の愛国者である志願兵部隊です。彼らは、ロシアとドンバスを守るために立ち上がるという心の呼びかけに応えたのです。
この関連で、私はすでに政府と国防省に対し、ドネツクおよびルガンスク人民共和国軍隊の志願兵および兵員の法的地位を決定するよう指示を出しています。ロシア軍の職業軍人の地位と、物質的、医療的、社会的恩恵も含め、差があってはなりません。志願兵やドンバス民兵のための軍事装備やその他の装備を組織的に供給することに特別な注意を払わなければなりません。
国防省と参謀本部の計画と決定に従い、ドンバス防衛の主目標を達成するために行動しながら、わが軍はヘルソンとザポリージャ地方のかなりの地域と他の多くの地域を解放しました。これにより、長さ1,000キロメートル以上にも渡る接触線が形成されました。
次のことは、今日初めて申し上げることになります。特別軍事作戦の開始後、特にイスタンブール会談の後、キエフの代表は私たちの提案に対してかなり積極的な反応を示しました。私たちの提案は、何よりもロシアの安全と利益を確保することに関わるものでした。しかし、平和的解決は明らかに西側の意にそぐわないものでした。だからこそ、一定の妥協が調整された後、キエフは、実際のところ、これらの合意事項をすべて破棄するよう命じられることになったのです。
ウクライナにはさらに多くの武器が投入されました。キエフ政権は、外国人傭兵と民族主義者の新しいグループを登場させました。彼らはNATOの基準に従って訓練され、西側顧問団から命令を受ける軍隊です。
同時に、2014年の武装クーデター直後に確立された、自国民に対するウクライナ全土の報復体制は、過酷な形で強化されました。威嚇、テロ、暴力の政策は、ますます大規模でおぞましい野蛮な形態をとっています。
私は次のことを強調したい。ネオナチから解放された地域は、主にノヴォロシヤの歴史的土地でした。そこに住む大多数の人々が、ネオナチ政権のくびきの下で暮らすことを望んでいないことを、私たちは知っています。ザポリージャ、ヘルソン、ルガンスク、ドネツクの人々は、ハリコフ地方の占領地域でネオナチが行った残虐行為を見たし、現在も見ています。バンデラ派の子孫やナチスの懲罰遠征隊員たちは、人々を殺害し、拷問し、投獄しています。彼らは、平和な市民に対して、報復、殴打、そして暴虐の限りを尽くしているのです。
敵対行為が起こる前のドネツク、ルガンスク人民共和国、そしてザポリージャ、ヘルソン地域には750万人以上の人々が住んでいました。その多くが難民となり、故郷を離れることを余儀なくされたのです。約500万人に及ぶ残った人たちは、ネオナチ過激派による砲撃やミサイル攻撃にさらされています。彼らは病院や学校に発砲し、平和な市民に対するテロ攻撃を常態化させています。
私たちは、身内同然の人々が虐殺者たちに切り裂かれるのを見過ごすことはできないし、自分たちの運命を自分たちで決めようとする彼らの真摯な努力に応えなければならないのです。
ドンバス人民共和国の議会とヘルソン州とザポリージャ州の軍民行政機関は、自国の領土の将来について住民投票を実施する決定を採択し、ロシアにこれを支持するよう訴えました。
人々が意思を表明できるよう、これらの住民投票のための安全な条件を整えるために必要なことはすべて行うということを強調したいと思います。そして、ドネツク、ルガンスク両人民共和国、そしてザポリージエ、ヘルソン両地域の大多数の人々が選択した未来を支持します。
友人のみなさん、
今日、わが国の軍隊は、私が述べたように、1,000キロメートル以上にわたる接触線で戦っており、ネオナチ部隊だけでなく、実際には西側集団の軍事機構全体と戦っています。
このような状況において、私たちが直面している脅威に対して十分に適切な以下の決定を下すことが必要であると私は考えます。より正確には、祖国とその主権および領土保全を守り、ロシア国民と、解放された地域の国民の安全を確保するために、ロシア連邦における部分的動員に関する国防省と参謀本部の提案を支持する必要があると考えます。
これまで述べてきたように、ここでのお話は予備役部分動員についてです。つまり、主に軍隊に所属し、特定の軍事的職業的専門性とそれに対応する経験を持つ予備兵のみが召集されます。
現役任務に召集された人は、部隊に送られる前に、特別軍事作戦の経験に基づく、必須の追加軍事訓練を受けることになります。
私はすでに予備役部分動員に関する大統領令に署名しています。
法律に基づき、連邦議会の上院と下院には、本日、このことが正式に文書で通知される予定です。
予備役部分動員は本日9月21日より開始します。私は各地域の首長に対し、徴兵所の業務に必要な援助を行うよう指示してあります。
動員令に従って招集されたロシア国民は、契約に基づいて勤務する軍人の地位、支払い、すべての社会的給付を受けることになることを申し添えます。
さらに、予備役部分動員に関する大統領令は、国家防衛命令履行のための追加措置も規定しています。防衛産業企業の責任者は、武器と軍事装備の増産目標を達成し、この目的のために追加の生産設備を使用することに直接責任を負うことになります。同時に、政府は防衛企業に対する物質的、資源的、財政的支援のあらゆる側面に遅滞なく対処しなければなりません。
友人のみなさん、
西側諸国の攻撃的な反ロシア政策は度を超えて、わが国と国民に対して際限のない脅威を与えています。一部の無責任な西側政治家が、長距離攻撃兵器のウクライナへの輸送を組織化する計画について言っているのは口先だけではありません。それ以上のことを行っています。この兵器はクリミアやその他のロシア地域への攻撃に使用できるものです。
西側兵器の使用を含むこのようなテロ攻撃は、ベルゴロドやクルスク地方の国境地帯で行われています。NATOは、ロシアの南部地域をリアルタイムで、最新のシステム、航空機、船舶、衛星、戦略的ドローンを使って偵察しています。
ワシントン、ロンドン、そしてブリュッセルは、敵対行為を我々の領土に移すよう、公然とキエフにけしかけています。彼らは公然と、ロシアはいかなる手段を使っても戦場で敗北させ、その後、政治的、経済的、文化的、その他あらゆる主権を奪い去り、略奪しなければならないと言っているのです。
彼らは核の脅しにさえ手を染めています。私が言っているのは、核災害の脅威をもたらすザポリージャ原子力発電所に対する西側の奨励する砲撃だけではありません。ロシアに対する大量破壊兵器、つまり核兵器の使用の可能性とその容認に関するNATO主要国の一部の高官の発言についても問題にしています。
ロシアについてこのような発言をする人たちには、わが国にもさまざまな種類の兵器があり、その中にはNATO諸国が持つ兵器よりも最新のものがあることを思い出してもらいたい。わが国の領土保全に対する脅威が生じた場合、ロシアとわが国民を守るために、わが国は利用可能なすべての兵器システムを必ず活用する。これはハッタリではありません。
ロシア国民は、祖国の領土保全、独立と自由が守られることついて自信をもってかまいません。繰り返します。私たちは、そのために使えるシステムはすべて使います。私たちに対して核の脅しをかけている人たちは、風向きが変わることがあることを知るべきです。
世界支配に血眼になり、私たちの祖国を分裂させ、奴隷化しようとする輩を阻むのは、わが国の歴史的伝統であり、宿命です。今回も必ずやそれを成し遂げるので、自信をもっていただいて結構です。
みなさんのご支援を信じています。
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