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#2006 【J3】ブラウブリッツ秋田の監督交代について (2018/8/3) | | |　

■　「優勝候補の筆頭」と言われたが・・・。

2017年のJ3を制したブラウブリッツ秋田は開幕前は「優勝候補の筆頭」と言われていた。18勝7敗7分けで勝ち点「61」を獲得したメンバーのほとんどが残留。その上でGK清水慶(群馬)、DF尾本(栃木SC)、DF堀田(愛媛FC)、MF平石(藤枝MYFC)、MF中村亮(沼津)、FW藤田祥(湘南)、FW吉平翼(大分)を獲得。J3レベルでは考えられないほどの大型補強に成功して選手層は格段にアップした。攻守両面でパワーアップしてJ3の中では図抜けた存在に思えたが開幕からエンジンがかからない状態が続いた。まさかの低迷と言えた。

開幕戦こそC大阪U-23にアウェイで勝利したが、その後は3連敗を喫した。7節から3連勝を達成した時は「ようやくエンジンがかかってきた。」と思ったが、11節と12節は連敗。17節のSC相模原戦(H)で敗れると杉山監督の契約解除を発表した。16試合で6勝7敗3分けで勝ち点「21」。この時点では9位だった。7敗というのは昨シーズンの数字に早くも並んでいる。就任1年目の2017年はJ3の優秀監督賞を受賞するなど素晴らしい成績を残したが約1年半でチームを去ることになった。志半ばでチームを去ることになった。

J3ライセンスを取得できるのか？は今シーズンも微妙なところではあるが今シーズンの秋田は「J3優勝」と「J2昇格」という明確な目標を掲げて戦っている。岩瀬代表取締役社長は契約解除に関して「シーズンの前半戦を終えて、今シーズン、クラブが掲げた目標であるJ2昇格を達成することが現状のままでは困難であると判断した。」とコメントしているが、個人的には意外な選択だと感じた。確かに難しい状況に陥っているのは間違いないが2017年の優勝監督である。その監督を簡単に手放すとは思わなかった。

当然、秋田というのは裕福なクラブではない。シーズン途中の監督交代によって余計なお金が生じることはなるべく避けたい。過去を振り返ってみてもJ1やJ2とは違ってJ3の監督がシーズン途中で交代するのは珍しかった。どういう結果になろうとも、監督を信じて戦おうとするチームがJ3の場合は多いことを考えると思い切った決断のように思える。ちょうど折り返し地点の段階で契約解除という選択を取ったがクラブとしては難しい決断だったと思う。思い切った決断が吉と出るか？凶と出るか？はまだ分からない。

■　ブラウブリッツ秋田が躓いた3つの理由

戦力的には図抜けた存在に思えたが秋田が躓いた要因としてはいくつか考えられるが

　・優勝候補というプレッシャー。ライバルからのマークの激しさ。
　・J2に昇格しないといけないというプレッシャー。勝って当たり前というプレッシャー。
　・新戦力をうまく融合できなかった点。

の3つだと考えられる。昨シーズンはJ3王者になったが開幕前の評価はそこまで高くなかった。前評判が高かったのは降格組の北九州、降格2年目の栃木SC、上位の常連の長野、森岡監督を招聘した鳥取あたりで、秋田の評価は5番手～7番手あたりだった。第2グループと目されていた中、開幕から無敗を続けて初優勝を果たしたが、今シーズンは優勝候補の筆頭に挙げられたのでプレッシャーは大きくて昇格争いのライバルから受けるマークの激しさは段違いである。J3の中ではリスペクトされる存在になった。

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◆　まとめ

　#2006 【J3】ブラウブリッツ秋田の監督交代について (2018/8/3)

　　・「優勝候補の筆頭」と言われたが・・・。
　　・ブラウブリッツ秋田が躓いた3つの理由
　　・後任に指名されたのは間瀬監督

→　オフの大型補強に成功した秋田が大本命と言われていましたが開幕から低調。16節を終えた時点で6勝7敗3分けで9位と調子が上がらない中、杉山弘一監督の退任を発表しました。昨シーズンのJ3の優勝監督であり、優秀監督賞を受賞した指導者であることを考えるとかなり意外な決断と言えます。オフの大型補強に成功しましたが新戦力をうまく融合させることが出来なかった点が低迷の要因の1つと言えます。

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