ジュビロ磐田 vs FC東京 (エコパスタジアム)→ 5勝5敗4分けで10位の磐田と5勝5敗2分けで11位のFC東京の試合はスコアレスドローに終わった。どちらのチームも貯金はゼロ。現段階では上位争いとも残留争いとも無関係な位置にいる。「1つでも順位を上げていい形で1stステージを終えること」が当面の目標となるが最後までゴールは生まれなかった。この日は岡部主審のパフォーマンスが不安定。ファールに関して寛容だったので荒れ気味の展開になった。接触プレーで磐田の右SBのDF小川大が負傷交代。全治約6ヶ月という大きな怪我になってしまった。
多くの決定機を作ったのはアウェイのFC東京だった。試合後の監督インタビューのときに城福監督は「これだけ1対1の決定機を外したらダメ」という趣旨の話をしていたが後半3分のFW前田遼の決定機を筆頭に「決めなければいけない」というシーンが後半に3度ほどあった。後半42分には相手のミスから途中出場のFWムリキに1対1の大チャンスが訪れたが決められず。MF水沼にもキーパーとの1対1に近い決定機があったのでFC東京にとってはストレスのたまる試合になった。「ゴール前での精度」が課題として残った。
この日はヤマハスタジアムではなくてエコパスタジアムでの試合となった。J2だった2014年と2015年はエコパスタジアムでホーム戦を開催しなかったので3年ぶりの袋井開催となったが高卒2年目で20歳のGK志村がヒーローになった。磐田はGKカミンスキーとGK八田がともに怪我で欠場。GK志村はJ1初出場となったが素晴らしい活躍を見せた。鳥栖から加入したGK奥田という選択肢もあったと思うが名波監督は若手のGK志村を先発起用。前述のとおり、1対1の場面を3度ほど防いでチームに勝ち点「1」をもたらした。
この試合は初の古巣対決となるFW前田遼に大きな注目が集まった。2000年から2014年まで磐田に在籍したが最後の10年ほどは絶対的な柱として活躍した。黄金期が終焉した後の磐田を(ある意味では)1人で支えてきた選手なのでFW前田遼に対してサポーターは特に愛着を持っている。試合後には磐田のサポーター席に挨拶に行って温かい拍手が送られた。Jリーグならではの非常にいいシーンだった。J1通算では149ゴールを挙げている。「古巣からメモリアルゴールを決めるか?」と思われたがお預けとなった。
柏レイソル vs ベガルタ仙台 (日立柏サッカー場)→ 5位の柏と12位の仙台の試合は2対0でアウェイの仙台が勝利した。前半32分にMF梁勇基のクロスからボランチのMF三田が決めてアウェイの仙台が先制に成功する。さらに後半25分にはエリア内でボランチのMF富田が倒されてPKを獲得。これをFWハモン・ロペスが決めて貴重な追加点を奪った。仙台はこれで3連勝。ひとまず残留争いのグループからは抜け出した。ここ5試合で4勝1敗。それまでの「7試合勝ちなし」の不振がウソのような快進撃を見せている。逆に柏はここ5試合で1勝3敗1分けと失速している。
好調の仙台はこれで3連勝となった。ちょっと前までは残留争いに巻き込まれていたがひとまず余裕のある位置まで駆け上がることができた。前半32分にボランチのMF三田が先制ゴールを挙げたが果敢にゴール前に入っていったことが貴重な先制ゴールにつながった。MF梁勇基からいいボールが入ってきて体ごと押し込んだ泥臭いゴールだった。MF三田は今シーズン3ゴール目。MF三田の運動量の多さは仙台の武器になっている。攻撃に特徴のあるMF三田をボランチで起用するやり方が上手くはまっている。
2点目のFWハモン・ロペスのPKにつながったシーンもボランチのMF富田の攻撃参加がきっかけになった。最初のMF奥埜のシュートはGK中村航に防がれたがMF富田がいいタイミングでサポートしてこぼれ球を拾うことができた。最初のMF奥埜の飛び出しはオフサイドかと思われたが奥に柏の選手が残っているように見えるのでオフサイドではなかったと思う。一方、PKのジャッジは「誰がどう考えても妥当」と言えるほど分かりやすいファールがあった。審判交流プログラムで来日しているジレット主審も迷うことはなかった。
柏は1stステージの終盤まで優勝争いに加わっていたが最後の最後で失速してしまった。この日は「4-1-2-3」を採用。MF伊東純やMF中川などはベンチスタートで久々に助っ人のFWエデルソンを先発で起用したがほとんど見せ場はなかった。調子のいい時期は持ち味であるパスワークから簡単にチャンスを作ることができていたがここに来てパスワークだけではチャンスを作れなくなってきた。相手に研究されてきた部分もあるのでチームとして壁にぶち当たりつつある。チームとしてレベルアップが必要な時期に入っている。
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◆ まとめ#1389 【J1】 全9試合のレビュー (第15節) (後編) (2016/6/18)
→ 6月11日(土)に行われたJ1の第15節の全9試合のレビューの(後編)です。エコパスタジアムで行われた磐田 vs FC東京はスコアレスドローに終わりました。磐田はJ1初出場となったGK志村が大活躍。1対1のピンチをビッグセーブで防いで勝ち点「1」に貢献しました。一方のFC東京は古巣対決となるFW前田遼に注目が集まりましたがゴールは奪えず。しかしながら試合後に磐田サポーターから温かい声援が送られました。
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