コンサドーレ札幌→ 10位と期待を大きく裏切った札幌は四方田監督の続投が決定。FWナザリト、MFニウド、MF前田俊、MF菊岡、MF古田、DF薗田らの退団が決定している。力のある選手がたくさん抜けることになるがもともと選手層は厚かったので早急に埋めなければならないというわけではない。特に1.5列目や2列目は「チームバランスを考えるとやや過剰」とも言えるほど選手を揃えていたのでスリム化が図られたと言える。
左ストッパーの位置で攻守に活躍したDF福森晃のレンタル期間延長が決まったのは大きなニュースと言える。左利きで高さがあってアシスト数も多かったので抜けると大きな穴が空いたので朗報と言える。その一方でFC東京に期限付き移籍中のDF奈良は今シーズンで札幌との契約が切れる模様。FC東京のみならず、川崎Fと千葉も完全移籍での獲得を希望しており、「流出は不可避」と言える状況になっている。
DF奈良は昨オフに札幌からFC東京に期限付き移籍したがリーグ戦の出場はゼロ。勿体ない1年になったが、五輪代表には定期的に招集されており、プレーヤーとしての評価は下がっていないようだ。フリー移籍を避けるためにレンタル期間が終了するタイミングと元クラブ(=今回でいうと札幌)との契約が切れるタイミングが同じにならないような契約にするのがセオリーであるが何かしらの事情があったのだろう。
補強のニュースはあまり聞こえてこないが川崎Fとの契約が満了となったDF實藤に興味を示している。攻撃力も守備力も一定以上の能力を持った選手なので獲得できれば右CBのレギュラー候補と言える。なかなか固定できない右WBでもプレーできるのでいい補強になるだろう。可能性を秘めた若手が多いので遮二無二に選手補強をする必要はないが、レギュラー争いを活性化させることのできる選手は欲しい。
モンテディオ山形→ 18位でJ2に降格した山形。石崎監督の続投が決まっているが選手の入れ替えは激しそうだ。FWディエゴとMFアルセウの残留が確定したが、MFロメロ・フランク、MF中島裕、FW萬代、MF山崎雅、MF舩津といった実績のある選手との契約を更新せず。MF宮阪とDF當間は松本山雅への移籍が決定的で、DF西河は横浜FCへの移籍が決定的と報じられている。出場機会を得ていた選手の多くが退団することになりそうだ。
さらにはJ2の金沢に期限付き移籍中だったMF秋葉はFC岐阜への移籍が濃厚。「ミスター・モンテディオ」がチームを去る可能性が高まっているが、その一方でFWディエゴ・ローザ(ルヴェルデンセ)の獲得が決定。動画を見る限りでは独力でチャンスシーンを作り出すことができるスペシャルな選手である。下がり目のポジションに変更になる可能性が高いFWディエゴとのホットラインは他クラブの脅威になるだろう。
少なくとも15ゴール程度は決めてくれるだろうFWディエゴ・ローザの加入は非常に大きいが、1.5列目や2列目の選手がごっそり退団したので層が薄くなっている。23試合に出場しながらノーゴールと期待を大きくMF川西、怪我で長期離脱したMF伊東俊の2人はシャドーのレギュラー候補と言えるが、少なくとも1人はシャドーのレギュラー候補を獲得したい。ボックス内で存在感を発揮できる選手がベストと言える。
その他ではDF荒堀(栃木SC)とDF栗山(千葉)の獲得が決定的。栃木SCのDF荒堀はシーズン後半の苦しい中で孤軍奮闘した印象が強い。本来は2列目でプレーするサイドアタッカーであるが、最近はSBでプレーする機会が多くなっており、今シーズンの終盤はCBでプレーした試合もあった。DF當間が抜ける可能性が高くなっているので右ストッパーで起用される可能性が高い。打開力のある選手なのでいい補強と言える。
水戸ホーリーホック→ 何とか41節で札幌に勝利して「J2残留」を決めた水戸。西ヶ谷監督の続投が決定しているがオフの動きは静かである。選手の入れ替えに関する情報はあまり多くない。退団が決まったのは契約満了となるMF小谷野、松本山雅からの期限付き移籍だったMFパク・カンイル、夏に期限付き移籍で獲得したMF石川大など。浦和に期限付き移籍中だったGK岩舘はそのまま浦和に完全移籍することになった。
そんな中で一番の話題と言えるのが「ベトナムのメッシ」の異名を持つベトナム代表のFWグエン・コンフォンの加入が決まったこと。1年間の期限付き移籍となる。FWグエン・コン・フオンは1995年1月21日生まれで20歳。この年代のベトナム代表は「ドリームチーム」と言われているほどベトナム国内では期待と人気を集めているが彼がシンボル的な存在と言える。国民の期待を一身に背負ってのJリーグ挑戦となる。
2014年の10月に行われたU-19アジア選手権のグループリーグで日本とベトナムは同組だった。その時に初めてプレーを観たが、「噂通りで並の選手ではない。」という印象を持った。当時の記録を見直すと「右利き。ドリブルあり。スルーパスあり。プレイスキッカーも務める。」と書かれている。1トップでプレーしていたが、中盤に下りてきてスルーパスで味方を操るシーンが非常に多かったと記憶している。
攻撃的な資質に恵まれているアタッカーなので「Jリーグでどれだけやれるのか?」は要注目と言える。運動量や守備意識などは要改善だと思うので日本のサッカーに慣れるまで時間が必要だと思うので「1年間で足りるのか?」という疑問はあるが、水戸にはいないタイプのアタッカーなので慣れてくると違いを出せるのではないか。20歳と若いのでMFレ・コン・ビンと比べると短い時間で日本に適応できるのではないか。
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