■ バックパスは禁止日本代表はドーハの悲劇で出場権を逃したので1994年のアメリカW杯に出場することは出来なかったが1993年にJリーグが開幕。爆発的にサッカー人気が高まったこともあってアメリカW杯はかつてないほど日本で注目を集めた。連日、W杯関連のニュースが沢山流れたので「初めて観たW杯はアメリカ大会」という人は多いと思うが「キーパーへのバックパスを手で処理することは出来なくなった。」というルール改正が行われてから初めてのW杯だった。サッカーは、毎年、ルールが改正されるが近年で最大の変化である。
「バックパスの禁止」によってサッカーは変わった。キーパーの選手にフィード力が求められるようになったのみならず、以前であれば困った状況になったときはキーパーにバックパスをすれば大丈夫だったCBの選手にもフィード力が求められる時代になった。また、プレスをかけてもバックパスをされたら終わりだったので「プレスをかける意味」が(現代と比べるとはるかに)乏しかったがバックパスが禁止になったことでプレスが有効な戦術になった。ACミランなどが採用したゾーンプレスは、その後、基本戦術になった。
アメリカW杯は「欧州と南米以外で行われた初めてのW杯」だったが欧州のゴールデンタイムに合わせて試合が行われたので「灼熱の大会」になった。移動も各チームを悩ませたが開催国のアメリカ、アジアのサウジアラビアと韓国、アフリカのナイジェリア、欧州のルーマニアやスウェーデンやブルガリアなどが躍進した。ドーハの悲劇で日本が引き分けたことでW杯の出場権を獲得した韓国は0勝1敗2分けだったのでW杯初勝利を手にすることは出来なかったが初戦はスペインとドロー。3戦目のドイツ戦も2対3の惜敗だった。
アウトサイダーと思われていたチームの躍進の目立つ大会になったが初出場ながら首位通過を果たしたナイジェリアの活躍は「新時代の到来」を予感させた。4年前の大会ではカメルーンがベスト8に進出するなど快進撃を見せたが「アフリカの時代がやって来る。」と誰しもが感じた。驚異的な身体能力を武器にナイジェリアは旋風を巻き起こしたが初戦はブルガリアに3対0で大勝。先制ゴールを決めたエースのFWイエキニがゴールした直後にゴールネットをつかんで歓喜するシーンは良く知られた有名なシーンになる。
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◆ まとめ #2522 【1994年:アメリカW杯】 イタリア代表 vs ナイジェリア代表の試合を観た。 (2020/5/14)
→ バックパスは禁止
→ FWロベルト・バッジオのW杯は終わらない。
→ スーパーイーグルスと呼ばれたナイジェリア
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