■ 運命の3戦目リオ五輪のGLの3戦目。0勝1敗1分けで勝ち点「1」の手倉森JAPANは3戦目でスウェーデンと対戦した。スウェーデンもここまで0勝1敗1分けで勝ち点「1」。B組は2連勝のナイジェリアの首位通過が確定。2引き分けで勝ち点「2」のコロンビアが2位となっている。コロンビアは勝つと1勝2分けで2位通過が確定。日本は自力でのGL突破の可能性は消滅しているがコロンビアが敗れたときは引き分けでも2位通過となる。
日本は「4-2-2-2」。GK中村航(柏)。DF室屋(FC東京)、DF塩谷(広島)、DF植田直(鹿島)、DF亀川(福岡)。MF遠藤航(浦和)、MF大島僚(川崎F)、MF南野(ザルツブルク)、MF中島翔(FC東京)。FW浅野拓(アーセナル)、FW興梠(浦和)。2戦目のコロンビア戦はベンチスタートだったDF亀川とMF大島僚とMF南野がスタメン出場となった。GK中村航は2試合連続スタメンで、DF亀川は今大会初スタメンとなる。
ベンチスタートになったのはGK櫛引(鹿島)、DF岩波(神戸)、DF藤春(G大阪)、MF井手口(G大阪)、MF原川(川崎F)、MF矢島慎(岡山)、FW鈴木武蔵(新潟)の7名。登録メンバー18人の中で唯一、CBのDF岩波はここまで出番なし。FW鈴木武蔵は初戦のナイジェリア戦でゴールを決めているが3試合連続でベンチスタートとなった。2戦目のコロンビア戦の痛恨のオウンゴールで有名になったDF藤春もベンチスタートとなった。
■ 1対0で勝利して初勝利を挙げたが・・・。試合は日本ペースで進んでいく。スウェーデンのフル代表というと近年は絶対的な柱であるFWイブラヒモビッチが大エースとして君臨しているので彼中心の攻撃になっているが基本的には高さを生かしたロングボールが武器となるチームである。「堅守速攻」というイメージが強いがU-23はポゼッションサッカーを志向している。スウェーデンは丁寧にボールを回そうとしたが中盤でのミスは少なくなかった。
攻め込みながらもなかなか決定機を作れなかった日本は後半12分にMF南野に代えてMF矢島慎、FW浅野拓に代えてFW鈴木武蔵を投入。今大会はゴールに絡む活躍を続けている2人を代えるという思い切った選手交代を行うが後半20分に左サイドをドリブルで突破したMF大島僚の折り返しを途中出場のMF矢島慎が押し込んでついに日本が先制に成功する。MF大島僚は今大会は3アシスト目となった。
その後は日本が立て続けに決定機を作る。後半22分のDF塩谷のシュートがバーに当たった後、後半24分にはMF矢島慎、後半31分にはFW興梠が決定機を迎える。2点目を奪うチャンスはたくさんあったが決められず。2戦目のコロンビア戦に続いて「決定力」という部分に課題を残したが危なげなく1対0で逃げ切って今大会初勝利を挙げた。日本は1勝1敗1分け、スウェーデンは0勝2敗1分けとなった。