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【水戸×岡山】攻め続けたホーリーホック。後半44分にFW安藤瑞季が同点弾！ | | |　

■　J2の第23節

J2の第23節。8勝9敗5分けで勝ち点「29」の水戸ホーリーホックはホームのケーズデンキスタジアムで岡山と対戦した。岡山は9勝4敗8分けで勝ち点「35」。水戸は13位、岡山は4位に位置する。3連勝中の岡山は勝てばクラブ史上2度目の4連勝達成となる。2位の横浜FCとの差は「8」なので自動昇格圏内が見えてきたが8節の岡山戦(H)が誤審で再試合になったので他クラブと比較すると消化試合数は1つ少ない。

ホームの水戸は「4-2-2-2」。GK山口瑠。DF村田航、楠本、鈴木喜、タビナス・ジェファーソン。MF前田椋、新里涼、森勇人、椿。FW木下、安藤瑞。20試合で8ゴールを挙げているFW木下は20節の大宮戦(A)の試合中に看板を蹴って2試合の出場停止処分となったが今節から復帰となった。パートナーを組むFW安藤瑞は18試合で1ゴール5アシストを挙げている。左SBはDFタビナス・ジェファーソンが起用された。

アウェイの岡山は「4-2-3-1」。GK堀田。DF河野諒、柳育崇、ヨルディ・バイス、徳元。MF本山遥、河井、田中雄、川本梨、宮崎幾。FWチアゴ・アウベス。17試合で3ゴールのFWミッチェル・デューク、13試合で3ゴールのMFステファン・ムークはともに欠場。MF川本梨とMF宮崎幾が起用された。18試合で8ゴールのFWチアゴ・アウベスがチーム内得点王になる。MFハン・イグォンはベンチスタートになった。

■　水戸は相手の3倍以上となる18本のシュート

試合は序盤から水戸が攻め込んだ。前半8分にはMF椿が得意のドリブルからチャンスを迎えた。やや劣勢の展開になった岡山だったが前半21分にCKから相手のハンドでPKを獲得する。5対1で大勝した20節の金沢戦(H)では2本ともFWチアゴ・アウベスがキッカーを任されたが今度はDFヨルディ・バイスがキッカーに指名されてきっちりとコースに流し込んだ。DFヨルディ・バイスは今シーズン2ゴール目となった。

1対0で迎えた後半開始から水戸はMF森勇人を下げてMF高岸を投入。後半は水戸が猛攻を仕掛けた。後半16分にはFW安藤瑞のパスから復帰戦となるFW木下に絶好のチャンスが訪れたがフリーで放ったシュートは惜しくもポストに直撃する。同点に追いつく大きなチャンスを逃した水戸はその後も攻め続けたが岡山はDFヨルディ・バイスとDF柳育崇の両CBを中心にしのいだ。1対0のままで後半の終盤に突入する。

後半44分にも水戸が波状攻撃を仕掛けると最後はこぼれ球をFW安藤瑞が決めて1対1の同点に追いついた。さらに後半50分にはCKからゴール前でフリーになっていたMF高岸がシュートを放ったがGK堀田が好セーブを見せた。直後に試合終了のホイッスルが鳴った。水戸は相手の3倍以上となる18本のシュートを放ったが2点目は奪えず。1対1のドローに終わった。水戸は4試合、岡山は7試合負けなしとなった。

■　「勝たないといけない試合」だった。

ともにここ最近はほとんど負けておらず。失点の少なさが目立つ。試合前の時点で13位の水戸は勝って上位との差を縮めたい試合だったが攻め込みながらチャンスを生かせず。何とか追いついたが内容を考えると「勝たないといけない試合」だったと言える。シュート精度を欠く場面が多かったが今シーズンの水戸はチャンスを作りながら仕留められない試合が多くなっている。決定力に課題を抱えている。

この日もチャンスを生かせない嫌な流れだったが後半44分にFW安藤瑞の同点ゴールが生まれた。今シーズンはここまで1ゴール5アシスト。味方のチャンスをお膳立てするシーンが多くなっているがここまで1ゴールだけ。ストライカーとしてはかなり不本意な成績だったことを考えると本人にとってもチームにとっても大きなゴールになった。最後はゴール前でドフリーになっていたが冷静に蹴り込むことが出来た。

左SBで起用されたのはDFタビナス・ジェファーソンだったが本来のポジションである左SBでプレーするのはかなり久しぶりだった。過去の出場記録を調べてみたがプロ入り後は川崎F・FC岐阜・G大阪U-23の時を含めても左SBでプレーするケースはほとんどなかった。Jリーグでは通算すると79試合目だったが左SBとしてスタメンで起用されたのは3回目。かなりレアだったが攻守にまずまずのプレーを見せた。

■　3連勝以上は13回目だったが・・・。

追いつかれてドローに終わった岡山は4連勝とはならなかった。Jリーグに昇格した2009年以降で「J2のリーグ戦で3連勝以上」というのは今回で13回目になるが4連勝を達成したのは2019年の1回のみ。今回も4連勝とはならなかった。4試合目が鬼門になっているがこの日は内容的にはかなり低調だった。相当にラッキーな形でPKを獲得して前半23分に先制ゴールを奪ったがいい形で攻め込む機会はほぼ無かった。

FWミッチェル・デュークやMFステファン・ムークを欠く中、MF川本梨やMF宮崎幾にチャンスがやって来たがともに生かせず。MFハン・イグォンもベンチスタートになったので日本人選手の活躍に期待が集まったが不発。攻撃力が高いとは言えない岡山なので「初のJ1昇格」を達成するためにはMF川本梨、MF宮崎幾、MF白井陽、MF木村太などが頑張らないといけない。彼らには分かりやすい結果が求められる。

失点シーンは相手の右SBのDF村田航に対峙したのは途中出場した左SBのDF成瀬だったが身長は166センチ。クロスへの対応は得意とは言えない。DFヨルディ・バイスとDF柳育崇の両CBは空中戦に強いので171センチのDF徳元、170センチのDF宮崎智、166センチのDF成瀬が起用されている左SBのところが相手にとっての狙い目になるのは言うまでもない。3試合連続のクリーンシート達成はならなかった。