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【Jリーグ】最近のMF山口蛍(ヴィッセル神戸)のプレーは凄い。 | | |　

■　ACLの関係で水曜開催

J1は今週末に13節が行われる予定になっている。全日程の約1/3が終了していよいよJ1は中盤戦に差し掛かっているがACLに出場するヴィッセル神戸は8月26日(水)にホームで首位の川崎Fと対戦した。ACLは秋に再開されることになったが24節の試合が前倒しで行われた。残念ながらMFイニエスタは怪我のため欠場となったが力のあるチーム同士の直接対決は2対2のドロー。ともに勝ち点「1」を獲得した。

試合は神戸ペースで進んだが前半24分にMF大島僚のミドルシュートでアウェイの川崎Fが先制に成功するが前半30分にMF山口蛍の絶妙な浮き球のパスから右SBのDF西大伍がダイレクトで合わせて1対1の同点に追いつくと前半42分には攻撃参加したCBのDFダンクレーのクロスからFWドウグラスがヘディングシュートを決めて神戸があっという間に2対1と逆転に成功する。前半は2対1と神戸がリードして折り返した。

後半開始から川崎FはMF脇坂を下げて大卒ルーキーのFW三笘を投入。猛威を奮っている切り札を投入したが後半は神戸がカウンターからチャンスを作る展開になった。3点目を奪うチャンスはあったが決められず。すると後半30分にFW三笘のパスをうまくコントロールしたFW旗手が豪快に決めて2対2の同点に追いついた。五輪代表のFW旗手はルヴァン杯ではゴールを決めているが嬉しいJ1初ゴールとなった。

試合は2対2のドローに終わったが神戸は4勝5敗4分けとなった。やりたいサッカーが出来たのは神戸だったので神戸にとっては残念な勝ち点「1」と言える。2失点とも崩されたわけではなかったが狭いスペースにもかかわらず、うまくボールをコントロールしたMF大島僚ならびにFW旗手が1枚上手だった。カウンターから3点目を取れるチャンスがありながら突き放すゴールを奪えなかったのも神戸にとっては痛かった。

■　ブレーキになったパリ世代のFW小田

神戸U-18出身でパリ世代のFW小田がこの日はブレーキになった。FW久保建やFW斉藤光と同じ2001年生まれになるがこの年代の代表チームの中心として活躍しているのがFW小田である。ドリブラーでありながら181センチとサイズに恵まれている。日本人では少ない大型ドリブラーとして将来を嘱望されており、すでに神戸で貴重な戦力になっているがこの日は川崎Fの選手に良さを消されるケースが多かった。

途中出場で出場機会を得ながら本人にとっては悔しい試合になったがいい経験になっただろう。右WBの位置で起用されたのでDF登里とマッチアップするケースが多かったがスピードのある選手と対峙しても独力でチャンスを生み出せる選手に成長することが期待される。今シーズンの神戸は「選手層の薄さ」が不安材料に挙げられているがFW小田、FW郷家、MF佐々木大樹、DF藤谷壮などにかかる期待は大きい。

川崎Fは内容的にはあまり良くなかった。「ここまで思うようなサッカーが出来ないのは今シーズン初めてだったのでは？」と思うほどである。あまりいい形を作れずに2試合勝ちなしとなったがFW旗手のゴールでしぶとく勝ち点「1」を獲得した。途中出場したFW三笘はこの日もアシストを記録。大卒ルーキーの2人は大きな戦力になっている。決定機がありながら決められていなかったFW旗手はこれで落ち着けるだろう。

「アウェイの神戸戦」ということを考えると悪くない結果と言えるがこの試合で目立ったのは神戸のMF山口蛍だった。MFイニエスタが欠場して若手のMF安井とインサイドハーフでコンビを組むことになったが好プレーを連発した。前節の浦和戦(A)では途中出場で勝ち越しゴールを決めているがこの日もアシストを記録。2.5列目でプレーしていることもあって今シーズンはたくさんのゴールやチャンスに絡んでいる。

■　MFイニエスタは不在。試合を支配したのは・・・。

MFイニエスタとMF山口蛍のコンビも絶品である。MFイニエスタの周りを動いてうまくMFイニエスタをサポートしながら自らも攻守に存在感を発揮しているがこの日はMFイニエスタが不在。「自分がやらないといけない。」という思いは強かったのだろう。MFイニエスタがいる時と比べるとチャレンジする機会は多かった。後半40分には「前節の再現か！？」と思われるような強烈なミドルシュートを放っている。

MF山口蛍は神戸に加入して2年目。1990年10月6日生まれなので「もうすぐ30才」になる。ロンドン世代の選手もそろそろベテランと言われる年代に差し掛かってきたが「プレーヤーとして今が最盛期」と言える。C大阪のときはMF扇原やMFソウザとWボランチを組むケースが多かったがパスサッカーを志向する神戸に移ってMFイニエスタの近くでプレーするようになってオン・ザ・ボールの精度が大きく高まった。

もともとキックの精度の高い選手だったが状況判断も良くなって決定的なパスを出すケースも増えてきた。当然、運動量やスピードは健在。ボール奪取力に関しては、相変わらず、Jリーグでプレーする選手の中では図抜けているがオン・ザ・ボールのクオリティが上がったことでより質の高いミッドフィールダーになった。1失点目についてはMF大島僚にうまくかわされてしまったが試合を支配したのはMF山口蛍だった。

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