■ 16節を終えた時点で18位イタリア人のファビオ・ペッキア監督を招聘したアビスパ福岡は2016年以来となるJ1復帰を目指したが16節を終えた時点で4勝8敗4分けで勝ち点「16」。18位と低迷している。2位の水戸との差は「14」と広がっている一方で、21位の鹿児島との差はわずか「2」。J2の残留争いに巻き込まれている。最下位のFC岐阜との差も「4」のみ。当面は「J1復帰」というよりは「J2残留」を目標に掲げざる得ない状況である。
低迷の要因はいくつかあるが「ホームで結果を出せていないこと」が最大の要因と言える。8試合で1勝5敗2分け。8試合で3ゴールと酷い成績になる。ホームで勝てない要因としては今秋に行われるラグビーのW杯で使用するためにホームのレベスタが改装工事を行っていた関係で(ホーム戦の)最初の7試合は使用不可だった点が考えられる。博多の森陸上競技場でのホーム戦が続いたことが福岡にとってはマイナスだった。
博多の森陸上競技場はトラック付きの陸上競技場なのでサポーターの声が届きにくい。専用スタジアムであるレベスタで戦うときのサポーターの声援は福岡の強みだったが博多の森陸上競技場で同レベルのバックアップを受けるのは難しかった。その上、博多の森陸上競技場は「芝の問題でボールが走りにくい。」という欠点があった。パスサッカーを志向していたはずのペッキア監督にとっては不都合だった。