失敗に終わったゼレンスキー訪米
2024年9月27日
Moon of Alabama
ウクライナのウラジミール・ゼレンスキー(元)大統領は失敗した。最近のアメリカ訪問中、アメリカとNATOを戦争に一層深く引きずり込むことを狙った彼の「勝利計画」は支持を得られなかった。
供給された長距離ミサイルをウクライナがロシア国内の標的攻撃に使用するのを許可するという最も緊急の要請さえ拒否された。
その決定を正当化するため、バイデン政権は下記のようなことがあり得ると警告する諜報評価を「漏洩」さえした。
ゼレンスキー大統領との会談で、カマラ・ハリス副大統領は戦争継続を促した。
大統領選共和党候補ドナルド・トランプは選挙活動でゼレンスキーを「地球上で最も偉大なセールスマン」と揶揄し、モスクワとの「取り引き」を拒否していると非難した。
今週初めにもトランプ大統領はロシアの軍事力を称賛し「彼らはヒトラーを打ち負かし、ナポレオンを打ち負かした。それが彼らのやり方で、彼らは戦うのだ」と述べた。
確かにそうだ。戦場からのニュースはウクライナにとって不利だ。
ウクライナの南東防衛線の防壁となっている鉱山都市ウグレダルをロシア軍は包囲した。以前の撤退要請が拒否されたため、ウクライナ第72旅団の残存部隊は市内に閉じ込められている。
ロシアのクルスク州へのウクライナ侵攻も終焉に近づいている。侵攻を率いた第82旅団をほぼ壊滅され、ウクライナ軍司令部は撤退を余儀なくされた。代わりに領土防衛旅団が編成されたが、この旅団には長期戦の訓練と意志が欠如している。
東部戦線全域でウクライナ軍は撤退中だ。混乱状態にあり、防衛線を維持する能力を欠いている(アーカイブ):
人的資源の問題、特に新兵の質と戦闘中に負傷したり死亡したりする速さについてウクライナ軍と指揮官たちは懸念を強めている。
…
ドネツクの前線では、指揮官4人、副指揮官1人、およびウクライナの4個旅団の兵士10人近くが、新兵は基本的戦闘技術や士気に欠けており、攻撃を受けると持ち場を放棄することが多いとフィナンシャル・タイムズ紙に語った。
新兵の50~70%が最初の交代勤務開始から数日以内に死亡または負傷したと指揮官らは推定した。
ウクライナの前線では、文字通り有能な兵士が不足している。
熟練した兵士たちが「余にも早く殺され、経験も無く体力も劣る老人に置き換えられている」と東部戦線の別の指揮官は語った。
事態の重大さをゼレンスキーは承知している。戦争を終わらせるには、旧ウクライナ領土の大部分を放棄することに同意しなければならない。だが、ウクライナを間接的に支配しているファシスト連中はそれを認めず、彼に前進する余地をほとんど与えるまい。
他に解決策がないのが明らかなのに、ゼレンスキーは一体何をするつもりだろう?
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/09/zelenskis-us-trip-ends-in-failure.html#more
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『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策』の著者二人の講演を見た。
今は絶版のようで、ネットでは定価より高い値段がついている。
Moon of Alabama
ウクライナのウラジミール・ゼレンスキー(元)大統領は失敗した。最近のアメリカ訪問中、アメリカとNATOを戦争に一層深く引きずり込むことを狙った彼の「勝利計画」は支持を得られなかった。
供給された長距離ミサイルをウクライナがロシア国内の標的攻撃に使用するのを許可するという最も緊急の要請さえ拒否された。
その決定を正当化するため、バイデン政権は下記のようなことがあり得ると警告する諜報評価を「漏洩」さえした。
ロシア深部の標的に対し欧米諸国のミサイルを使用するというウクライナの要請を認めれば、戦争の行方を根本的に変えることはないものの、ロシアの強力な報復措置を促す可能性があると諜報機関は結論付けた。お見舞い代わりに、更に80億ドル相当の軍事物資を贈る約束が示された。だが、このパッケージにはウクライナ軍が必要なものや望んでいるものは含まれていない。
キーウには欧米諸国ミサイル使用に対する規制を緩和しないが、ホワイトハウスは射程距離約96キロの精密誘導滑空爆弾、統合スタンドオフ兵器(JSOW)を初出荷した。追加弾薬用のかなり少額を除けば、80億ドルの大部分はアメリカ企業への兵器製造費支払いとなり、ウクライナが兵器を受け取るのは数年後になる。
F-16から発射されるこの兵器は「ウクライナの長距離攻撃能力を強化する」とバイデンは声明で述べた。
… たとえロシアへの発射が許可されたとしても(バイデン声明は、その可能性に触れていない)重大な被害をもたらすほどの射程距離はない。
前線付近ではモスクワの防空網が密集しているため、ウクライナのF-16は安全な距離から爆弾を投下する必要があり、JSOWは実質的にロシア国内わずか40キロの標的しか攻撃できない。
ゼレンスキー大統領との会談で、カマラ・ハリス副大統領は戦争継続を促した。
2022年2月のロシアによるウクライナへの全面侵攻以来、ゼレンスキー大統領と6回会談しているハリスは、木曜日ホワイトハウスで「この戦争でウクライナに確実に勝利させる」と述べ、ロシアのウラジーミル・V・プーチン大統領が「明日戦争を終わらせる可能性がある」とも付け加えた。ゼレンスキーが次の選挙に介入したことを理由に、共和党は彼を遠ざけている。
平和と引き換えにウクライナに領土を譲歩させる人々は「降伏提案」を支持しているとハリスは述べた。これは、共和党の対立候補ドナルド・J・トランプ前大統領と、キーウへの援助に対する彼の懐疑的姿勢を揶揄するものだ。
ウクライナでの戦いは「アメリカ国民にとって重要だ」と彼女は付け加え、この紛争は極めて重大なものだとアメリカ国民が認識すべきだと述べた。
「プーチンのような侵略者に我々が立ち向かったのは、我々の歴史で最も重要な瞬間だ」とハリスは述べ、もしロシア大統領がこの作戦に成功すれば、ウクライナにとどまらず、NATO領土への侵攻も検討する可能性があるとも警告した。
民主党幹部らとともにバイデンの地元スクラントンにある兵器工場をゼレンスキーが訪問したことに彼らは憤慨した。会談は中止されたとの報道があったにもかかわらず、金曜日にゼレンスキーはトランプと会談予定だ。共和党候補ドナルド・トランプは、ゼレンスキーが手紙で懇願した後、初めて彼と会うことに同意した(その手紙をトランプはすぐ公表した)。以前、トランプはロシアとの和解交渉に消極的なゼレンスキーを激しく非難していた。
重要な激戦州であるペンシルベニア州の弾薬工場へのゼレンスキー元大統領訪問は、党派的選挙活動だと共和党有力者に非難された。
今回の訪問は「民主党を支援するために計画された」もので「選挙干渉」に相当するとマイク・ジョンソン下院議長は公開書簡で主張した。
大統領選共和党候補ドナルド・トランプは選挙活動でゼレンスキーを「地球上で最も偉大なセールスマン」と揶揄し、モスクワとの「取り引き」を拒否していると非難した。
今週初めにもトランプ大統領はロシアの軍事力を称賛し「彼らはヒトラーを打ち負かし、ナポレオンを打ち負かした。それが彼らのやり方で、彼らは戦うのだ」と述べた。
確かにそうだ。戦場からのニュースはウクライナにとって不利だ。
ウクライナの南東防衛線の防壁となっている鉱山都市ウグレダルをロシア軍は包囲した。以前の撤退要請が拒否されたため、ウクライナ第72旅団の残存部隊は市内に閉じ込められている。
ロシアのクルスク州へのウクライナ侵攻も終焉に近づいている。侵攻を率いた第82旅団をほぼ壊滅され、ウクライナ軍司令部は撤退を余儀なくされた。代わりに領土防衛旅団が編成されたが、この旅団には長期戦の訓練と意志が欠如している。
東部戦線全域でウクライナ軍は撤退中だ。混乱状態にあり、防衛線を維持する能力を欠いている(アーカイブ):
人的資源の問題、特に新兵の質と戦闘中に負傷したり死亡したりする速さについてウクライナ軍と指揮官たちは懸念を強めている。
…
ドネツクの前線では、指揮官4人、副指揮官1人、およびウクライナの4個旅団の兵士10人近くが、新兵は基本的戦闘技術や士気に欠けており、攻撃を受けると持ち場を放棄することが多いとフィナンシャル・タイムズ紙に語った。
新兵の50~70%が最初の交代勤務開始から数日以内に死亡または負傷したと指揮官らは推定した。
ウクライナの前線では、文字通り有能な兵士が不足している。
熟練した兵士たちが「余にも早く殺され、経験も無く体力も劣る老人に置き換えられている」と東部戦線の別の指揮官は語った。
年齢は大きな懸念事項だ。ウクライナ兵の平均年齢は45歳だ。第72旅団の副司令官によると、部隊の歩兵約30人のうち、平均して半数が40代半ばで、30歳未満はわずか5人、残りは50歳以上だという。11月の選挙前にウクライナで大敗するのをバイデン政権は阻止したいだろう。だがバイデン政権は、そこから数か月以上持ちこたえられるものを、ウクライナに与えていない。
「歩兵は走る必要があり、強くなければならず、重い装備を運ぶ必要がある」と彼は付け加えた。「若くなければそれは困難だ」
これ以上長くウクライナが戦争を続ける方法はない。あらゆる場所で撤退しながらロシアと交渉しなければならないだろう。
事態の重大さをゼレンスキーは承知している。戦争を終わらせるには、旧ウクライナ領土の大部分を放棄することに同意しなければならない。だが、ウクライナを間接的に支配しているファシスト連中はそれを認めず、彼に前進する余地をほとんど与えるまい。
他に解決策がないのが明らかなのに、ゼレンスキーは一体何をするつもりだろう?
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RARE: John Mearsheimer and Stephen Walt EXPOSE How Israel DICTATES the US Policies 28:04
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