「反ユダヤ主義」に欧米諸国が固執する中、病院を集団墓地に変えるイスラエル
イスラエル国防軍は病院を攻撃し、民間人をなぎ倒し、犯罪の証拠を隠蔽しようとするだけなので、必然的に、大学キャンパスにおける反ユダヤ主義問題に欧米政治メディア支配層が実に熱心に焦点を当てるのが見られる。
ケイトリン・ジョンストン
2024年4月23日
この英語記事の朗読を聞く (ティム・フォーリーによる朗読)。
ガザ地区の病院でイスラエル国防軍に造られた集団墓地が発見された。パレスチナ民間人が、そこでの凄惨な虐殺の犠牲者だったようだ。
「ああ、それは古いニュースだ、ケイトリン」と皆様は言うかもしれない。「数週間前にガザのアル・シファ病院で発見された虐殺と集団墓地なら、我々は既に知っている。」
いやいや、それは全く別のガザの病院で起きた別のイスラエル国防軍虐殺で、別の集団墓地だ。今や完全に破壊されたアル・シファ病院はガザ市にあった。私が話しているのは、ハーンユニスにあるナセル医療複合施設だ。今月初め、市内からイスラエル軍が撤退した後、そこで集団墓地から約210人の遺体が発見されたと報じられている。二つの別の虐殺、二つの別の病院、パレスチナ民間人で一杯の二つの別の集団墓地。
イスラエル国防軍は病院を攻撃し、民間人をなぎ倒し、犯罪の証拠を隠蔽しようとするだけなので、必然的に、大学キャンパスにおける反ユダヤ主義問題に、欧米政治メディア支配層が実に熱心に焦点を当てるのが見られる。
保健省:ハーンユニスのナセル病院から回収された遺体数は210体に増加。
依然数百人が行方不明だ!
1枚目の写真はナセル病院の、二枚目はアル・シファ病院のものだ。pic.twitter.com/bI8KsSv2XV
— Motasem A Dalloul (@AbujomaaGaza) 2024年4月22日
ワシントン・ポスト紙は新しい見出しで「コロンビア大学での抗議活動のさなか、キャンパスでの反ユダヤ主義をバイデンが非難」と報じた。
ワシントン・ポスト紙は新しい見出しで「コロンビア大学での抗議活動のさなか、キャンパスでの反ユダヤ主義をバイデンが非難」と報じた。
「コロンビア大学で抗議活動が続く中、一部のユダヤ人学生は標的にされていると感じている」とニューヨーク・タイムズ紙が緊急に警告している。
「扇動者連中がコロンビア大学を巻き込む中、『あからさまな反ユダヤ主義』抗議活動をホワイトハウスが非難」とFOXニュースは大声で報じた。
「ユダヤ人学生に『帰宅』をラビが呼びかけたため、コロンビア大学は本格的な危機に直面している」とCNNは報じた。
「コロンビア大学:大学の反ユダヤ主義抗議活動をホワイトハウスが非難」とBBCは報じた。
How did we get a point where people are more worried that Jewish students at Columbia feel uncomfortable by chants to end Israel's genocide in Gaza than they are worried about the safety of the people facing a genocide?
— Zachary Foster (@_ZachFoster) April 21, 2024
Absolutely unreal.
民間人を虐殺し、ガザ地区の病院外にある集団墓地に埋葬するパターンをイスラエルが確立している事実、あるいはその事実そのものだ。ラファでイスラエル国防軍が子どもを屠殺している事実、あるいは国際刑事裁判所がベンヤミン・ネタニヤフ首相や他のイスラエル当局者を戦争犯罪での告訴を検討していると報じられている事実の方が、パレスチナ人は人間だと他の学生が言っているために、一部のシオニスト大学生が不快感を感じている事実より遙かに注目度が低いのだ。
それらの問題は重要だが、親パレスチナ抗議活動に対して、一部の欧米ユダヤ人が感情的に動揺していることほど重要ではない。そのためには、この極めて酷い問題が解決されるまで、世界は自転を止めなければならない。
この6か月、ガザでのイスラエルによる大規模残虐行為を巡る欧米の情報操作や歪曲は全て、人命より感情を中心に据えたものだった。親パレスチナ感情について、欧米ユダヤ人シオニストはどう感じているのだろう。ネタニヤフについて、ジョー・バイデンは密かにどう感じているのだろう。10月7日について、イスラエル人はどう感じているのだろう。
政治的に好都合な国民が、どう感じているかに焦点を当てて報道する機会がある時には、常に大変な熱意で欧米マスコミが全力で取り組む。イスラエルの残虐行為に焦点を当てる機会がある時には、欧米報道機関はどこにも見当たらない。
欧米帝国の支援を受けていない集団に皆様が属している場合には、家族全員が目の前で殺害されるの皆様が見ても、米政治メディア支配階級が、依然皆様を被害者と見なさないことはあり得る。帝国が人間とみなす集団に皆様が属している場合には、皆様の感情を誰かが害するだけでも、許されないヘイト・クライムとみなされる。
________________
私の記事は全て読者のご支援によるものなので、この記事を良いと思われた場合、必要に応じて私のチップ入れにお金を入れる選択肢がいくつかあります。私の記事は全て、自由にコピーでき、あらゆる方法、形式で利用可能です。皆様が望むことは何であれ、記事を再発行し、翻訳し、商品に使えます。私が公開している記事を確実に読む最良の方法は、Substackメーリングリスト購読です。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。
ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2
----------
通常、選挙翌日、憂鬱になるが、今回は違った。
日刊ゲンダイDIGITAL
Jueging FreedomなどYouTubeで拝聴しているラリー・ジョンソン氏、国連での証言を語る
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
NY警察が4月18日コロンビア大学の親パレスチナ抗議活動の野営地を撤去し、100人以上のデモ参加者を逮捕して以来、全米の逮捕者数は約900人。インディアナ大学、アリゾナ州立大学、ワシントン大学等。18歳―29歳ではイスラエルに同情14%、パレスチナに同情33%、双方21%
デモクラシータイムス
【横田一の現場直撃 No.265】◆岸田にトドメ 補選 自民全敗 野党圧勝 ◆リニア阻止! 川勝再出馬? 20240429 1:12:45
「4月最終日です! 4月のご寄付・カンパは、あと67万1000円で、月間目標額に到達できます! IWJへのご支援をお願いいたします!」
<号外を出しました!>クリス・ヘッジズが、「過去20年間で、米国内の新聞9000紙のうち3000紙近くが廃刊し、4万3000人の新聞記者が職を失った」と米国の既存ジャーナリズムの惨状を報告! 唯一の光明は、読者に直接支えられる独立メディア!
参院予算委で、衆院3補選の結果は「私への判断も含まれる」と答弁した岸田文雄総理! 不戦敗を含め自民が3選挙区(2選挙区は不戦敗)で全敗の結果を受け、野党は総選挙を要求! しかし、政権批判の受け皿となるべき野党は、経済政策や外交・安全保障政策で、自民と異なる選択肢を示せるのか!?
4月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、株価高騰と急落、円安について、2024年3月18日収録の「岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! IWJのサポート会員になれば、バックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!! また、来る5月3日には、田代秀敏氏への岩上安身による最新インタビューを、生配信します! お見逃しなく!
« ガザでは狙撃ドローンが赤ん坊のように泣き叫んでいる | トップページ | 赤白青国旗(アメリカ)の戦争利得者連中に万歳三唱 »
「アメリカ」カテゴリの記事
- 空騒ぎ:トランプ大統領のウクライナ大詰め計画(2024.12.19)
- シリア:全てが、金、金、金の問題(2024.12.18)
- イスラエルはシリア問題に介入するつもりはないというネタニヤフ首相の滑稽な主張(2024.12.17)
- 「テロ組織」は、アメリカがそう呼びたいもののこと(2024.12.16)
「アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事
- 空騒ぎ:トランプ大統領のウクライナ大詰め計画(2024.12.19)
- シリア:全てが、金、金、金の問題(2024.12.18)
- イスラエルはシリア問題に介入するつもりはないというネタニヤフ首相の滑稽な主張(2024.12.17)
- 13年間にわたるアメリカによる国家テロ後のシリア…一体何が期待できよう?(2024.12.14)
「イスラエル・パレスチナ」カテゴリの記事
- シリア:全てが、金、金、金の問題(2024.12.18)
- イスラエルはシリア問題に介入するつもりはないというネタニヤフ首相の滑稽な主張(2024.12.17)
- 13年間にわたるアメリカによる国家テロ後のシリア…一体何が期待できよう?(2024.12.14)
- 「テロ組織」は、アメリカがそう呼びたいもののこと(2024.12.16)
「Caitlin Johnstone」カテゴリの記事
- イスラエルはシリア問題に介入するつもりはないというネタニヤフ首相の滑稽な主張(2024.12.17)
- 「テロ組織」は、アメリカがそう呼びたいもののこと(2024.12.16)
- もう一つの国が帝国の塊に吸収された(2024.12.15)
- アサドは去り、目覚めたアルカイダが台頭(2024.12.12)
- ガザについて連中は嘘をつき、シリアについても嘘をついている(2024.12.03)
« ガザでは狙撃ドローンが赤ん坊のように泣き叫んでいる | トップページ | 赤白青国旗(アメリカ)の戦争利得者連中に万歳三唱 »
コメント