アメリカの戦争犯罪と生物兵器使用を依然隠蔽しているワシントン・ポスト
2023年7月28日
Moon of Alabama
ワシントン・ポストはアメリカの戦争犯罪と生物兵器使用を依然隠蔽している。
第二次世界大戦中の日本の残虐行為を暴露した森村誠一が90歳で死去
帝国陸軍の秘密生物戦隊、731部隊に関する彼の本は、日本に戦時中の過去を突きつける功績があった
死亡記事欄にはこうある。
第二次世界大戦中、占領下の中国で何千人もの人々を残虐な医学実験にさらした帝国軍の秘密生物戦部である731部隊を1981年に暴露し、日本が過去を反省するのを支援した日本人作家森村誠一が、2023年7月24日、東京の病院で亡くなった。彼は90歳だった。
日本国民が自国の帝国犯罪と対峙するのが珍しい時期でさえ、森村の本は驚くほど売れ行きが良かった。
731部隊は、当時、人間で広範な実験した一部のナチス医師以外匹敵するものはない。
戦争中日本が犯した残虐行為を日本の教科書が最小限に抑えることが多かった時代に、森村は数十人の731部隊の退役軍人にインタビューし、1938年に日本人軍医石井四郎によって中国のハルビン市付近で実施された作戦を悲惨な詳細で記録した。
防疫および浄水部門を装ったこの部隊は、終戦まで生物戦争病原体の実験場として機能した。森村の著書は、1980年代と1990年代に更なる調査を促進するのに役立ち、残虐行為の範囲を更に明らかにする訴訟につながった。
加害者には尊敬される日本人医師が多数含まれていた。森村によると、主として中国人だけでなく、韓国人、ロシア人など合計8カ国の囚人を含む何千人もの人々が、ナチスの医師ヨーゼフ・メンゲレになぞらえる医学実験に耐えた。
日本語で「マルタ」つまり丸太と呼ばれる犠牲者は、生物兵器完成の目的で、チフス、腸チフス、コレラ、炭疽菌、ペストに感染させられた。その後、一部の囚人は麻酔薬なしで生体解剖され、研究者たちは人体に対する病気の影響が観察できた。
「私は彼を胸から胃まで切り開き、彼はひどく叫び、顔は苦痛ですっかりゆがんでいた。彼は想像を絶する音を立て、実にひどく叫んでいた。しかし、ついに彼は叫ぶのをやめた」と、1995年、この部隊の匿名隊員がニューヨークタイムズに語り、ペストに感染した犠牲者を想起した。「これは全て外科医にとって一日の仕事だったが、初めてだったので本当に印象に残った。」
数千人、おそらくそれ以上の人々がこの部隊に実験され死亡した。
第二次世界大戦が終わった時、731部隊隊員は彼らが行った戦争犯罪のかどで裁判にかけられることになっていた。731部隊が学んだことを自国の戦争に利用することを計画していたため米軍は、それを止めた。
森村の著書が出版された同じ年、アメリカ政府が731部隊隊員に、彼らの研究の実験記録と引き換えに訴追免責を与えたとアメリカ人ジャーナリスト、ジョン・W・パウエルが原子力科学者会報に書いた。森村も同じことを主張した。何年もの間、アメリカは、この部隊の実験報告を冷戦プロパガンダとしてはねつけていた。
ワシントンポスト死亡記事の残り部分は、これ以上言及していない。
これらのアメリカ政府の「冷戦プロパガンダ」の主張が本当なのかウソなのかわからず読者は中ぶらりんにされる。
もちろんアメリカは、ここで主張されていることをしたのだ。それを証明する文書が公開されている。アメリカは遙かに多くのことをしたのだ。
日本政府が部隊隊員に対する戦争犯罪裁判を阻止したというアメリカの虚偽主張もポスト紙は繰り返している。
しかし、アメリカ当局によると、アメリカ入国を禁止される戦争犯罪者リストに加害者を載せるアメリカの取り組み支援を日本政府は拒否し続けた。1959年に咽頭癌で亡くなるまで石井は自由に暮らしていた。他の部隊731退役軍人は東京都知事や日本医師会会長や日本オリンピック委員会委員長になったとタイムズ紙は報じた。
731部隊隊員を免責したのは、日本政府ではなくアメリカ政府だった。アメリカ政府は彼らに対し、その知識に高額を支払ったのだ。
実験に関するデータと引き換えに、人道に対する罪の実行に尽力した高官にアメリカ政府は完全な政治免責を与えた。その中には731部隊指揮官石井史郎がいた。二つの機密解除されたアメリカ政府文書によると、隠蔽作戦で、中国で行われた人体実験に関するデータを入手するためアメリカ政府は金を支払った。
悪名高いこの部隊の無名の元隊員たちに支払われた合計金額は、15万円から20万円の間だった。当時の20万円は、今の2000万円から4000万円に相当する。
今の4000万円は284,000ドルに相当する。 貰わないより貰った方が良い。
731部隊から得られた知識を利用して、米軍は多くの生物兵器を開発し、それを人間でも実験したとされている。北朝鮮と中国との戦争中、731部隊のようにそれら兵器さえ使用した。
この事件を長年研究してきたジェフリー・ケイは次のように書いている。
過去数年の証拠の大多数が、1950年代初頭の北朝鮮と中国との戦争でアメリカが生物兵器を使用したことを立証している。これは、CIA、国防総省、その他の政府文書、およびアメリカ空軍兵25人の自白精読に基づいている。今こそ、アメリカが作戦をどのようにうまくやり通したかの調査に移る時だ。
続く物語は、韓国と北東中国で時進行中の秘密のアメリカ細菌戦作戦を、報道機関や官僚に、こっそり教える空軍飛行士による不成功の試みと見なせる文書だ。軍内部告発のこの試みは、細菌戦争容疑を取り巻く証拠、特に生物兵器攻撃がいかに組織されたかについて今日より広範な考察を可能にしている。
アメリカ政府は「冷戦プロパガンダ」という虚偽主張を繰り返し、それを訂正せず、日本政府が戦争犯罪裁判を阻止していると非難する虚偽のアメリカ声明を繰り返し、ワシントン・ポストは731部隊が行った実験に基づくアメリカ戦争犯罪を隠蔽している。
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刊行当時『悪魔の飽食』を同僚に回覧した記憶がある。
Alex Christoforou
France prepares airstrikes, Niger. EU ready to seize Russia assets. Blinken, threat to humanity. 37:57
デモクラシータイムス
【横田一の現場直撃 No.226】◆マイナ保険証見直し? ◆大阪カジノ色街セット ◆日銀会見打ち切り 20230731 59:10
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
共和党候補支持率トランプ54%、デサンティス17%、ペンス等3%以下、トランプ支持固いMAGAは37%、トランプ支持になりうる層37%、トランプ拒否25%。反トランプ統一戦線組むのは困難。デサンティスはTより右の要素。反Tはリベラル的な者が多い。
バイデン大統領一家は、マネーロンダリングも行っていた!? 金融機関が財務省に金融犯罪の疑いを報告する疑わしい活動報告(Suspicious Activity Reports: SARs)が、バイデン一家関連だけで170件もあった! コマー下院監視委員会委員長「この家族(バイデン一家)が関与した疑わしい活動の範囲は驚くべきものです」! ウクライナ紛争を焚きつけてきたのは、腐敗しきったバイデン政権であるという現実を直視すべき!!
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