ロシアは統合失調症のようなアメリカ政府と話し合うことができるだろうか?
Finian Cunningham
2021年7月7日
Strategic Culture Foundation
ワシントンの二枚舌は極悪非道な政策であり、決してバイデン政権の単なる対話能力欠如ではない。
今月末、ロシアは戦略的安定と核兵器管理に関して、アメリカと重要な議論を行う予定だ。これは6月16日に開催されたバイデンとプーチン大統領ジュネーブ・サミットの続編だ。
二つの核保有超大国の対話は、関係を正常化し、緊張緩和し、アメリカが言う通り「安定性と予測性」を増す見地から、より良い意思疎通経路を推進する上で極めて重要だ。
問題は「安定性と予測性」で、ワシントンがもっぱらロシアにのみ期待しており、自身の常軌を逸した行為への見返りをほとんど申し出ないように思われることだ。アメリカは、国内、国際的見地から、安定や予測可能からは、ほど遠い。
アメリカ大統領の要請でのジョー・バイデンとウラジーミル・プーチンの会談は、うまくいくように思われた。ロシア側は前進のための唯一の基礎としての実行可能な枠組みで、相互尊重と対話の必要性を強調した。アメリカ側はその提言に反対しなかった。バイデンは、平等に基づく対話という、プーチンの実に合理的な前提を心から受け入れているように見えた。かつてのアメリカの挑発的ごう慢さと高飛車な態度が、今月末予定されている続編議論への道を開いたジュネーブ・サミット中は放棄されていた。
だが、救い難いアメリカ政府は、直ぐさま統合失調のような行動を示した。ジュネーブ・サミット直後、もしモスクワが行動を改めなければ、バイデン政権は報復すると警告し、ロシアに対するごう慢な言説を再開した、とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が最近のメディア・インタビューで嘆いた。最も当惑するのは、この辛辣な言説が、ジュネーブ会談に関与していたバイデン補佐のものだということだ。ラブロフは名前は出さなかったが、ビクトリア・ヌーランドのようなタカ派補佐が想像できる。
二枚舌は、あらゆる信頼をむしばむので、ワシントンの二枚舌は、どんな対話も行うのを基本的に困難にする。現段階で、ワシントンとモスクワが友好的と期待するのはおそらく非現実的だが、少なくとも両国関係や同意されたことには、ささやかな信頼がなくてはならず、そうでなければ、そもそも対話する意味がない。
バイデンや補佐官が「相互尊重」についてプーチンと補佐に愛想よく微笑し、別れた後、アメリカが相互尊重と真逆な形で話し始めるのは統合失調症と表現可能な行動だ。このような異常行動を説明するため、ワシントン支配層の反ロシア偏見をなだめる必要性や、バイデン政権の政治的、道義的信条の欠如を引き合いに出すむきもあるかも知れない。
二枚舌には別の一層不吉な兆しもある。モスクワによれば、ジュネーブ・サミットの、わずか一週間後、アメリカは黒海でロシアに対し危険な挑発をした。6月23日、クリミア半島付近のロシア領海に侵入するため、アメリカ偵察機と協調してのイギリス軍艦派遣は計算された策略だった。事件で、ロシア領海から追い出すため、ロシア海軍船が警告弾を発射し、SU-24M戦闘機がイギリス駆逐艦の進路に爆弾投下した。アメリカとイギリスによるこのような大胆な画策は、疑いなくロシアの防衛能力を探るためだが、この作戦はホワイトハウス最高レベルの認可が必要だったはずだ。
つまり、安定性と敬意に対するロシア大統領の厳粛な要請に、アメリカ大統領は、どうやら喜んで、うなずいておいて、一週間後、ロシア黒海境界で、アメリカとイギリスによるステルス行動による安定性の重大な侵害だ。
今月末、ウクライナの西部のリヴィウで、アメリカ軍は、ポーランドとリトアニアと軍事演習を行う予定だ。「2021年三本の剣」として知られる演習が、7月17日と30日まで、陸上で行われる。これらの軍事演習は、挑発的に「(実在していない)ロシア侵略からウクライナを守る」ものと呼ばれ、7月2日から10日まで、南ウクライナと黒海で開催されるNATOの「2021年シーブリーズ演習」と協調している。後者は、ロシアの黒海近くでの最大の軍事動員で、非NATO加盟国のウクライナとジョージアを含め30カ国が参加した。
この文脈で、アメリカとNATO同盟国が、ロシア国境の治安状況を意図的に不安定化する行為をしている事実から逃れがたい。ところが、バイデン政権は「戦略的安定」について協議を行いたいと言うのだ。
これらのNATO軍事演習は、バイデンが一月に就任する前に、明らかに、しっかり計画されていたのだ。にもかかわらず、ジュネーブ・サミットの重要性とされるものと、安定性を改善する誓約のもとで、バイデン政権は、軍事演習の規模を縮小することで、本気さを実証できていたはずなのだ。
だが更に邪悪なことに、6月23日のアメリカとイギリスによる計算された挑発は、ワシントンの二枚舌は極悪非道な政策であって、決してバイデン政権の単なる対話能力欠如ではないことを示している。
これは生産的な対話にとって良い兆しではない。
Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。
個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。
記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2021/07/07/can-russia-dialogue-with-schizoid-uncle-sam/
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「現代ビジネス」記事
自民、公明には投票しないというポスターを掲示している飲食店があるという。アルコールも出すという。二度目のワクチン接種から十分な期間をおいて、お邪魔したいもの。壊憲で、緊急事態条項が導入されれば、今回の金融恫喝、何の問題もなく実行され、そうしたポスターを掲示する店舗が罪に問われる。緊急事態宣言と緊急事態条項、実質は月とスッポン。大本営広報部は、この重要な点を決して追求しない。緊急事態条項、自民公明に刃物。
上昌広医療ガバナンス研究所理事長が日刊ゲンダイに書いておられる。いまだにPCR検査ではなく、抗原検査にこだわる厚労省医系技官、感染症村の連中こそ、コロナ流行真犯人。江戸時代なら、市中引き回しの上、打ち首獄門に値する。さもないと、庶民の懐と命が危ない。真犯人、平然とテレビに出て解説する図々しさには感心する。
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