ロシアのむなしい希望
Paul Craig Roberts
2015年9月23日
ロシアは、恥ずべき崩壊しつつある欧米の仲間になりたくて必死なあまりに、ロシアは現実をしっかり認識できなくなっている。
厳しい教訓につぐ、厳しい教訓を積み重ねたにもかかわらず、ロシアは欧米に受け入れられるという望みを捨てることができない。ロシアが欧米に受け入れられる唯一方法は、傀儡の立場を受け入れることだ。
ワシントンがウクライナ国内に作り出した危機を、外交で解決できると、ロシアは計算を誤り、キエフでも、ワシントン、ロンドンや、NATOでも欧米の支持を全く得られていないミンスク協定に期待をかけている。
ロシアは、ロシアと再結合するという旧ロシア領の要求を受け入れるだけでウクライナ危機を終わらせることができる。分離派の共和国がロシアの一部となってしまえば、危機は終わる。ウクライナは、ロシアを攻撃しようとはしないだろう。
ロシアが、再結合は挑発的で、ヨーロッパを怒らせるだろうと考えているため、ロシアは危機を終わらせずにいる。実際、ロシアがすべきことは、ヨーロッパを怒らせることなのだ。ロシアに対して、ワシントンの手先になるのは、ヨーロッパにとって危険なことで、高くつくことを、ロシアは、ヨーロッパに気づかせる必要があるのだ。
逆にロシアは、ワシントンが、ヨーロッパに押しつけている代償から、ヨーロッパを守り、ワシントンの利益のため、ロシアに不利な行動をとっていることに対し、ほとんど代償を負わせようとしていない。空軍がロシア国境沿いに挑発的飛行を行っている公然の敵に、ロシアはそうした戦闘機を発進させるためのエネルギー供給を依然継続している。
これは外交の失敗であり、成功ではない。一方が外交を信じていて、相手側が武力を信じている場合、外交は成功することができない。
外交を信じておらず、代わりに、武力を信じているワシントンと、そのNATO傀儡とでは外交が機能しえないことを、ロシアは理解する必要がある。ロシアは、ワシントンが、ロシアは“国際規範に従って行動しない”無法国家だと宣言している場合、ワシントンは、ロシアがワシントンの命令に従っていないと言っていることを理解する必要がある。“国際規範”という言葉で、ワシントンは、ワシントンの意思を意味しているのだ。ワシントンの意志に従わない国は、“国際規範”に従って行動していないのだ。
ワシントン、そしてワシントンのみが“国際規範”を決めるのだ。アメリカは“例外的で、必要欠くべからざる”国なのだ。他のいかなる国も、この資格は持てない。
独自の外交政策を持った国はワシントンにとって脅威なのだ。ネオコンのウォルフォウィッツ・ドクトリンがこれを完全に明らかにしている。アメリカの外交・軍事政策の基盤、ウォルフォウィッツ・ドクトリンは、ワシントンの一方的行動に対し、制約として行動できる十分な力をもったいかなる国も脅威として定義している。ウォルフォウィッツ・ドクトリンは、世界において、ワシントンの狙いを阻止する十分な力を持ったいかなる国も脅威であり“我々の第一目標はいかなるそうした国の再登場も防ぐ”と明確に述べている。
ロシア、中国とイランは、ワシントンによって照準が定められている。条約や“協力”には何の意味もないのだ。協力で、ワシントンの標的は、集中力を失い、自分たちが標的であるのを忘れてしまうようになるに過ぎない。ロシアのラブロフ外務大臣は、現在、ワシントンの中東における戦争と破壊政策が失敗したので、ワシントンとロシアが、イラクとシリアのISIS聖戦戦士封じ込めで協力できると考えているように見える。これは空想的な考えだ。二つの政府の狙いは対立するので、ロシアとワシントンは、シリアとイラクでは協力できない。ロシアは平和、国際法の尊重と、過激な聖戦戦士分子の封じ込めを望んでいる。ワシントンは戦争を望んでおり、法的制約は望んでおらず、中東不安定化とシリアのアサド打倒のため、過激な聖戦戦士分子に資金を与えている。たとえワシントンが、ロシアと同じことを望んだとしても、ワシントンにとって、ロシアと協力することは、脅威で敵としてのロシアの姿を薄れさせることになる。
ロシア、中国とイランは、ワシントンの一方的行動を抑制できる三国だ。結果として、三国は、先制核攻撃される恐れがある。14年も続いている中東におけるワシントンの強制と暴力の政策の失敗に対して、もしこの三国が、ワシントンを「イスラム国」を生み出した泥沼から救うことで、今ならワシントンと協力できると考えるほど考えが甘いのであれば、彼らは欺かれた、先制核攻撃のいいカモだ。
ワシントンが「イスラム国」を作り出したのだ。ワシントンは、これらの聖戦戦士をリビアで、カダフィを打倒するのに利用し、連中をシリアのアサド打倒に送り込んだのだ。全員がシオニスト・イスラエルと組んでいるアメリカ・ネオコンは、“ナイル川からユーフラテス川までの大イスラエル”に干渉できる結束力のある中東の国など全く望んでいない。
ISIS聖戦戦士は、7つの国の何百万人ものイスラム教徒を殺戮し退去させるワシントンの政策を理解して、中東の人々の間に反欧米組織を作り出し、ワシントンの連中の創造主から独立して行動し始めた。
結果は、中東におけるさらなる混乱と、ワシントンの支配力の喪失だ。
ワシントンが自らの所業のせいで苦しむにまかせる代わりに、欧米で最も嫌われ悪魔化されている二国のロシアとイランが、中東での愚行からワシントンを救おうと駆けつけた。これはロシアとイランの戦略思考の失敗だ。戦略的に考えられない国は生存できない。
イランは、ワシントンとの条約には何の意味もないことを理解する必要がある。ワシントンはいかなる条約も守ったことがない。プレーンズ・インディアンやソ連最後の大統領ゴルバチョフに質問願いたい。
もしロシア政府がワシントンの約束に意味があると思うなら、ロシア政府は正気を失っている。
イランでは上手く政治が行われており、ウラジーミル・プーチンは、アメリカとイスラエルの支配からロシアを救ったが、両政府は、ワシントンがパートナーになり得ると自分たちを思い込ませる薬を何か飲み続けているかの様に振る舞い続けている。
こうした妄想は、ロシアとイランにとってのみならず、全世界にとって危険だ。
もし、ロシアとイランが警戒を緩めれば、彼らは核攻撃される。中国もそうだ。
ワシントンは、ただ一つのことだけのために戦っている。世界覇権だ。
ネオコンに質問するか、連中の文書をお読み願いたい。
ネオコンがワシントンを支配している。政府内の他に誰にも発言権はない。
ネオコンにとって、アメリカ世界覇権という狙いを実現するために、ハルマゲドンは許容リスクなのだ。
ロシアと中国だけが世界をハルマゲドンから救えるのだが、彼らも欺かれるあまりに、欧米が地球を救ってくれると、尊敬しているのだろうか?
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Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOSTが購入可能。
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大変にお世話になりながら、日本からはお礼できない状況なのだろうか。ご本人宛に質問メールを送る書式はあるのだが。恐れ多くて。
Paul Craig Roberts氏、欧米と仲間になろうなど思うなと、二大国の覚醒を促しているが、この国、70年属国体制を強化するばかり。国内にある帝国基地も、帝国に吸い上げられる資金も、全て世界の不安定化に大いに貢献している。そこに、とうとう肉弾を提供して、不安定化への大貢献。
悪の枢軸帝国の議会で、自国民の生活を破壊する約束をして、スタンディング・オベーションを受けるようなことを、本当の大国の首長はしない、ということだろうかと、中国国家主席訪米報道を見ていて思う。
国立競技場スキャンダル「返ってこない57億円」など可愛いもの。侵略戦争参戦に比べれば。こちらはもう、青天井。宗主国が、もういいというまで続く。もういいというわけがないのだから、ほぼ永遠だ。
TPPも推進中。これからますます酷い社会になるのは確実。
こうした傀儡政権に対抗する連帯は「難しい」という政党、残念だが本性を現したのだろう。
次世代の生活を苦しくする政党幹部は、もろ本卦帰り。自民党別動隊という予想通り。悲しい予想をする時は、いつも、はずれるよう願っている。残念なことに今回もはずれなかった。
電気洗脳箱に登場する与党の為政者諸氏発言聞くに耐えない。本気だろうかと思う。支離滅裂。全く的外れなことを平気でまくしたてる。正気でないか、知的に問題があるか、残念ながら、その両方のいずれか。文字通りアベコベの世界。戦争法案反対の国会前集会で、「アベリカ軍」という旗を掲げた方がいて感心した。アベシの不思議な国。
もしこの国の政府がワシントンの約束に意味があると思うなら、政府は正気を失っている。彼らは欺かれるふるのが仕事ゆえ、欧米が地球を救ってくれると、芝居をしているのだろう。
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トランプと宮廷道化師
アメリカ大統領共和党候補トランプ氏がもし大統領に選出されても,アメリカ・ネオコンの隠然たる力は,宮廷を支配し絶対権力を握る王様のように,世界規範,世界覇権を握ったままだろう。その世界規範に対抗する国としてロシア,中国,そしてイランが挙げられているが,油断をすると,不意打ちを食らうとP.C.ロバ-ツ氏は警告を発せられている。しかしロ-マ帝国以上の強力な軍隊とドクトリンをもつアメリカ・ネオコンという王様に対する「(宮廷)道化師」はいないのであろうか。
昔青年の頃,遊戯トランプ・ゲ-ムの一種に「オ-ル・マイティ」とか「ツ-テン・ジャック」があり,その遊び方を先輩から教わったことがある。前者は,スペ-ドの「1」が常に最強でり,後者は「2」または「王様King」が最強である。特に興味を持ったのは後者の「2」である。普段は「王様」が最強なのだが,王様と「2」が出会うと「2」が強いのである。それがハ-トの2だったか,スペードの2だったか忘れたが,王様に対してずけずけとものを言い,王様の政策を批判し変えてしまうほどの力を時には持つ道化師と重ね合わせて考えていたことがあった。
日本では殿様に讒言すれば切腹モノであるが,アメリカ・ネオコンに讒言する者は一体誰なのか。それともいないのか。もしあるとすれば,道化師としてのロシアか中国かそれともイランか。それとも連帯したその三者なのか,それは分からない。
ただ不思議に思うことは,アメリカ・ネオコンに弱点はないのか,それを論じる文章をほとんど見かけないことである。トロイのアキレスの足首に弱点があるように,どこかに弱点があるはず。ひょっとしたら,オバマ大統領が道化師なのかもしれない。
追記: トランプと言えば,加藤周一の「ブリッジ」論(戦争と知識人,4 「ブリッジ」と「7月14日」)を思い出す:
・・・戦争反対論者なるものがそもそも例外的に少なかったのであるが,私は日本の権力機構の上層部で,ブリッジの規則を知らずに戦争に反対した人間がいたかどうか怪しいと思う!・・・・・
戦争に反対した,例えば,吉田茂,帝国生命朝社長吹常吉,山本五十六,岩村清一(海軍)など,彼らは英国で教育を受け英法を習ったばかりでなく,家庭生活では「ブリッジ」をしていたという。しかし英法を習った知識人の多くは戦争に進んで賛成したが,家庭で「ブリッジ」遊びはしなかった。つまり英国での日常生活が戦争反対または賛成に大きな影響を与えたというのである。
誰にもブリッジを教わったことはないが,インドの友人のご主人から一度,教わったことがある。それがブリッジだということも知らずに。
投稿: 箒川 兵庫助(2-そ) | 2015年9月26日 (土) 23時23分
最近の無料公開されている田中宇氏の記事
http://tanakanews.com/150924syria.htm
ロバーツ氏から見れば「甘い」となるのでしょうが、僕は田中氏の見方に賛成です。
恐らくロシアの国内世論からも欧米との全面対決は賛同を得ず、プーチンの支持もかなり下がると思います。危機を終わらす為に、出来るだけ多くの国による米国包囲網を二重三重に考えているように思います。
いずれにせよ来週月曜日の国連演説、金曜日のパリでの4カ国会談とこれからを考える上で非常に重要な1週間となりそうです。
投稿: 石井のひよこ | 2015年9月26日 (土) 14時40分
素晴らしい視点の記事を翻訳してくださり、ありがとうございます。
ロシアと中国に関する見解に非常に同感いたしました。
投稿: リリアン | 2015年9月26日 (土) 11時54分
ロシアのむなしい希望
Paul Craig Robertsさんの考え、
[ワシントン、そしてワシントンのみが“国際規範”を決めるのだ。アメリカは“例外的で、必要欠くべからざる”国なのだ。他のいかなる国も、この資格は持てない]というのは確かに当たっている。
ロシアがどの程度に肝に銘じているかはわからないが、ゴルバチョフ氏は完全にこれに巻き込まれ1991年のようなソ連崩壊の引き金を直接引いた。彼は規範も何もない。騙され、利用されたにすぎない。当時モスクワにはCIAが入り込んで免疫力のないロシア人はうまくたぶらかされた。CIAにとって堕落したロシアの共産党員など赤子の手をひねるのと同じ。ちょっとドルを見せればみんななびいてくる。其の後、共産党員も騙され、国有財産を私物化し、うまく資本主義の波にのっかたのがかなりいる。実名入りのリストを作ってもいいくらいだ。話は長くなるのでこの辺で終了。
投稿: sugiyama,hideko | 2015年9月26日 (土) 10時07分