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2008年9月14日 (日)

ロシア、ヨーロッパとアメリカ: 基本的地政学

F. William Engdahl

Global Research

2008年9月4日

グルジアが瀕している危機や、より大きなカフカス危機を巡って、一層大きな戦略的全体像の細部が浮かび上がり、モスクワがスターリンの国境と1948年の冷戦に、押し戻そうと決心しているわけではないことが、明らかになりつつある。かつてプーチンが、今メドベージェフが開始したことは、1990年の冷戦終結以来、ワシントンのタカ派が率いてきた大いに危険なNATOの拡張の危険を除去するプロセスなのだ。

四月のNATOサミットにおける、ドイツやフランスを含むヨーロッパのNATO加盟国10ヶ国以上による予想もしないNATO加盟拒否まで、ことがワシントンの計画通りに進んでいればグルジアは、今頃ウクライナとともにNATO加盟承認過程にあったはずだ。そうなっていればロシアの軍事的、経済的全面包囲が始まっていただろう。

8月8日の夜に、誰が南オセチアで最初の一撃を発射したのかは争点ではない。ロシアは、そうした射撃に準備ができていたのだ。事件を理解するには、1945年以来のアメリカ、あるいは英米の戦略の根底にある地政学的な基本原理に立ち返る必要がある。ロシアはグルジアの攻撃に反撃して、アメリカ拡張主義の基本原理に挑戦したのだ。

地政学の基本的公理

1945年以降のアメリカの基本戦略を設計したのは、イギリス人のハルフォード・マッキンダー卿であることを知っている人々はほとんどいない。画期的な1904年の論文、Geographical Pivot of History(歴史の地政学的中心)以来、大英帝国覇権の大戦略家だったマッキンダーは、アメリカ合州国の主導的海外交政策雑誌フォーリン・アフェアーズへの寄稿原稿の中で、アメリカ合州国がどうすれば、第二次大戦後の世界を支配できるかを明らかにした。

死の数年前、戦後世界で、アメリカ合州国が大英帝国の後を継ぐことが明らかだった頃にに書かれた1943年7月のフォーリン・アフェアーズ論文で、マッキンダーは、「ハートランド」と呼んだものを支配する、アメリカ世界戦略の死活的な重要性の概要を描いた。彼はハートランドを、北部の内陸ユーラシア、基本的には、ロシア-ウクライナ-ベラルーシ、つまり当時のソ連邦、として定義していた。マッキンダーにとって、ハートランドの戦略的重要性は、世界で最も広大な低地の平野と、航海可能な大河と広大な草原地帯というその特別な地理にある。

マッキンダーは、1943年のロシアの戦略的な重要性を、1914-18年のフランスのそれに例えた。「ロシアは、本質的にフランスと同じパターンを繰り返すが、北東方向ではなく、西方向に開かれた辺境地帯を有する、より大規模なものだ。今回の戦争において、ロシア軍は、その開かれた辺境地帯を横断して、整列した。その背後には、ハートランドの広大な平原があり、それを縦深防御と戦略的退却に使うことができる。マッキンダーはアメリカ人の政治論読者に指摘していた。「…もしもソ連が、この大戦後、ドイツに対する勝者として登場すれば、ソ連は世界最大のランド・パワー…戦略的に最強防衛陣地の大国となるに違いない。ハートランドは地上最強の自然要塞なのだ。」[1]

マッキンダーが、このほとんど知られていないエッセイで次々に示唆しようとしているのは、西ヨーロッパ、何よりもドイツの工業による英米の覇権に対する挑戦は、東側に位置する敵対的ハートランドソ連邦の力と、大西洋側の軍事強国アメリカによってこそ、一番うまく封じ込めることができるだろうということだ。ある意味で、ソ連邦の力が依然ワシントンに友好的なものであるのか、あるいは冷戦の敵であるのかは問題ではないのだ。いずれにせよその効果で、西ヨーロッパを封じ込め、1945年以後もアメリカの勢力範囲とすることができるのだ。

1945年における、アメリカの対モスクワ戦争計画

拙書、Full Spectrum Dominance: Totalitarian Democracy in the New World Orderで詳しく述べているが、17年ほど前のワルシャワ条約解体の余波中のアメリカ軍の政策を扱うなかで、アメリカ大統領ハリー・トルーマンとチャーチルの二人が、ドイツが降伏した瞬間に、ハートランドに対して向けようとした即座の戦争について検討した。[2]

チャーチルの地政学的計画に対するアメリカの拒否によって、冷戦の始まりは三年引き延ばされた。多数の方にとって理解しがたいことは、冷戦は、実は、敵対的なロシアと、朝鮮戦争以後、アジアで敵対的となった中国を利用した、アメリカによる戦後世界秩序を支配するための地政学的戦略で、NATOと、様々なアジアにおける安保条約とによるアメリカ合州国の軍事防衛が、大戦後の生活の基本的な事実だ。

1990年代初期のソ連崩壊で、ワシントンの為政者は、突如として、大変な戦略的ジレンマに直面することとなった。自分たちの「かたきやく」ソ連の熊が消滅してしまったのだ。中国は経済上のパートナーだった。NATOが双方の側における注意深い軍備縮小の期間を越えて存続する必要性は皆無だった。

ロシアという「かたきやく」の欠如は、アメリカのバラク・オバマの顧問ズビグニュー・ブレジンスキーのような戦略家にとって、アメリカによる単独超大国支配の継続に対する戦略的な脅威だった。彼の良き指導者マッキンダーと同じフォーリン・アフェアーズ誌に掲載された1997年の彼のエッセイで、ブレジンスキーは、ヘンリー・キッシンジャー同様、アメリカ外交政策を構築するために、マッキンダーの地政学的な考え方を、暗黙のうちに、さらには明示的にさえ活用し、冷戦後のアメリカ外交政策の目標を略述した。

アメリカが、唯一のグローバル超大国として出現したために、ユーラシアに対する統合された、包括的戦略がさせられないものになっている。

ユーラシアは、世界の大半の、政治的に自信に満ちてダイナミックな国々のふるさとだ。歴史上、世界的大国としての覇権を狙った国々は、全てユーラシアから発していた。世界で最も人口の多い、地域覇権を熱望する国家、中国とインドも、ユーラシアにある、アメリカの卓越に対する政治的あるいは経済的潜在的挑戦者だ…ユーラシアは世界人口の75パーセント、GNPの60パーセント、そしてエネルギー資源の75パーセントを占めている。全体として、ユーラシアの潜在的な力は、アメリカすら顔色をなからしめるものだ。

ユーラシアは世界の中軸をなす超大陸だ。ユーラシアを支配する国は、経済的に世界で最も生産的な三つの地域のうちの二つ、西ヨーロッパと東アジアに対し、決定的な影響を行使できる。地図を一瞥すれば、ユーラシアで優勢な国は、ほぼ自動的に中東とアフリカを支配するだろうことがわかる… ユーラシアの広大な土地上における、勢力の分布にともなって起きることが、アメリカの世界覇権と、歴史的資産にとって、決定的な重要性を持つことになる。

… 差し当たって、アメリカ合州国は、ユーラシアの地図上で一般的な地政学的多元性を強化し、永続させるべきだ。この戦略は、政治的駆け引きと、外交的操作に重点をおくもので、いかなる単一の国家が、覇権を握ろうとするわずかな可能性はいうまでもなく、アメリカの卓越に挑戦しそうな敵対的同盟の出現を防止し、…[3]

マッキンダーとブッシュ・ドクトリン

手短に言いなおせば、アメリカ外交政策は、キッシンジャーが指導したジョージ H.W. ブッシュの時代も、あるいはクリントン、あるいはジョージ・W・ブッシュの時代も、ブレジンスキーの発言が示唆している、マッキンダーの基本方針に沿っていた。つまり、分割して統治せよという勢力均衡政策だ。ユーラシアのいかなる「ライバル国家」あるいは勢力集団が、アメリカ単独の超大国支配に挑戦することを防止することが、9月11日の一年後、2002年9月に公開されたアメリカ合州国の公式国家安全保障戦略に体系化されている。[4]

ブッシュ・ドクトリン政策は、アメリカ合州国の安全保障にとって脅威となる外国政権を、たとえその脅威が差し迫ったものでなくとも、退陣させるために、2003年のイラク攻撃のような先制攻撃戦争を、始めて正当化するまでに至っている。このドクトリンは、文明世界の多くの国において、アメリカの外交政策の正統性を徹底的に終焉させた。

2002年以来、ワシントンは、ひそかな体制転覆計画をしゃにむに推進し続けてきた。最も典型的なのが、2003-2004年グルジアとウクライナにおいて、親NATO政権への転換をこっそり仕組んだことだ。ワシントンは、ジェームズ・ベーカーIIIが、ソ連大統領ミハイル・ゴルバチョフと会談した際に約束した合意、つまり、アメリカはNATOの国境を東側には拡張しない、その代わりに、モスクワは統一ドイツがNATO加盟国になることを認めるという約束に反し、秘密の政権転覆を仕組んだのだ。[5]

ワシントンは、好都合にも、外交的記憶喪失症を患い、ジョン・マケイン外交政策の導師で、代表的なネオコン・タカ派のランディ・シェーネマンのような連中が、1991年以降、ポーランド、バルト諸国、チェコ共和国と他の元ワルシャワ条約加盟諸国をNATOに加盟させるというキャンペーンを率いてきた。モスクワは予想通り、この傾向に不安を感じるようになった。それは当然のことだ。

2007年始め、アメリカのミサイルを含め、ミサイル「防衛」網をポーランドと、チェコ共和国に設置する計画をワシントンがとうとう発表すると、当時のプーチン大統領は、激しく反撃した。彼の発言は、抜け目のないアメリカ・マスコミが検閲して、ほとんど記事にせず、アメリカのミサイル防衛計画に対するロシアの敵対的な反応に対するショックを表明するアメリカ高官のコメントだけが報道された。

ワシントンは、ポーランドとチェコの施設は、イランがやりかねない核ミサイル攻撃が起きた場合、アメリカの安全保障上の利益を守るのに必要なのだというばかばかしい主張をした。プーチンが、ブッシュ政権の対イラン防衛という主張の欺瞞を暴露し、アメリカの迎撃用レーダー用代替基地を、テヘランにずっと近いアゼルバイジャンにおこうと提案した時には、驚いたブッシュは言葉も出なかった。ワシントンは、あっさりアゼルバイジャン案を無視し、ポーランドとチェコの基地へと突き進んだ。[6]

防衛戦略分野にいない人々にはほとんど理解できていないこととして、ミサイル防衛は、たとえ初歩的なものであれ、ある一級のアメリカ・ミサイル防衛戦略家が言ったように、「核による第一撃能力を実現する上で、これまで欠けていた部分」なのだ。 [7] もしもアメリカ合州国が、ロシア国境にミサイル防衛システムを配備することができて、ロシア側の防衛網が皆無であれば、アメリカが第三次世界大戦で勝利したことになり、ロシアに対し、無条件降伏や、一つの存続可能な国家の国土分割や、完璧な解体を命じることができる立場になるのだ。プーチンが反撃したのも無理はない。1940年代以来、モスクワの戦略家たちは、アメリカ軍の危険な冒険が一体何かを、いやというほど理解している。

8-8-8以後のユーラシア地政学

これら全ての結果、我々は8.8.08後のグルジアにおけるロシア反撃の結果に立ち戻ることとなる。ロシアは軍事力で迅速に反撃すると、メドベージェフ大統領によるロシア外交政策五カ条を発表した。西側にはそれをメドベージェフ・ドクトリンと呼ぶ評論家があらわれた。五カ条には、ロシアが国際法の原則に準じることの再確認に加え、「世界は多極的でなければならない」という素朴な発言もある。

メドベージェフはこう言っている。「一極的な世界は受け入れられない。支配というものを、我々は認めることができない。それが例え、まじめで影響力のあるアメリカ合州国のような国であれ、一つの国があらゆる決定をするような世界秩序を、受け入れることはできない。そのような世界は不安定で、紛争によって脅かされる。」更に、ヨーロッパやアメリカや他国と平和で友好的な関係を持ちたいというロシアの願いと、どこにいようと国民を保護する意図を述べた後、メドベージェフは、決定的に重要な五番目の点に至る。「他の国の場合も同じだろうが、ロシアが特恵的利害を有している地域が存在する。これらの地域は、特別な歴史的関係を共有し、友人かつ良き隣人として結びつけられている諸国にとっての故郷なのだ。我々は、こうした地域の中で働き、これらの国々、我々の身近な隣人たちとの間に、友好的なつながりを築くために、格別の配慮を払うつもりだ。」[8]

南オセチアとアブハジアを主権ある独立国家としての承認という最新のロシア外交政策の動きをたどって行くと、ロシアがタジキスタンのギサル空港に駐留することを認める8月29日のタジキスタンとの合意にゆきつく。この条約が結ばれたという事実は、ワシントンのユーラシア地政学戦略に対する壊滅的打撃となる可能性がある。ウランの輸出でロシアに依存し、収入の多くをヘロインに依存する辺鄙な中央アジアの国タジキスタンは、2005年以後、ワシントンとの戦略的な結びつきを強めていた。グルジアにおけるロシアの反撃をきっかけにして、タジキスタンの独裁者大統領エモマリ・ラフモンは、最善の安全保障策が、ワシントンではなく、モスクワとの密接なつながりにあることを明瞭に選び取った。

9月3日、南オセチアをめぐる最近の紛争でグルジアを支持し、ロシアを非難した大統領を、ユリア・ティモシェンコ首相が支持することを拒否したため、ユシチェンコが与党連合から離脱して、オレンジ革命ウクライナの親NATO派ヴィクトル・ユシチェンコ大統領政府は崩壊した。ユシチェンコは、親米的姿勢を支持しそこねたことに対し、ティモシェンコを「反逆、政治的腐敗」と非難した。彼は、事実上同盟関係にあったティモシェンコの党によって通過した、首相候補に対する大統領拒否権を奪い、大統領弾劾の手順を容易にする新法にも反対した。ロシアのRIAノーボスチ通信によると、ウクライナの親ロシア派元首相で地域党党首のヴィクトル・ヤヌコーヴィチは、ユリア・ティモシェンコ・ブロックと組んで議会多数派を形成する可能性を排除しないと語った。そのような動きにより、ウクライナのNATO加盟申請問題そのものの議論が消える可能性がある。

アメリカのグローバル戦略は危機的状況にあり、これをはっきりとモスクワも感じ取っている。アメリカ合州国は、イラク戦争に、そして益々アフガニスタン戦争に対処するのに不十分な戦力しか持ち合わせていない。これらはいずれもユーラシアのライバル諸国、特にロシアと中国を軍事的に支配するためのアメリカ政策にとって不可欠な部分だった。しかしながら、グルジアでロシアに対し威嚇的な武力の誇示以上の軍事行動など、本質的にアメリカの虚勢であることが今やグルジアの全隣国にばれてしまった。

現在のアメリカ戦略の継続は、ロシアより、イスラム教徒との戦争に対処することを意味している。アメリカ大統領選のかけひきの合流、日に日に悪化しつつあるアメリカの経済と財政の破壊的な危機と、2001年にブッシュ政権がワシントン入りして以来、アメリカ外交政策への信頼性が世界中で失われつつあることが、ハルフォード・マッキンダーが最も恐れた悪夢を具現化すべく、他の大国が行動を開始する空白を生み出した。ロシアという肝要なハートランドが、主として、冷戦中のように銃によってではなく、経済と貿易協力を通して、中国、カザフスタンや他の上海協力機構加盟諸国と戦略的関係を構築することができるのだ。

ワシントンは壊滅的な戦略的誤算をしたが、グルジアだけでのことではない。それは、OECDとロシアの間に平和的経済協力の橋を築く素晴らしい機会があった1990年にさかのぼる。そうはせず、父親ジョージ・ブッシュとアメリカは、明らかにより良いオプションと考えて、NATOとIMFを東方に送り、経済的混乱、略奪と不安定をもたらした。次期大統領は、あの機会を逸した尻ぬぐいをすることになろう。

[1] Sir Halford J. Mackinder, The Round World and
the Winning of the Peace, New York Council on Foreign Relations,
Foreign Affairs, Vol. 21, No. 4, July 1943, pp.599-601.

[2] While still ostensible allies, during the World
War II the United States started to prepare for war with the Soviet
Union. In the summer of 1945, at the time of the Conference in Potsdam,
the United States had secretly adopted a policy of 'striking the first
blow' in a nuclear war against the Soviet Union. To that effect a
secret document JCS 1496 was drafted on July 19, 1945. The first plan
for nuclear attack was drafted soon afterwards by General Dwight
Eisenhower at the order of President Truman.

The plan, called TOTALITY (JIC 329/1), envisioned a

nuclear attack on the Soviet Union with 20 to 30 Atomic-bombs. It
earmarked 20 Soviet cities for obliteration in a first strike: Moscow,
Gorki, Kuibyshev, Sverdlovsk, Novosibirsk , Omsk, Saratov, Kazan,
Leningrad , Baku, Tashkent, Chelyabinsk, Nizhni Tagil, Magnitogorsk,
Molotov, Tbilisi, Stalinsk, Grozny, Irkutsk, and Jaroslavl." Detailed
in Michio Kaku and Daniel Axelrod, To Win a Nuclear War: The Pentagon's
Secret War Plans, Boston, South End Press, 1987, pp. 30-31. The secret
Pentagon strategy since the end of the Cold War to use modernization of
its nuclear strike force and deployment of missile defense technology
is but a modern update of a policy established in 1945—Full Spectrum
Dominance of the world, via the destruction of the only power capable
of resisting that dominance—Russia.

[3] Zbigniew Brzezinski, A geostrategy for Eurasia,
New York Council on Foreign Relations, Foreign Affairs,
September/October 1997.

[4] Condoleezza Rice, et al, National Security
Strategy of the United States, Washington D.C., National Security
Council, September 20, 2002.

[5] Philip Zelikow and Condoleezza Rice, Germany
Unified and Europe Transformed , Cambridge, Harvard University Press,
1995, pp. 180-184. US Ambassador to Moscow at that time, Jack Matlock,
confirmed in personal discussion with German researcher, Hannes
Adomeit, of the Stiftung Wissenschaft und Politik of the German
Institute for International and Security Affairs, that he had been
present and noted in his diary that US Secretary of State James Baker
III had agreed in talks with Soviet President Mikhail Gorbachev that
‘Any extension of the zone of NATO is unacceptable.’ Curiously, Baker
omitted the pledge entirely in his memoirs.

[6] Richard L. Garwin, Ballistic Missile Defense
Deployment to Poland and the Czech Republic, A Talk to the Erice
International Seminars, 38th Session, August 21, 2007, in
www.fas.org/RLG/. Garwin, a senior US defense scientist demonstrated
the fraudulent nature of the US Government’s motivation for its missile
policy, p.17. Garwin asks, ‘Are there alternatives to the Czech-Polish
deployment? Yes…An Aegis cruiser deployed in the Baltic Sea and another
in the Mediterranean could thus provide equivalent protection of Europe
against Iranian missiles.’ Garwin as well reaches the same conclusion
as Putin: the US missiles are aimed directly at Russia.

[7] Robert Bowman, Lt. Col. and former head of SDI
research under President Ronald Reagan, cited in, National Security
Council Institutional Files, POLICY FOR PLANNING THE EMPLOYMENT OF
NUCLEAR WEAPONS, 17 Jan 1974, NSDM 242, in
http://64.233.183.104/search?q=cache:xHvc_74xiroJ:nixon.archives.gov/find/textual/presidential/nsc/institutional/finding_aid.pdf+NSDM-242+henry+kissinger+role+in&hl=en&ct=clnk&cd=3&gl=de&client=firefox-a

[8] RAI Novosti, Medvedev outlines five main points of future foreign policy, August 31, 2008.

F. William Engdahlは、A Century of War: Anglo-American Oil Politics and the New World Order (Pluto Press)、およびSeeds of Destruction: The Hidden Agenda of Genetic Manipulation (www.globalresearch.ca) の著者であり、新著、Full Spectrum Dominance: Totalitarian Democraty in the New World Order (Third Millennium Press)は十月末刊行の予定。www.engdahl.oilgeopolitics.netで連絡がとれる。

F. William Engdahlは、Global Researchの常連寄稿者。F. William Engdahによる、Global Research記事


 

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