前回の投稿内容について、大学政策課及び財政課に確認していますが、大学政策課について、一部、訂正があります。
文科省の交付金申請には、第1次と第2次があって、1次は、詰められず、申請が出来なかったが、第2次を、12月で締め切るために、現在、詰めをやっているところだということです。その場合、承認の見通しがあれば、補正予算を2月か3月議会で審議して可決すれば、繰り越し、平成29年度で執行すことになります。
しかし、仮に、認可されても、国の地方創生事業規模の全国ばらまき総額が40億円では、1都道府県当たり、平均8000万円と如何にも少ない。
問題の深刻さには、変わりはないでしょう。
次に、これは、本来、地元紙が特集を組んで報道するべきところでしょうが、平成28年度に、1669名が受験願書を出した意味を考えます。
聞くところによると、大橋新市長が高校を回って宣伝しないから、推薦入試の学生が集まらなかったと言いますが、そうではない。
そこで、平成28年度の受験者1669名を集めた意味を考えます。
内訳は、センター利用と一般入試で、1578名がまず第一点。
次に、推薦入試が62名、AO入試が、29名で、合計91名でした。総合計が1669名でした。
受験者が占める大半が、センター試験の点数だけで判断するセンター利用受験(試験場へ行かない)と一般入試(大阪、岡山、福知山会場)です。
1569名の内訳は、センター利用受験875名と一般入試の受験者数694名で合計でした。結果は前者の合格者が54名、入学者が3名でした。875名も受験して3名しか入学しない試験とはどういうものでしょうか?
また、平成28年度、他の公立大学の試験の合間を狙って3回も行った一般入試694名の合格者が36名。うち、入学者が11名でした。これが、上記理由で、平成29年度は、ガチンコ勝負でほとんど集まらない可能性があります。
694名の一般入試のうちで、わずか11名しか入学しなかった理由が重要です。
いずれにしても、平成28年度は1600名前後の内で、0.9%の、合計14名しか入学していないのです。
平成29年度は、センター試験利用は、まったく期待できないし、一般入試も他の公立大学と試験日程がかち合うために、受験生募集は、壊滅の可能性があります。これは、如何ともしがたいことです。
前市長が高校を回って生徒を集めたと大騒ぎしましたが、これほど当てにならない数字はなく、実態はこんなものです。
そこで、受験者が集まった理由を分析すると、①公立大学の試験日程は全国一律に決められて居り、受験者は1大学しか受験できないが、平成28年度は、当時私立大学であったために、公立大学試験日程(平成28年2月25日)を外して、2月5,6両日と3月8日で組めました。
さらに、②公立大学化が確実だという宣伝が効いたのです。この2つが効果があった。だから1600名も数だけは集まったのです。
しかし、平成29年度は、その手が使いない。
したがって、推薦入試受験者数が43名が25名(昨年は、62名)、となると相当に深刻な状態といえます。
さらに、財政状態が、手を打たなければ、事業自体は、毎年6億円の赤字と前稿で述べた通り非常に厳しい。
私は、撤退能力と言いましたが、本来、成功確率が全くない事業を推進していく場合、他の多くの事業を犠牲にしなければできない。事業規模が大きいほど悲惨な結果を招きます。
住民が日常生活で不可欠などうしても持続しなければならない事業があります。
事業は比較検討が必要であり、絶えず、市民の意見を聞かなければならない。
大橋市長は、小池都知事と比べて、発信が少ない。もっと、自分が考えていることを市民と共有しなければならない。一緒に考える姿勢に欠けています。理由の大半は、彼がまだまだ分かっていないからでしょう。したがって、自信が無い。
しかし、これは当然です。
トップシークレットが多すぎて、外部から入ったものに簡単にわかるようなものではないのです。
そういう意味では、福知山市は、伏魔殿であり、何が潜んでいるか分かりません。
市長は事業仕分けの段階です。どうしてもやらなければならない事業以外は、してはならない。市民と職員はそのことを理解しなければならない。仕事をするような格好は、絶対してはならない。
舞鶴市の財政規模は、600億円です。福知山市は、財政力と人口で舞鶴市に劣りながら、財政規模が1.5倍の900億円です。住民が贅沢しているのです。
自治体運営の原資は税金です。
であるにもかかわらず、1.5倍の事業をしている。普通に考えておかしいことはおかしいのです。
課題は、900億円を600億円に絞り込むことです。この点、市長は何としても市民を説得しなければならないのです。
本稿の最後に、京都工芸繊維大学が、2学年70名規模で来ます。この整備費用を福知山市が負担します。
この経費を負担をすれば、恐らく、市民病院への交付金規模(一般会計から繰出金10億円)を超える可能性があります。
いずれ問題化します。
大学事業を推進したのが、70代から80歳代です。彼ら、老人たちは毎日市民病院へ出入りしています。
この意味も考えていきましょう。