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日本文化のリフォーム

日本の政治が右傾化しています。大雑把にいえば、戦前回帰を目指しているように見えます。

また、右傾化は、従来の仕組みを維持しながら変化していくのではなく、さまざまの分野で従来の仕組みを破壊しつつ変化していく様相を提示しつつあるように見えます。

様々の分野での仕組みの破壊について言いますと
先日も書いたように、それは、官僚制に依存し、従来手法による下からの合意の積み上げを重視してきた自民党政治の終焉でもあり、官僚制の終焉でもあります。

国権の最高機関は、国会です。国民は、国会議員を自らの代理人として、国政運営という業務の委託をしてきました。ところが、実態は、官僚が法律を作っていました。

官僚は、稟議制と言いますが、一人が決めるにではなく官僚システムの意思決定に多くのものが関わる仕組みでやってきました。慣例を重視するために法的には安定してきました。

ところが、国の財政破たん問題もありますが、今の世界情勢を見るとこれから私たちの生活がどうなるか先が見えません。
そうい状況では、どうしても権限を持つ者が言ったことにないする責任を取るという原則を重視しなければならない。誰が権限を持っているのか?誰に責任があるのか全く分からない。顔が見えない。

そういう角度から言いますと、今の安倍政治は、わかりやすい。従来の文化を破壊しつつあります。稲田朋美氏を次の総理にしたい。
良いではないですか。過去の総理でこんなことを公言した人はいません。安倍総理は、派閥のリーダーでもありません。

しかし、黙って見ていると、安倍氏の裏には、日本会議や国家基本問題研究会という国粋主義的な組織があります。余り有り難がっているとそっちの方向へ持っていかれる。また、アメリカは、以前のアメリカではありません。
過去のアメリカのイメージに捉われていると判断を誤ります。

アメリカとの連携は不可欠だが、かなり程度が悪い人物が大統領になる可能性もあります。アメリカは、凶暴化するか反対に閉じ籠ってしまうかも知れない。
無条件に追従すると太平洋戦争時とまた違った意味で、日本は敗戦を迎えることになるでしょう。

そうなると困るのは日本です。
アメリカにも言うべきことは言わなければならない。ところが、それを言う人材がいない。
それどころか、最近は、「日本は大東亜戦争に負けたのではない」とか、戦死者を英霊とか言っています。

キーワードは、俺たちの文化はこうだといつまでも過去に閉じ籠っているのではなく、世界に通じる人材を輩出する仕組みの構築です。
そういう役割が日本人にはあるのだ。そう思いましょう。

それ以外は、何を言っていてもよいのです。

元へ戻りますが、安倍総理、橋下氏のキーワードは、選挙による民意です。そういう政治家が育ってきたのです。
彼らは、もう官僚のいうことを聞きません。

国民が全てを決定する。これは正しいのです。ただ、急にいわれても戸惑いますよね。
今まで、民意は軽んじられてきましたから。

このあたりをしっかりと考えていきましょう。

今日の最後に、天皇制ですが、昭和天皇は皇統維持が大変でした。まして本家ですから。
今の天皇は、昭和時代とは違いますね。
本家も分家もないでしょう。

象徴であることは、国民と天皇家とどちらが優位であるという問題ではないでしょう。言葉通りの象徴です。それ以外の役割を求めるなら、憲法改正が必要になります。















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正木明人

Author:正木明人
正木明人が、発信するブログです。

21世紀初頭のこの混乱は、人類の生存を危ぶませるに十分なものです。
その中で、何をなすべきか?
何時の時代も、国民世論の形成は困難を極めた。
なすこともなく、危機を迎えることはできない。私たちは、後続世代にどのようにつなげていけるのか?

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