① 橋爪大三郎他「小室直樹の世界」
レビュー紹介
小室直樹氏と言えば、私の頭にまず浮かぶのは、何十年か前の
週刊誌上でのあられもない姿である。あの悲しい姿を見て、彼の
本を読むのをやめたおぼえがある(その後また読み始めたが)。
多分、正直で子供のような心を持った、破滅型の天才なのだろう
(それで、週刊誌にだまされた?)。
ウェーバー、サムエルソン、パーソンズ、大塚久雄、川島武
宣・・・・・、きら星のごとくならぶ大家たちの理論を自家薬籠中の
ものとし、私塾で弟子たちを鍛え上げた。その弟子たちが今や
社会・人文科学諸科学の各分野で活躍中。奇人変人(?)の師
を見捨てなかった弟子たちもえらい。
ところで彼の阪大大学院時代の師は市村真一氏だそうだが、そ
の市村氏と犬猿の仲であった、森島通夫氏との関係は本当はどう
だったのだろうか。彼の学問的関心から言えば、森島氏が師とい
う方がふさわしいような気もするのだが(さすがに小室氏もいろ
いろ気をつかったのだろうな)。
最後に、宮台真司氏の言説、あいかわらず、言葉遊びをしてい
るとしか思えない。もっと”普通の言葉”で喋れないのだろうか。
他の論客たちが、本当に生真面目に小室氏の業績や人柄を回顧し
ているのに、何か違和感を感じる。
レビュー紹介
小室直樹氏と言えば、私の頭にまず浮かぶのは、何十年か前の
週刊誌上でのあられもない姿である。あの悲しい姿を見て、彼の
本を読むのをやめたおぼえがある(その後また読み始めたが)。
多分、正直で子供のような心を持った、破滅型の天才なのだろう
(それで、週刊誌にだまされた?)。
ウェーバー、サムエルソン、パーソンズ、大塚久雄、川島武
宣・・・・・、きら星のごとくならぶ大家たちの理論を自家薬籠中の
ものとし、私塾で弟子たちを鍛え上げた。その弟子たちが今や
社会・人文科学諸科学の各分野で活躍中。奇人変人(?)の師
を見捨てなかった弟子たちもえらい。
ところで彼の阪大大学院時代の師は市村真一氏だそうだが、そ
の市村氏と犬猿の仲であった、森島通夫氏との関係は本当はどう
だったのだろうか。彼の学問的関心から言えば、森島氏が師とい
う方がふさわしいような気もするのだが(さすがに小室氏もいろ
いろ気をつかったのだろうな)。
最後に、宮台真司氏の言説、あいかわらず、言葉遊びをしてい
るとしか思えない。もっと”普通の言葉”で喋れないのだろうか。
他の論客たちが、本当に生真面目に小室氏の業績や人柄を回顧し
ているのに、何か違和感を感じる。