コロナで死ぬ子どもよりもロックダウンと学校閉鎖で死ぬ子どもの方が多いかも。 国連職員のトップが新しい研究を引用して警告
<記事原文 寺島先生推薦>
Lockdowns and school closures may be killing MORE children than Covid-19, warn leading UN officials citing new study
RT ワールドニュース 2020年7月29日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年9月8日
学校の再開を提唱している人々は、新しい同志たちが見つかってびっくりしたかもしれない。その同志とは国連の幹部役員であり、さらに世界保健機関(WHO)の幹部役員だ。彼らは、新しい研究結果を引用して、子どもたちは感染蔓延自体よりも社会封鎖措置による弊害のほうに苦しんでいる、という可能性を医学誌の記事で示した。
「子どもたちには、コロナウイルスによる疾病そのものよりも流行蔓延を抑える措置によって引き起こされた弊害の悪影響のほうが大きい」。ユニセフ(国際児童基金)の事務局長ヘンリエッタ・H・フォア氏は7月27日こう述べ、現在の危機に対するさらなる資金援助を求めた。ユニセフの栄養部門の部長であるビクター・アグアヨ氏はさらに、「学校を封鎖したことで、子どもたちは基本的な医療が受けられなくなり、さらには栄養を提供する取り組みも機能しなくなった」ことが現在引き起こされている弊害の原因になっている、と述べた。フォア氏は世界保健機関の事務局長テドロス・アダノム・ゲブレイェソス氏や国連食糧農業機関(FAO)事務局長の屈冬玉氏、国連世界食糧計画事務局長のデイビッド・M・ビーズリー氏と連名で、ランセット誌に行動要請記事を出した。その記事の中で四氏は「身体的距離をとること、学校を閉鎖すること、貿易に制限をかけること、国規模で社会封鎖措置をとること」といった新型コロナウイルスへの対応策は世界中の子どもたちの栄養失調の原因になっている、と訴えている。そして、これらの措置のために、急性の栄養失調になる子どもが例年よりも670万人増加する可能性があり、それに加えて国連は、流行蔓延のためではなく「衰弱」のせいで4700万人の子どもが悪影響をうける、と予想している。さらに毎月例年より10000人以上死者が増加、この先12ヶ月でいうと12万8000人以上の規模で死者が増加する可能性がある、と前述の四氏は訴えている。
Study: Global Lockdowns Killing 10,000 Children Per Monthhttps://t.co/GG9DWHZpeY
— Dan Bongino (@dbongino) July 28, 2020
これらの数値の予想はいくつかの科学機関の研究者たちの論文に基づいている。具体的にはワシントンの国際食糧政策研究所(IFPRI) やジョンズ・ホプキンズ・ブルームバーグ公衆衛生大学院などが今週ランセット誌に発表した論文だ。
118カ国以上の中所得国や低所得国の状況を分析した後、これらの研究者たちが警告しているのは、新型コロナウイルスへの対応策のために生じた混乱状況のため、何百万もの家族が危険にさらされている可能性があるということだ。南アジアやサハラ砂漠以南のアフリカでは、5人に4人が生命の危機にさらされており、5歳以下の子どもたちがもっとも危険な状態にある、とのことだ。
さらに、社会封鎖措置など感染蔓延を緩和する措置は「子どもたちの生涯にわたって、教育面について悪影響を及ぼし、慢性的な疾病にかかる危険にさらし、なによりも人材育成する機会を喪失してしまう」ことを引き起こす可能性がある、これまで各世代間で連続して培われてきた子どもたちの成長と発達に悪い影響が出るだけではなく、とのことだ。
ALSO ON RT.COM
Starvation & desire for vaccine could trigger new migration wave in post-Covid world, Red Cross chief warns
さらに、これらの研究が予想している数値は、「控えめな数値である。というのは、今の危機的状況がいつまで続くのか分からないので、食料や医療や社会による保護に最終的にどれほど影響を与えるかはまだ不明だからだ」、と論文は警告している。社会封鎖措置が続けられることは貧しい国々にとっては生死に関わる問題となっているが、裕福な国家においてもこの課題は影響が少ないというわけではなく、政策上の厳しい争点となっている。
たとえば、米国においては共和党のドナルド・トランプ政権は学校の再開を推し進めており、新型コロナウイルスは季節的なインフルエンザとくらべて危険度がきわめて低いと語っている。さらに、学校を閉鎖することにより、子どもたちの発達においても、心理面においても、肉体に与える影響においても、状況はより悪化するという論文が出ていることを指摘している。一方民主党は教職員組合の主張を支持している。その主張とは、学校を再開すると教職員が危険にさらされるという主張だ。
- 関連記事
-
- CIAという「ウジ虫の缶」をこじ開けて、白日の下に晒せ (2021/04/15)
- 薄闇(うすやみ)の世界:新型コロナウイルス感染、世界経済フォーラム(WEF)、そして優生学 (2021/04/11)
- 世界銀行とIMFの秘密のアジェンダ(任務計画) (2021/01/27)
- 「グレート・リセット」はこの世の終わりの一里塚。2030年に人類は「僕には何もないけど幸せだ!」という世界になっている? (2021/01/06)
- オーストラリア連邦ビクトリア州に忍び寄る全体主義は、Covid-19に対する荒々しい過剰反応に基づくものだ。そして、世界の他の地域も同じ道を進んでいる (2020/10/25)
- 英国の首席科学顧問は、政府が契約したワクチンメーカーの株式600,000ポンドを保有している (2020/10/20)
- 「ヨーロッパの都市封鎖措置はコロナそのものよりも多くの人を死に追いやる」。ドイツの大臣が警告 (2020/10/18)
- トニー・アボット前豪州首相は、「新型コロナの都市封鎖は独裁的な医療政策だ」と一喝。「病気になるぞという恐怖政策で全く健康な人も病気にしてしまう」。 (2020/10/16)
- ペンシルバニア州知事のコロナによる都市封鎖措置は違憲という判決 (2020/10/15)
- 「コロナ・ファシズム」の新しい波がヨーロッパに侵入しつつある?イギリスでドイツの医師が逮捕、スイスでは非常事態を2021年12月31日まで延長 (2020/10/06)
- 「コロナ民警、出動!」。君は、国家の回し者になり、ご近所さんがコロナの取り決めを破るのを告発する気はあるかい? (2020/09/30)
- マスク着用反対者たちを、心理学を悪用して「反社会的人間」と病人扱い (2020/09/25)
- 警官が妊婦に手錠を!彼女は社会封鎖措置に反対するメッセージをSNSに載せただけなのに。この動画を見て、オーストラリア人は恥じるべきだし、驚くべきだ。 (2020/09/25)
- ドイツの公営放送後援のゲーム「コロナの世界」。「コロナを疑うものたち」や「マスク着用に反対するものたち」を殴ったり、窒息死させたり。 (2020/09/18)
- コロナで死ぬ子どもよりもロックダウンと学校閉鎖で死ぬ子どもの方が多いかも。 国連職員のトップが新しい研究を引用して警告 (2020/09/07)