ベネズエラ外相、米国政府を強く非難:「コロナウイルス禍にあって800人余りのベネズエラ市民の緊急帰国便を『足止め』している」
<記事原文 寺島先生推薦>
Venezuela FM rebukes Washington for barring emergency repatriation flight for 800+ citizens ‘stranded’ in US amid Covid-19 crisis
RT World News 2020年3月24日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2020年4月2日
ベネズエラのホルヘ・アレアザ外相は、米国で足止めされている数百人のベネズエラ人を帰国させるための緊急便の出発を阻止し、ベネズエラ航空への制裁措置をしている米国を非難した。
アメリカが急速に蔓延するコロナウイルスの世界的な震源地の一つとなる中、ベネズエラ政府は800人以上の足止めされたベネズエラ市民を救助するため、ベネズエラを代表する航空会社コンヴィアサが手配した特別便に乗せて帰国させる努力を開始した。しかし、米国の先月の―コンヴィアサ航空の全便のアメリカ制裁措置入国禁止―のため、救助活動は中断されている。
「私たちは、米国がベネズエラからの航空便を受け入れないことを言い張り、この期に及んでも、コンヴィアサ航空や他の航空会社を使って800人以上の同胞を帰国させる人道的な直行便の認可を拒否していることを非難する。彼らは米国で足止めされている。ベネズエラ大使館に登録されている正式な市民なのに」とアレアザ外相は火曜日のツイートで述べた。
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同外相は月曜日、数百人の市民が本国送還便で帰国する予定――すべてネット上で手続きは済んでいる――であることを発表したが、ベネズエラ政府はまだ米国からの回答を待っていると指摘した。そして翌日の火曜日、明らかな出国不可の応答があった。米国はまだこの問題について公にコメントしていない。
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、市民が安全に祖国に帰れるようにするために制裁を取り下げることを主張し、人道的措置として例外を設けるようアメリカ政府に強く求めた。
「米国政府は、人道上の理由があるのだから、我々がアメリカを出国することを止めることはできない、制裁は解除しなければならないと伝えてある」とマドゥロは声明で述べている。「コンヴィアサ航空の飛行機は、ベネズエラ人が帰国を希望する世界のあらゆる場所に行く準備ができている。」
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ジョンズ・ホプキンス大学の研究者によると、ベネズエラのコロナウイルス感染者の報告は84例のみで、米国のそれは優に50,000例を越える。これはコロナウイルスのホットスポットとしては世界第三位に当たる。
米国は10年以上にわたり、ベネズエラに対して数々の制裁措置を課してきたが、トランプ政権下ではこれを大幅に強化し、ベネズエラの重要な石油部門や他の多くの企業、そして数人の高官を標的にしてきた。社会主義者マドゥロ政権を転覆させるために米国は途切れない策謀を張り巡らせてきた。自称「暫定大統領」のフアン・グァイドに率いられた反対派の人々には政治的・財政的支援を提供し、昨年4月の軍事クーデターにも力を注いだ。しかしこの試みも治安部隊の大量離脱を産み出すには至らず、街頭デモがたった2日間あっただけで立ち消えとなった。
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ベネズエラのホルヘ・アレアザ外相は、米国で足止めされている数百人のベネズエラ人を帰国させるための緊急便の出発を阻止し、ベネズエラ航空への制裁措置をしている米国を非難した。
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「私たちは、米国がベネズエラからの航空便を受け入れないことを言い張り、この期に及んでも、コンヴィアサ航空や他の航空会社を使って800人以上の同胞を帰国させる人道的な直行便の認可を拒否していることを非難する。彼らは米国で足止めされている。ベネズエラ大使館に登録されている正式な市民なのに」とアレアザ外相は火曜日のツイートで述べた。
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ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、市民が安全に祖国に帰れるようにするために制裁を取り下げることを主張し、人道的措置として例外を設けるようアメリカ政府に強く求めた。
「米国政府は、人道上の理由があるのだから、我々がアメリカを出国することを止めることはできない、制裁は解除しなければならないと伝えてある」とマドゥロは声明で述べている。「コンヴィアサ航空の飛行機は、ベネズエラ人が帰国を希望する世界のあらゆる場所に行く準備ができている。」
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