ロシア兵たちがウクライナで毒性の強い化学薬品を浴びて入院
<記事原文 寺島先生推薦>
Russian soldiers in Ukraine hospitalized with severe chemical poisoning – Moscow
Traces of the toxin Botulinum toxin Type B have been discovered, the Defense Ministry says
(ロシア兵たちがウクライナで強い毒性の化学薬品を浴び入院したとロシア当局が報道。
ロシア国防省は、ボツリヌス毒素B型の痕跡が検出されたと発表。)
出典:RT 2022年8月20日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年9月5日
焼かれた毒物含有弾薬の収集箇所となっている屋外貯蔵所© Sputnik / Ilya Pitalev
ウクライナでの軍事作戦に従事していたロシア兵数名が、強力な毒性の化学薬品を浴びて入院した、と8月20日(土)、ロシア国防省が発表した。
被害を受けた兵士たちの検体から「人為起源の有機毒物」であるボツリヌス毒素B型の痕跡が検出された、と同省は述べ、ウクライナ当局を「化学テロ行為を行った」として非難した。
ロシア兵たちが、「深刻な毒を受けた兆候を見せたため入院した」のは、7月31日にザポリージャ地方のバシリフカ村付近に駐留した後のことだった、と同省は述べている。
「ゼレンスキー政権がロシア兵たちや一般市民に対する毒物を使ったテロ攻撃を承認している」のは、ドンバスなどの地域での敗北が続いているからだ、と同省は主張した。
ロシア当局は、当該兵士たちの臨床検査の結果を化学兵器禁止機関 (OPCW) に送付する予定だ。
ボツリヌス毒素は、しばしば「奇跡の毒物」と呼ばれており、最も毒性の強い生物化学物質のひとつとして科学界で知られている毒物だ。ボツリヌス菌によって産生され、アセチルコリン神経伝達物質の放出を阻害し、筋肉の麻痺を引き起こす効果がある。
ボツリヌス毒素 A 型は、ここ数十年間、薬用としては少量で使用されてきたが、それは特に筋肉の過緊張を和らげる治療薬としてだ。美容分野では、ボトックスという短縮名でも知られている。
READ MORE: Russia warns of Ukrainian false-flag chemical attack
ただしボツリヌス毒素は、生産や分配が容易にできるため、生物兵器として使用される危険があり、その毒性による致死率も高い薬品だ。回復するには、長期間に渡る集中治療しか手立てがない。
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