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#1304 【J2】全11試合のレビュー (後編) (第1節) (2016/3/4) | | |　

横浜FC vs カマタマーレ讃岐 (ニッパツ三ツ沢球技場)

→　ミロシュ・ルス監督が再登板した横浜FCはホームで讃岐と対戦。讃岐は前半途中で左SBのDF砂森とFW我那覇が負傷交代。プランが大きく狂ってしまったが後半29分にCKからMF仲間が素晴らしいダイレクトシュートを決めて決勝ゴールを奪った。後半の半ばあたりまでホームの横浜FCがペースを握っていたが先制ゴールが生まれる少し前あたりから讃岐がリズムをつかむようになってその流れからMF仲間の先制ゴールが生まれた。MF仲間のゴールは「ゴラッソ」と言うしかないような美しいゴールだった。

1対0で勝利した讃岐は好スタートを切った。先制した後はカウンターから何度もチャンスシーンを作ったが、期待の新戦力のMF馬場は随所に違いを見せた。「大きな戦力になるのは確実」と言える。守備に関しては相変わらず強固。右SBはDF西弘則、左SBはDF砂森がスタメンで起用されているので両サイドはより攻撃的な選手が起用されているがDF藤井航とDFエブソンの強力CBはそのまま。ベースの部分は完全に確立されておりその上で攻撃力アップも果たした。2015年は16位だったが躍進しそうな雰囲気はある。

一方の横浜FCは流れ的には悪くなかったが後半の半ばを過ぎると全体の運動量がやや落ちてきた。リズムが讃岐に傾きつつある危険な時間帯にセットプレーから失点。その後は讃岐のスピードのある攻撃にさらされるようになった。49歳になったばかりのFW三浦知は終盤に途中出場。動き自体はまずまずで後半44分にはヘディングシュートを放ったがキーパーの真正面に飛んだ。期待の高い新戦力のFW津田とDF田所の2人は悪い出来ではなかったが見せ場はほとんどなし。右SHで起用されたMF藤井悠はまずまずだった。

町田ゼルビア vs セレッソ大阪 (町田市立陸上競技場)

→　2012年以来の「J2復帰」となる町田と降格2年目のC大阪の試合は(町田の)クラブ史上最多となる10,112人を集めた。地力で優るC大阪は序盤こそ試合を優位に進めてDF山下の決定機などいくつかゴールに迫ったが前半15分あたりから町田が攻め続ける展開になる。後半も同様で町田が主導権を握っていたが後半26分にMFブルーノ・メネゲウのCKから新加入のMF山村和が高い打点からヘディングシュートを決めてC大阪が先制に成功。結局、このゴールが決勝点となって1対0でアウェイのC大阪が勝利した。

「昇格候補の筆頭」と言われているC大阪は勝利したものの内容的には非常に悪かった。中盤から前の6人はすべて新加入選手。もちろん、FW杉本健とMF柿谷は復帰組なので新しい選手ばかりというわけではないがチームとしてほとんど機能していない。特にWボランチのバランスが非常に良くないので簡単に縦パスを通されてシュートチャンスを作られてしまう。GKキム・ジンヒョンの好セーブに救われたが大熊清監督は「メンバーを固定して熟成を図る。」という方針なのでしばらくの間は苦しい試合が続くだろう。

町田は相手を大きく上回る17本のシュートを放った。キーパーと1対1に近い決定機も3つほどあったので決定機の数でも町田が上回った。前述のとおり、C大阪の出来が極めて悪かったので参考にしにくいところもあるが、名前のある選手が多いC大阪を相手にこれだけ押し込むことができたのは選手の自信になるだろう。チャンスシーンは多かったので初めてスタジアムを訪れたサポーターもある程度は満足できただろう。次もホーム戦。京都と対戦するが連敗スタートは避けたい。FW鈴木孝の活躍を期待したい。

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◆　まとめ

　#1304 【J2】全11試合のレビュー (後編) (第1節) (2016/3/4)

→　2月28日(日)に行われたJ2の開幕節の全11試合のレビューです。昇格候補のC大阪をホームに迎えた町田はアグレッシブなサッカーを見せてC大阪を圧倒。多くのチャンスを作りました。しかしながらGKキム・ジンヒョンの活躍でゴールを奪えずにいるとCKからMF山村和に決められて失点。0対1で敗れましたが手ごたえを感じることができる試合になりました。一方のC大阪は成熟度の低さが目立つ試合になりました。

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