■ 第19回の日韓定期戦 第19回となる大学サッカーの日韓定期戦は6月25日(土)にレモンガススタジアム平塚で行われた。2020年と2021年はコロナの影響で開催されなかったので3年ぶりの開催となる。日本は全日本大学選抜、韓国は全韓國大学選抜というチーム名になる。デンソーが特別協賛で「DENSO CUP SOCCER」というのが大会の正式名称になる。大学4年生が中心となるが「大学4年生の早生まれの選手」はパリ世代になる。
日本は「4-1-4-1」。GK飯田雅浩(国士舘大)。DF奥田勇斗(桃山学院大)、岡哲平(明治大)、中野就斗(桐蔭横浜大)、三浦颯太(日本体育大)。MF植村洋斗(早稲田大)、熊澤和希(流通経済大)、落合陸(東京国際大)、齊藤聖七(流通経済大)、泉柊椰(びわこ成蹊スポーツ大)。FW木村勇大(関西学院大)。キャプテンマークを巻くGK飯田は青森山田高出身。MF檀崎やDF三國ケネディエブスなどが同級生になる。
ベンチスタートになったのはGK近藤壱成(法政大)、DF相澤佑哉(駒澤大)、DF速水修平(常葉大)、DF高木践(阪南大)、DF関根大輝(拓殖大)、MFオナイウ情滋(新潟医療福祉大)、MF倍井謙(関西学院大)、MF藤井海和(流通経済大)、MF小酒井新大(中京大)、MF山田新(桐蔭横浜大)、FW小森飛絢(新潟医療福祉大)の11人。FW山田新はJ1の川崎F、MFオナイウ情滋はJ2の仙台への加入が発表された。
■ 5対0で日本が大勝! 3年ぶりの開催となった日韓定期戦は日本が攻守に相手を圧倒する展開になった。前半10分に右SBのDF奥田勇のドリブル突破からチャンスを作ると攻撃参加したCBのDF中野就がクロス。こぼれ球をJ1の清水入りが内定しているMF齊藤聖が左足で決めて日本が先制に成功する。その後もチャンスを作った日本だったが相手キーパーの好セーブもあってゴールを決めることは出来ず。前半は1対0で折り返した。
1対0で迎えた後半10分にMF齊藤聖の鋭い縦パスをうまくコントロールしたFW木村勇がキーパーもかわしてから無人のゴールに流し込んで追加点を奪った。さらに後半14分には途中出場したMF山田新のクロスからFW木村勇がヘディングシュートを決めて3点目を奪った。勢いの止まらない日本は後半27分にも右サイドを抜け出したMF山田新のグラウンダーのクロスからFW木村勇が合わせて4点目を奪った。
さらに後半37分には途中出場したMFオナイウ情滋のCKから左SBのDF三浦颯が頭でつないだボールをMF山田新が合わせて5点目を奪った。DF三浦颯はJ2の甲府入りが内定している。途中出場したMF山田新は1ゴール2アシストの活躍だった。5対0で大勝した日本が日韓定期戦を制した。シュート数は日本が12本、韓国は3本だけ。韓国は90分を通してほとんど決定機を作れず。スコア的にも内容的にも完敗だった。
■ 京都入りが内定。FW木村勇大がハットトリック! 6月は各年代の日韓戦が開催されたがU-16日本代表とU-21日本代表は3対0で大勝。大学選抜は5対0で大勝した。フル代表も2021年の春に韓国を相手に3対0で大勝しているので最近の日韓戦は日本が圧倒している。苦手意識の強かった韓国を相手にこれほどのスコアで勝てる時代が来るとは想像できなかった。逆の立場で考えると韓国サッカー界の関係者ならびにサポーターは強い危機感を持っているだろう。
ヒーローになったのはFW木村勇だった。J1の京都への入団が内定しているが184センチ/78キロとサイズに恵まれている。高さを生かしたヘディングで3点目のゴールを奪ったがスピードやパワーが持ち味の選手になる。京都にはFWピーター・ウタカという絶対的なエースがいるが彼も38歳。後継者は必要である。タイプは全く異なるが「FWピーター・ウタカの後継者」としてサポーターから大きな期待を集めるだろう。
先のとおり、早生まれではない大学4年生は2000年生まれ。GK谷、DF菅原、DF瀬古、FW宮代、MF福岡慎、MF平川怜などと同じ学年になる。「新・黄金世代」と言われるなどタレントの多い学年になるがFW木村勇は2001年2月生まれなのでラッキーなことにパリ世代になる。この試合は大岩監督も視察に訪れたがパリ世代にはいないタイプのストライカーである。大学在学中の五輪代表入りは十分に考えられる。
■ 大学選抜の中で最も気になったのは・・・。 FW木村勇以外にもプロ入りを決めている選手はたくさんいる。先制ゴールのMF齊藤聖は清水、CBのDF中野就は広島、左SBのDF三浦颯は甲府、10番のMF落合は柏、アンカーのMF植村は磐田、途中出場したMFオナイウ情滋は仙台、途中出場で1ゴール2アシストのMF山田新は川崎F、ドリブラーのMF泉柊椰は神戸への加入が決まっている。4年生の選手の多くはすでにJリーグのクラブへの加入が決まっている。
進路先が決まっていない選手にとっては「就活の舞台」になるが大学選抜の中で最も気になったのは左SBのDF三浦颯になる。今年の開幕戦でJリーグデビューを果たすと日韓定期戦の後に行われたJ2のリーグ戦で2試合に途中出場している。特別指定選手として甲府でプレー機会を得ているがスピードがあって左利き。キックの精度も高い。178センチなのでSBとしては標準以上のサイズがあるのも強みになる。
右SBのDF奥田勇もインパクトを残した。こちらはまだ3年生なので進路先に関する情報は流れていないがG大阪ユース出身になる。攻撃力が高くてサイドで何度も起点になった。ここ数年でSBの選手に高い攻撃力が求められる時代になったがDF三浦颯やDF奥田勇のような攻撃力の高いSBの価値はこれからますます高まっていくだろう。仙台への加入が決まったMFオナイウ情滋の右からの突破も威力十分だった。
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