■ 今シーズン限りで現役 J1通算で366試合で99ゴール、J2通算で162試合で34ゴール、日本代表として72試合で16ゴールを挙げている長崎のFW玉田が今シーズン限りで現役を引退することになった。長崎に加入して3年目となるが2019年は35試合で7ゴール1アシスト、2020年は25試合で6ゴール3アシストを記録している。過去2年間は中心 or 準・主力として活躍したが今シーズンは17試合の出場のみ。162分のプレー時間のみだった。
今年はいずれも途中出場だったがそれでも2ゴールを挙げている。1980年4月生まれなので41歳になったが目に見えて衰えることなくチームに貢献してきたが11月11日(木)の11時11分に現役引退を発表した。J2で3位の長崎は2位の京都との差が「7」。残り4試合なので土俵際まで追い詰められているがノーチャンスではない。「J1昇格を達成して引退してほしい。」というのは長崎の関係者に共通する思いだろう。
晩年の長崎でも貴重な戦力となったが柏・名古屋・C大阪では主力として活躍した。印象深いのは柏時代になるが1999年~2005年まで柏でプレーした。J2に降格したタイミングで名古屋に完全移籍となったが柏時代の2004年に初めて代表に召集されている。ジーコJAPANならびに岡田JAPANのときに主力のフォワードとして活躍したが2006年のドイツW杯のGLの3戦目のブラジル戦では先制ゴールをゲットした。
■ 2004年のアジア杯の準決勝のバーレーン戦 「ブラジルを本気にさせたゴール」と言われているが代表で最初に大きなインパクトを残したのは2004年のアジア杯になる。夏場ならびにアテネ五輪の直前に行われたこともあってMF中田英、FW高原、FW柳沢、MF稲本など欧州でプレーしていた選手やオーバーエイジを含めた五輪代表の選手は招集できず。フルメンバーとは程遠いメンバー構成だったが招集されたMF中村俊を中心に奮闘。連覇を達成した。
フォワードの選手はFW鈴木隆とFW玉田の2人だけ。ジーコJAPANは2トップを採用するケースが多かったので代表での実績がほとんど無かったFW玉田に大きなチャンスが回ってきたが準々決勝までは不発。批判を浴びたが準決勝のバーレーンで覚醒した。前半にボランチのMF遠藤がかなり不可解な判定で退場になって10人での戦いを余儀なくされた中、2ゴールを挙げる活躍を見せて決勝進出に大きく貢献した。
アジア杯の準決勝のバーレーン戦は「FW玉田キャリアを好転させた試合」と言えるが同時に「自身のキャリアの中でベストゲームの1つ」と言える。後半開始早々に角度のないところから放った左足のシュートが決まって代表通算2ゴール目を挙げると延長前半3分に独走から決勝ゴールをゲットした。キレ味鋭いドリブルと抜群のスピードを武器にバーレーンの最終ラインを1人で切り裂いた。圧巻のゴールだった。
■ 何でもできる万能型のアタッカー 他にも名古屋が初のJ1優勝を決めた2010年の湘南戦(A)であったり、C大阪時代の2015年の昇格プレーオフ決勝の福岡戦の先制ゴールなど「大事なところでゴールを奪う勝負強さ」も持っていた。代表通算では72試合で16ゴール。試合数の割には代表でのゴール数はあまり多くないが「節目の試合」で活躍してジーコ監督や岡田監督に評価された。2006年のドイツW杯と2010年の南アフリカW杯に出場している。
ルックスも非常にいいので女性を中心とした人気も極めて高かったが華麗なプレースタイルも魅力だった。抜群のスピードが大きな武器だったがスピードだけでなく技術も高かった。「スピードやキレで勝負するタイプの選手は年齢を重ねるとパフォーマンスが落ちるのは当たり前」と言えるが技術に加えてクレバーさも併せ持っていたので30代の後半になってもC大阪や長崎でコンスタントに活躍することが出来た。
プレイスキッカーとしても優秀だったので「何でもできる万能型のアタッカーだった。」ということが出来る。同じレフティのMF中村俊がいたので日本代表の試合でプレイスキッカーを任される機会は多くなかったがプレイスキッカーとしても一流だった。大きな怪我があまりなかったのも特筆すべき点になる。長期離脱することもなく、晩年の2015年~2020年でさえ、すべてのシーズンで24試合以上に出場している。
「スピードがあって、技術が高くて、キックが正確で、ストライカーになれて、チャンスメーカーにもなれて、なおかつ、大きな怪我することなく若い頃から晩年までコンスタントに活躍する選手」というのはなかなか出てこない。30代後半になってもパフォーマンスを大きく落とすことなく活躍し続けたのは驚きだった。ルックスが良くてプレースタイルも華があるので人気や尊敬を集めるのはごく当たり前の話である。
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