カターレ富山→ 2019年は4位。J3に降格してから最高の順位でフィニッシュした。惜しくもJ2昇格を逃したが2位の群馬との差は「5」のみ。夏以降に快進撃を見せて最後まで可能性を残した。ラスト14試合の成績は10勝2敗2分け。見事な成績を残した富山は「優勝候補の一角」と開幕前は評価された。快進撃の立役者になったスピードスターのMF大谷駿の引き止めに成功した上でJ3屈指のストライカーのFW武の獲得に成功した。
「J2復帰に向けて過去最高のチャンスがやって来た。」と言えたが23節を終えた時点で9勝10敗4分けで勝ち点「31」。10位に位置する。2位の長野との差は「11」と大きく広がっており、3位の熊本や4位のSC相模原との差も「11」なので「悲願のJ2復帰は難しくなった。」と言える。「戦力に関してはJ3屈指」と言えるタレント集団だったが噛み合わず。16節から4連敗を喫するなど不本意なシーズンになった。
「選手層の厚さはJ3屈指」と言えたがメンバーを固定できなかった。500分以上のプレー時間を得ている選手が19人もいる。なかなか結果が出ないのでメンバーを固定しきれずにチームとしての成熟度は高まらなかった。期待が集まった大卒2年目のMF大谷駿は16試合で1ゴールのみ。昨シーズンは秋以降に爆発して22試合で9ゴール2アシストを記録しているが思うように結果を残せずに苦しいシーズンになっている。
得点源になることが期待された新加入のFW武は20試合で6ゴールを挙げているので「数字的にはまずまず」と言えるがスタメンで起用されたのは7回のみ。806分のプレー時間にとどまっている。FW平松がここに来て調子を上げてきており、ここ6試合で5ゴールを挙げているが、8月ならびに9月はなかなか結果を出せなかった。19試合で7ゴールなので悪い成績ではないがエンジンがかかるのが少し遅かった。
攻撃的なチームなので「少々の失点は仕方がない。」と言えるが23試合で37得点/31失点となる。昨シーズンは34試合で54得点/31失点だったので1試合平均の得点数は「1.59」→「1.61」なので少しだけ増えているが1試合平均の失点数が「0.91」→「1.35」に激増している。オフの移籍市場で愛媛FCから経験豊富なCBのDF林堂を獲得したがスタメンは14回のみ。途中出場した試合はすでに「7試合」もある。
2019年と2020年の各種のスタッツを比較すると「1試合平均のドリブル数」が16.4回→10.3回に減少している。「J3では屈指のドリブラーだったMF白石(群馬)とDF前嶋(水戸)が抜けた影響は大きかった。」と言える。また、MF大谷駿の不調もドリブル数の減少につながっていると言える。「1試合平均のクロス数」も19.0本→14.0本に減少しているので「チャンスメーカー系の選手の頑張りが不足している。」と言える。
オフの移籍市場で真っ先に補強したいのはアタッカーの選手になる。町田から加入したMF戸高は20試合で2ゴール4アシストなので「まずまず」と言えるが大きな期待を受けてJ1のクラブから期限付き移籍でやって来たMF池高、MF宮城天、MF滝あたりの貢献度は不足している。「実績のある選手ではなくてノビシロの大きそうな若手を獲得する。」というやり方は決して悪くないが目論見どおりには話は進まなかった。
富山に限った話ではないがJ2昇格に失敗した場合は今オフも主力数名がチームを離れることになるだろう。「J1とJ2の差」よりも「J2とJ3の差」は大きいのでJ2のクラブからオファーが届いた場合は引き止めるのは難しくなる。再開後に自身の価値を大きく高めた選手は少ないがボランチのMF花井、スピードスターのMF大谷駿、長身フォワードのFW平松、点取り屋のFW武などは十分にJ2でもやれる実力を持っている。
シーズン中に目立った活躍を見せた選手に対して他クラブの興味や関心が集まるのは当然の話になるが逆に思うような活躍が出来ずに評価や価値がやや下がっている選手を評価や価値が下がっているタイミングで積極的に獲得しようとするのが「補強の上手なクラブ」である。活躍できなかった理由にはいろいろあって「実力不足というケース」も少なくないが環境が変わったら本来の力を出せるようになるケースも多い。
なので、1年前と比べて評価が大きく下がっているMF大谷駿の獲得に乗り出すしたたかなJ2のクラブが出てくることは十分に考えられる。能力あるいは将来性が高い選手はたくさんいるので今オフの移籍市場で主力選手がたくさん流出することは普通に考えられるが富山の補強ポイントはすでに触れたとおりでアタッカーである。若手の可能性やノビシロに期待するやり方は成功しなかったので今度は即戦力を確保したい。
具体的に名前を挙げてみるとMF三田尚(長野)、MF中村太(八戸)、MF富樫佑(FC岐阜)、MF池田昌(福島)、MF和田昌(SC相模原)など。昇格争いのライバルになりそうなクラブはある程度は想像できるので「昇格争いのライバルになりそうなクラブの主力を引き抜く。」というのも1つの方法である。群馬で出場機会に恵まれていないので「MF白石(群馬)の再獲得に乗り出す。」というのも十分に考えられる動きである。
守備的なポジションは今シーズンもDF今瀬が中心になった。キーパーは期限付き移籍のGK岡が正キーパーとして起用されているが左SB/WBを固定しきれなかった。大卒ルーキーでボランチが主戦場となるMF末木を左SB/WBで起用する試合も多くなっている。長野から加入したベテランのDF松原優が5試合の出場にとどまっているのも誤算と言える。必殺の武器であるロングスローを披露するシーンはほとんどなかった。
左SB/WBはDF上原拓(FC今治)、MF魚里(鳥取)、DF砂森(鹿児島)、DF鎌田(秋田)、DF石川啓(熊本)あたりが「J3を代表する左SB/WB」である。他クラブの主力を引き抜くのはなかなか難しいが計算の出来る左SB/WBを獲得したい。DF今瀬が中心となったCBも補強ポイントに挙げられる。DF今瀬、DF林堂、DF戸根、DFダウベルマン、DF川崎裕という顔ぶれは悪くないが結果が出ないこともあって固定できなかった。
CBの候補としてはDFタビナス・ジェファーソン(G大阪)、DF松田陸(G大阪)、DF西尾(C大阪)、DF田平(C大阪)などが狙い目になる。今シーズン限りでチームが解散となるG大阪U-23ならびにC大阪U-23の若手が出場機会を得るために期限付き移籍で修行に出る可能性は高い。22歳のDFタビナス・ジェファーソンは川崎Fからの期限付き移籍となるがG大阪U-23では本職である左SBではなくてCBでプレーしている。
GK岡が17試合、大卒2年目のGK齋藤和が3試合、大卒1年目のGK田中勘が3試合に出場したキーパーは「甲府から期限付き移籍中で32歳のGK岡の動向」が注目点になるが大阪学院大出身で183センチのGK齋藤和、びわこ成蹊スポーツ大出身で188センチのGK田中勘はともに能力が高い。「若手2人の成長に期待する。」というのも1つの方法になる。GK齋藤和はC大阪U-18育ち、GK田中勘は仙台ユース育ちになる。
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