横浜Fマリノス → 2連覇を目指した横浜FMだったが23節を終えた時点で11勝10敗5分けで勝ち点「38」。7位に位置する。残り8試合になったが全勝したとしても勝ち点は「62」止まり。すでに勝ち点「65」を獲得している川崎Fを抜くのは不可能になった。早々に2連覇の可能性は消滅した。充実した補強が出来たので開幕前の時点では「優勝候補の筆頭」と言われたが好不調の波の激しい1年になっており、不本意なシーズンになった。
3位のFC東京との差も「9」と広がっているのでACLの出場権獲得も難しい。今シーズンの横浜FMに期待を寄せていたサポーターを裏切る成績になっているが26試合で52得点を奪っているので「得点力は相変わらず高い。」と言える。昨シーズンは34試合で68得点だったので1試合平均の得点数はどちらも全く同じで「2.00」になる。得点力はJ1屈指と言えるが1試合平均の失点数は「1.18」→「1.65」と激増している。
最大の誤算は守備の要のDFチアゴ・マルチンスの怪我になる。中断期間中の3月9日(月)の練習中に怪我をしてブラジルに帰国したが「コロナ禍」に巻き込まれてなかなか再来日の目途が立たなかった。「6月6日(土)に再来日を果たした。」と報道されているがコンディションを整えるのが難しい状況に陥った。何とか再開初戦の浦和戦(A)に間に合ったが昨シーズンのようなプレーは見せられていない。
「超攻撃的なサッカーを展開しながら失点数がそこまで多くない。」というのが2019年の横浜FMだった。終盤戦の強さは異次元だったが『超人的な能力を持ったDFチアゴ・マルチンスが万全の状態で戦うことが出来たが故の特異なスタイルだった。」と言える。DF伊藤槙やDF山本義やDF實藤などが控えのCBという立ち位置だったが「DFチアゴ・マルチンスならびにDF畠中との差は非常に大きかった。」と言える。
最大のライバルである川崎Fが記録的な成績で首位を独走していることも横浜FMの選手やサポーターにとってはフラストレーションが溜まる話である。「2019年の33節で横浜FMに完敗した川崎Fがシステムやスタイルを大きく変えて横浜FMに対抗しようとした。」というのはよく知られている話になるが来シーズンは横浜FMが進化して異次元の強さを誇る川崎Fを叩かないといけない。2019年の王者の意地を見せたい。
「優勝候補の筆頭」と言われながら7位と低迷しているので「ポステコグルー監督の解任 or 退任」を求めるサポーターは日に日に増えているがベターな選択ではないと言える。横浜FMを率いてJリーグを制覇したことで国際的な評価も上がっている監督なので中東のクラブなどに引き抜かれてしまうのは仕方がないがフロントが自らの判断でポステコグルー監督との契約を更新しない or 打ち切るのは得策ではない。
2019年とは違ってポステコグルー監督の選手起用や戦い方に対する不満は大きいと思うが、今の横浜FMは「ポステコグルー監督だからこそ、実現できている攻撃的なサッカー」である。「依然としてJリーグの56クラブの中で最も魅力的なサッカーを披露しているクラブであること」は間違いないのでポステコグルー監督の元でリベンジをしたい。手堅いサッカーを見せるチームだった横浜FMを大きく変えた功績は大きい。
加入が決まったDF角田(筑波大)など「横浜FMのサッカーに魅力を感じて横浜FM入りを決断する選手がたくさんいること」も踏まえると「ポステコグルー監督は続投がベター」だと思うが補強ポイントは言うまでもなくキーパーである。リーグ制覇を達成した2019年はJ3だったFC琉球から加入したGK朴一圭が獅子奮迅の活躍を見せたが今シーズンは怪我の影響もあってGK朴一圭は10試合の出場にとどまっている。
昨オフに徳島から加入したGK梶川は16試合に出場するなど「1番手のキーパー」になっているがセービング能力や安定感などは他のJ1の上位クラブのキーパーと比較するとかなり見劣りするのは否めない。川崎FのGKチョン・ソンリョン、C大阪のGKキム・ジンヒョン、FC東京のGK林彰洋、G大阪のGK東口、名古屋のGKランゲラック、柏のGK中村航やGKキム・スンギュなどと比較すると1枚 or 2枚ほど格が下になる。
もちろん、特殊な横浜FMのサッカーにすぐに馴染んだGK梶川の対応力の高さは評価すべきである。足元の技術の高さはJ1のキーパーの中でも上位クラスと言えるが「J1でトップクラスの実力や経験値を持ったキーパーであったならば止められていたのでは?」と思えるシュート(失点)は少なくない。「高さがあって安定感があってフィードも出来るスペシャルな実力を持ったキーパー」はJリーグの中にも何人かはいる。
2つ目の補強ポイントはCBになる。すでに触れたとおりで「CBの控え」が物足りなかった。DF伊藤槙やDF實藤やDF山本義などはJ2のクラブで活躍して横浜FMが引き抜いた選手になるが「名門クラブである横浜FMの控えのCB」としてはやや物足りない。「大学ナンバー1のCB」と評価されているDF角田(筑波大)の加入が決まっているが彼はまだ大学3年生なので「フルでチームに帯同できる可能性は低い。」と言える。
攻撃陣は夏に加入したFWジュニオール・サントスがゴールを量産しており、FW前田大も持ち味であるスピードを披露している。爆発的な攻撃力は今シーズンも健在なので「攻撃的なポジションは新たな補強が全くなくても大丈夫」と言えるほど充実度が高い。むしろ、FWエジガル・ジュニオやFWオナイウ阿道など出番に恵まれない選手を適度に放出しないといけない状況である。選手の厚みは川崎Fにも匹敵する。
今シーズンは異例のシーズンであり、超・過密日程なので、選手を入れ替えながら戦ってきたが、ある程度はメンバーを固定して戦わないと熟成度は上がってこない。思うように出場機会を得られない選手は不満や不平を口にするようになるので「厚すぎる選手層」がマイナスに作用するケースは多々ある。今オフに関しては「新たな戦力として誰を獲得するのか?」よりも「誰を放出するのか?」の方に注目したい。
最後に「今オフに獲得できたら面白いと思う選手」を挙げたいと思うがキーパーはGKポープ・ウィリアム(岡山)、GKマテウス(東京V)、GKフィリップ・クリャイッチ(大宮)など。J1の上位クラブの正キーパーであるGKキム・ジンヒョン(C大阪)やGK林彰洋(FC東京)やGK東口(G大阪)などを引き抜くのはさすがの横浜FMでも難しい。「Jリーグ未経験のキーパーを連れてくる。」というのも有効な手段であると考えられる。
CBの候補としてはDF三浦弦(G大阪)やDF山村和(川崎F)やDF木本(C大阪)などを獲得できたら大きいが言うまでもなく獲得の難易度は高い。「場合によってはDFチアゴ・マルチンスやDF畠中から定位置を奪取できるレベルのCB」を獲得したいがかなり難しいのは明らかである。横浜FMが得意としている手法を踏襲するのであればJ2でプレーするDF上島(福岡)あたりも候補となるが同じく簡単には獲得できないだろう。
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