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2009年5月24日 (日)

ジャパン・ディッシング(日本を侮辱する)

2009年5月22日

ディッシング・ジャパン(日本を侮辱する)?   [Jonathan Adler]

誰を駐日大使にするかに関する、オバマ政権の最近の心変わりについて、興味深い(きがかりな?)ニュースを、ある友人が送ってきた。

    本来、オバマは、ハーバード大学の政治学者ジョセフ・ナイを、駐日大使に任命するものと思われていた。この噂は明白にオバマ政権から出たもので、日本のマスコミで広く報道された。日本人は大いに喜び、ナイが、米日同盟の重要性に関する、評判の良いナイ-アーミテージ報告書をものした、非常に尊敬されている学者である、という事実を好んでいた。元ユタ州知事で、実際、標準中国語を話すハンツマンを中国大使として任命した後、今やオバマ政権はナイにするのを辞め、代わりにジョン・ルースなる人物を送り込むのだ。おそらく皆さんは彼をご存じだろう(彼は明らかに、バリバリ仕事をこなす、シリコン・バレーの弁護士だ)が、彼の唯一の資格証明は、カリフォルニアで、オバマのために、何トンも募金を集めたということのようだ。彼は国際問題における専門知識は皆無で、日本について何かを知っているようにも見えない。本質的に、これは政治的報酬だ。日本人が、これを一体どう思うか、特にハンツマンに関して散々報道された後で、想像いただきたい。オバマ政権は、中国ではなく、彼らが、世界で二番目に大きな経済であることを、想起させたいのだろう。それで、わが国は、日本に、資金調達者を派遣するということだろうか? 北朝鮮のミサイル発射に対し、アメリカが無干渉の態度をとった後、二国関係を既に再評価し始めている国に対して、これは実に「顔を平手打ち」的侮辱だ。

記事原文のurl:corner.nationalreview.com/post/?q=ZjQ2OTllZTkwYThkZTBlYmZhNDM2NDJiMTY5NzE3N2U=

この話題は、『園田義明めも。』の下記記事で拝見して知った。

ジョン・ルース起用はジャパン・ディシング? 2009/05/23

属国化推進のナイ-アーミテージ報告書を喜んだり、こわもてナイ教授の日本着任を待望する方々の心理が、素人にはまるで分からない。

またしても、イソップの、蛙の王様。
池に住む蛙が、「王様が欲しい」、と神様に要求した。
神様、最初に、丸太ん棒を投げ込んでくれた。
デクの坊に、蛙はあきたらない。
「もっと強い王様が欲しい。」と蛙は要求する。
神様は、次に、コウノトリを送り込んでくれた。
蛙は全員食べられてしまったとさ。

この新大使の件については、中田安彦氏が『ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報』に、

ソフトパワーの限界: ジョゼフ・ナイが駐日大使を辞退!!

という記事で、氏の見解を詳しく書いておられる。

また、中田安彦氏、『ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報』の別記事、

こんな知日派はいらない!2007年 08月 03日

で、ワシントン発古森義久記事を引用し、アメリカの「知日派」を、こう評しておられる。

これを読んではっきりと分かることは、アメリカの「知日派」と言う人たちは、日本の友人でもなんでもなく、むしろ反日といわれる人よりも性質が悪いということです。

彼らは、結局、日本人や日本の政治家に親しい友人のふりをして接近して、アメリカの安全保障政策や経済政策のロビー活動を仕掛けている。要するに、日本国内にトロイの木馬を作り出して、アメリカの要求を内側から、さも日本の政治家が独自に選んだかのように決定させていくという任務を帯びた人たちです。

もちろん、中田氏の言説、古森記事中にもある、CSISのマイケル・グリーンという人物も対象だ。

更に、氏は言う。

日本の政治家、マスコミ関係者、文化人たちのアメリカ留学組は、古くは阿川弘之を初めとして、彼らの資金でアメリカに呼ばれ、それなりに立派なホームスティ先で、アメリカの国益をいざと言う時には優先するようにみっちりと教育をうけた、トロイの木馬候補たち。

全く別に、リベラル21 マイケル・グリーンのポスト福田論という記事がある。2008.09.06 ごく一部だけ、引用させていただこう。

福田は病気で辞めたのではなく、ファイティング・スピリットを失ったのである。それを日本政治の「退行現象」の発生とみている。同時にそれは次期首相に日本復活の機会を与えたともいえるとして、グリーンは小泉純一郎に学べと訴える。

更に、また、中田安彦氏の、『ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報』の記事で、

小泉進次郎(小泉Jr.)のCSISペーパーを読む」という話題がある。2006年10月19日

彼が、家庭教師のマイケル・グリーンと共同執筆したとされるペーパーを読もうとしたが、あまりに退屈なので、あきらめた。人生は短い。

小泉進次郎という将来の大物?、CSISで、マイケル・グリーンという人物によって育てられたのだ。小泉進次郎というムショ族?立候補する人物、中田氏の表現を拝借すれば、

立派なホームスティ先で、アメリカの国益をいざと言う時には優先するようにみっちりと教育をうけた、トロイの木馬候補」の典型だろう。

あの米国を想い、この属国を作るの名パロディーになった、あの父親にして、この子あり。

地位協定なる不平等条約や、それに乗じた宗主国兵士による多様な犯罪に目をつぶって、そういう「コウノトリ」のような候補を嬉々として?選ぶ属国民、宗主国からこういう扱いは当然。

わざわざ、コワモテの御本尊がお出ましにならずとも、シリコン・バレーの弁護士様で、属国支配はたやすくできるだろう。宗主国、属国の政治、官僚、企業から、マスコミ、学会まで、完全掌握済。永世属国と化した日本、世界の植民地支配の歴史で、最高の成功例だろう。

最下位でジュニアを落選させれば、見なおされるのかも知れないが、100%ありえまい。

議員数削減という甘い言葉で、さなきだに風前の灯火状態にある本質的な野党を、殲滅させる図々しさ。

仮に民主党が政権党に変わっても、ソマリアでの戦闘、実態憲法破壊、そして、それに続く、壊憲路線は、決してゆるがない。

マスコミは、豚インフルエンザと、朝鮮地下核実験しか報道しない。永久属国万歳?

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09/5/25追記

JanJanという、インターネット新聞、日頃ほとんど読んでいないが、たまたま下記の記事があるのに気がついた。

オバマ政権はなぜ駐日大使にルース氏起用か
--安全パイ・日本の「属国路線」が行き着いたところ

田中良太  2009/05/22

尊敬している元新聞記者田中良太氏の文章に違いない。全く同感。この記事を先に知っていれば、上記駄文など書かず、そのまま引用させていただいていただろう。

憲法9条を破壊する以前に、まず、属国状態の根源である、安保条約を破棄することが、独立国として、当たり前のことだろう。

安保条約を破棄して、独立国になった後に、「憲法9条はおかしい」というのなら、論理的な発想だ。
安保条約を残して、属国状態のまま、憲法9条を破壊して、戦争を認めれば、宗主国の傭兵状態を固定するだけのこと。
人は憲法9条のために生きるにあらず。さりとて、屈辱的不平等条約、日米安保条約のために、生きるわけなどましてないだろう。
もちろん、属国傀儡与党も、野党のふりをしている民主党も、そういう発言は永久にしない。

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