アメリカは今、ぞっとするような危機にさしかかっている。このあと待ち受けるのは人種間の争いや内戦か?
<記事原文 寺島先生推薦> This is a critical point in US history. We’ve entered a dangerous, chilling period that could lead to a race or civil war
RT 論説面 2020年7月28日
ミッチ・ファイエルシュタイン
ミッチ・ファイエルシュタイン氏はグレイシア環境基金の取締役社長であり『詐欺の惑星~なぜ世界はこんなに混迷してしまったのか、次に起こることは何か、自分の身をどう守れば良いのか?』の著者。同氏の生活拠点はロンドンとマンハッタンである。ツイッターやインスタ、フェースブックはこちら @Planetponzi
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2020年9月2日
米国の民主主義は危機的状況にある。ロシアゲート、ストーミー・ダニエル(訳注 トランプと性的関係を持ったと主張した女性)、政治的陰謀にもとづく弾劾、選挙で選ばれた正当な大統領を排除しようという止むことのないクーデター。
すべては、何ものも民主党がトランプを追い出すことを止められないという印だ。
民主党と民主党の活動に同調する陰謀団は、ドナルド・トランプを追い出すためならどんなこともするだろう。この陰謀団が、ニセ情報を流すメディアに支えられて、仲間たちと手を取り合って暗躍している。そのメディアが流している情報というのは、各地で広まっている暴動や人種間の闘争や略奪や放火は「平和的な抗議活動」の範囲内である、という情報だ。2020年の米国大統領選挙は、ゆがんだ形で伝わっているトランプと、バイデンの裏にいる目に見えない操縦者とのどちらかを選ばないといけない、という究極の選択を強いられる。
アメリカ合衆国国家情報長官のジョン・ラドクリフにより開示された文書と先週明らかになった文書を読めば、その陰謀団がどんなことをしているかのわかりやすい例が見える。これらの文書によると、2016年に米国の法執行機関の頂点にいる連邦捜査局が、大統領選における不法なスパイ行為を「防衛事案」ということばで説明したため、トランプとロシアが共謀しているという大げさで根拠のない言説をまき散らす手助けになったのだ。オバマやバイデンはこのことに一枚かんでいたのだろうか?これこそ、選挙で選ばれた正当な第45代合衆国大統領ドナルド・トランプに対して計画的なクーデターを企てようとする動きだ。
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米国が理解する必要があることは、知性もあり政治思想も持っている「ミューラー(訳注 ロバート・ミューラー、米国の元連邦捜査局長官)の検事団」気取りの狂信者たちが 、大統領であるのは違法であるとトランプを追い立てたことだ。そのような「検事団」の1人であり、2016年の大統領選においてヒラリー・クリントンの支持者であることを公的に認めていたアンドリュー・ワイズマンは、 無実であるという証拠をもみ消し、政治的に偏りのある態度や敵意をもって行動し、マイケル・フリン将軍やロジャー・ストーンやポール・マナフォートをおもに刑事手続きの罪で起訴した。ワイズマンのこのような行為には違法であるものも含まれていた。それなのに、ジョー・バイデンとハンター・バイデンの親子が、ウクライナや中国で起こした利益相反疑惑については、決して適切に捜査されることはなく、彼らは「何をしても刑務所に入らなくて済む」チケットを持っているかのようだ。まさに、「二枚じかけ」だ。この掟は汝には適用されるが、我には適用されぬ。こんな正義の平等などあるのだろうか?合衆国司法長官ジェネラル・バーやダーハム氏よ。あなたがたはどこにいらっしゃるのですか?
落ちはこうだ。ワイズマンは、静かで不法なクーデターを辞める気はないだろう。ワイズマンは 『物語、オレの3000万ドル超のカネで死に馬のロシアを棒で叩いて走らせる、ロシアよ走れ、走れ』という著書を11月の大統領選に向けて出版予定だ。エコーチェンバー効果(訳注 狭い場所で同じ情報を流し続けると大きな宣伝効果が出ること)により西海岸から東海岸までみながこの本を気に入るだろう。偽ニュースを流すメディアもきっと。
ロシアゲートのせいで4000万ドル近い税金が費やされた。本当の罪人は、FBIであり、CIAであり、アメリカ合衆国司法省であり、米国務省であり、外国情報活動監視裁判所でさえそうだ。これらの機関が民主的に選ばれた政府を転覆させる筋書きにおいて効果的な役割を果たしたのであり、こんな機関などとても信頼できるものではない。これが、米国の八百長のような二重構造の法体制のもうひとつの例だ。そうだ・FBIや合衆国司法省など信頼できるわけがない。
共和党員であれば、罪に問われる。民主党員であれば何をしてもお咎めなしだ。例えば「すべて女性の活動を信じるMe too運動」も、バイデンがケチをつければ後回しになる。明らかに、ある女性の意見がきちんと受け止められるのは、その女性が反共和党の主張をしているときだけだ。
私たちが理解すべきなのは、今私たちは歴史上とても大事な局面にいるということだ。合衆国はぞっとするような危険な時代を迎えている。一瞬で人種間の抗争や内戦が起こってしまうかもしれない局面にいるのだ。どんな犠牲を払っても、どんな手段を使ってでも、トランプを排除しようと企んでいる反乱軍や政治団体の動きのせいで、民主党が政権を握る都市の多くでは、愚衆政治に陥り、暴力が生み出されている。これは民衆の命に関わることだ。本当にすべての命が大事にされているのだろうか?
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トランプがやりたがっていることはすべて民主党が選挙に勝つための狙い目にされているし、これからもされるだろう。議論を呼んだ学校再開に向けての騒動を見て欲しい。世界中で、ある生徒が学校の先生に新型コロナをうつしたという文書はひとつも報告されていない。しかし、そんなことはどうでもいいのだ。「トランプが学校を再開させたがっているのだから、それは悪い考えに違いない」ということだ。米国の「科学党」は喜んで新型コロナの事実を曲げて伝えるだろう。それが選挙に勝つ手助けになるとしたら。
なぜ教員たちは学校を閉鎖したがっているのだろうか?その答えは、2016年の大統領選で、教員の71%は反トランプ派に投票したからだ。さらに大学教授のうち共和党支持者はほんの10%しかいない。なぜ、学校やスポーツの大会や他の大きな集いがすべて取りやめになっているのに、アンティファやBLMが率いる反トランプ暴動や略奪や放火は例外的に取りやめにならないのか?米国中の教職員組合における民主党活動家たちは心配や憎悪や恐怖を増進させている。そうなると有権者は変革を求めるようになるだろう。たとえ、それがステージ4の認知症を持つと思われている候補者への投票につながるとしても、だ。この取り違えは、ほんとうに恐ろしいことだ。
トランプは、陰謀団と偽ニュースを流すメディアの本当の姿を晒してくれたのだ。民主党地獄が拡がり、分断を産むことになっている。今米国に必要なのは連帯することなのに、だ。未来のことを100%完全に正しく予想することなど誰にもできない。しかし、今回の大統領選で勝者が誰もいないという事態は十分に予想されることだ。この先世界が今よりも安全で皆にとって幸福な場所になることはないだろう。我々が本当の変革を実現しない限りは。そしてその変革というのは、認知症のバイデンがバーニー・サンダースや民主党の真の指導者や「部隊長」アレクサンドリア・オカシオーコルテスからの受け売りで取り込んだマルクス主義という潮流では起こせない変革だ。
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