ドンバス他がロシア領になれば何が変わるか
<記事原文 寺島先生推薦>
Donbass referendums will change security reality – Moscow
(ドンバスの国民投票は安全保障の現実を変える – ロシア当局からの発表
ドンバス国民がロシアの支配下に入ることを決めたならば、ロシアはドンバスが攻撃を受けた際は、自国が受けた攻撃として対応する)
出典:RT
2022年9月23日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年9月25日
© Global Look Press / コムソモルスカヤ・プラウダ
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシアへの加盟に関する国民投票の後にドンバス、ヘルソン地域、ザポリージャ地域への攻撃が行われたならば、その攻撃はロシア領内への攻撃として扱うことを確認した。その投票は、ドンバスの二共和国とウクライナ南部の 2 つの地域で9月23日金曜日に開始された。
この地域がロシア領内として扱われるかどうかについてのメディアの質問に対し、ペスコフ報道官は「全くその通りです」と答えた。同報道官はさらに、これらの地域がロシアに編入されればすぐに、ロシア憲法がこれらの地域で発効する、と述べた。
ロシアの元大統領のドミトリー・メドベージェフ国家安全保障会議副議長は、ロシアはその領土を守るために「利用可能なあらゆる手段」を取ることを躊躇しないだろうと警告した。「ロシア領土への侵入は犯罪です」とメドベージェフ副議長は今週初めに語った。更に同副議長は、ドンバスがロシアに加われば、「この結果生じる世界における地政学上の変容は、元には戻せなくなるでしょう」と述べた。
米国は、欧州や他の地域の同盟諸国(ドイツも含む)と足並みを揃え、9月23日金曜日に開始された国民投票の結果を認めないことをすでに表明している。NATO のイェンス・ストルテンベルグ事務総長も、この国民投票のことを「偽物の国民投票だ」とツイッターで呟いている。なおこに国民投票は9月23日から27日まで行われる予定だ。
関連記事:クレムリン、ウクライナとの交渉に前向き
米当局は最近、ウクライナを「強化」するために、ウクライナ当局へのさらなる援助を約束した。これは、ロシアが部分的な国民動員を発表したことを受けてのことだ。9月21日水曜日、セルゲイ・ショイグ国防相は、動員がかけられるのは約30万人で、任務は予備兵であるとし、この数はロシアで動員できる総数のうちのわずか1パーセント強である、と述べた。
同国防相は、増兵が必要な理由について、ウクライナ軍とロシア支配地域との 間の1,000km に及ぶ連絡線を管理するために必要である、と説明した。
2022年2月、ロシアはドンバス共和国を独立国家として認め、ウクライナに、西側の軍事同盟に決して参加しない中立国であることを正式に宣言するよう要求した。
ロシアは、ドネツクとルガンスク両地域に、ウクライナ国家内の特別な地位を与えるとしたミンスク合意をウクライナ当局が実施しなかったことを理由に、2月24日にウクライナに軍隊を派遣した。ドイツとフランスが仲介したこの合意は、2014 年に初めて調印された。ウクライナのピョートル・ポロシェンコ前大統領は、ウクライナ側の主な目的は停戦を利用して時間を稼ぎ、「強力な軍隊を作る」ことだと認めている。ウクライナ当局は、ロシアの攻勢は全く言われのないものだ、と主張している。
Donbass referendums will change security reality – Moscow
(ドンバスの国民投票は安全保障の現実を変える – ロシア当局からの発表
ドンバス国民がロシアの支配下に入ることを決めたならば、ロシアはドンバスが攻撃を受けた際は、自国が受けた攻撃として対応する)
出典:RT
2022年9月23日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年9月25日
© Global Look Press / コムソモルスカヤ・プラウダ
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシアへの加盟に関する国民投票の後にドンバス、ヘルソン地域、ザポリージャ地域への攻撃が行われたならば、その攻撃はロシア領内への攻撃として扱うことを確認した。その投票は、ドンバスの二共和国とウクライナ南部の 2 つの地域で9月23日金曜日に開始された。
この地域がロシア領内として扱われるかどうかについてのメディアの質問に対し、ペスコフ報道官は「全くその通りです」と答えた。同報道官はさらに、これらの地域がロシアに編入されればすぐに、ロシア憲法がこれらの地域で発効する、と述べた。
ロシアの元大統領のドミトリー・メドベージェフ国家安全保障会議副議長は、ロシアはその領土を守るために「利用可能なあらゆる手段」を取ることを躊躇しないだろうと警告した。「ロシア領土への侵入は犯罪です」とメドベージェフ副議長は今週初めに語った。更に同副議長は、ドンバスがロシアに加われば、「この結果生じる世界における地政学上の変容は、元には戻せなくなるでしょう」と述べた。
米国は、欧州や他の地域の同盟諸国(ドイツも含む)と足並みを揃え、9月23日金曜日に開始された国民投票の結果を認めないことをすでに表明している。NATO のイェンス・ストルテンベルグ事務総長も、この国民投票のことを「偽物の国民投票だ」とツイッターで呟いている。なおこに国民投票は9月23日から27日まで行われる予定だ。
関連記事:クレムリン、ウクライナとの交渉に前向き
米当局は最近、ウクライナを「強化」するために、ウクライナ当局へのさらなる援助を約束した。これは、ロシアが部分的な国民動員を発表したことを受けてのことだ。9月21日水曜日、セルゲイ・ショイグ国防相は、動員がかけられるのは約30万人で、任務は予備兵であるとし、この数はロシアで動員できる総数のうちのわずか1パーセント強である、と述べた。
同国防相は、増兵が必要な理由について、ウクライナ軍とロシア支配地域との 間の1,000km に及ぶ連絡線を管理するために必要である、と説明した。
2022年2月、ロシアはドンバス共和国を独立国家として認め、ウクライナに、西側の軍事同盟に決して参加しない中立国であることを正式に宣言するよう要求した。
ロシアは、ドネツクとルガンスク両地域に、ウクライナ国家内の特別な地位を与えるとしたミンスク合意をウクライナ当局が実施しなかったことを理由に、2月24日にウクライナに軍隊を派遣した。ドイツとフランスが仲介したこの合意は、2014 年に初めて調印された。ウクライナのピョートル・ポロシェンコ前大統領は、ウクライナ側の主な目的は停戦を利用して時間を稼ぎ、「強力な軍隊を作る」ことだと認めている。ウクライナ当局は、ロシアの攻勢は全く言われのないものだ、と主張している。
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