スペインでアジュソ・マドリード州首相が率いる反ロックダウン派の国民党候補者がマドリード州議会選挙で大勝。一方、敗北した左派ポデモス党党首は政界引退を表明
<記事原文 寺島先生推薦>
Anti-lockdown candidate Ayuso wins big in Madrid elections as Podemos party leader quits politics in defeat
Russia Today ワールドニュース
201年5月5日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2021年6月6日
Covid-19に伴うロックダウン措置に激しく反対している、イサベル・ディアス・アジュソ・マドリード州首相が、スペインのマドリード州議会選挙で大勝を収めた。その結果、5期議員をつとめていた左派ポデモス党党首は、政界から引退することになった。
5月1日の夜半の時点での99%の開票結果において、アジュソ首相の所属する国民党は45%の得票率で、州議会における65議席を獲得した。これは議会の過半数に4議席だけ足りない議席数であった。
前回2019年の選挙と比べて2倍の得票率を獲得した国民党は、右派のボックス党と連立を組むことが見込まれている。ボックス党は9%の得票率で、議席数では4位であった。
「マドリードで再び自由が勝利しました」。勝利後、アジュソ首相は支援者たちにこう語り、選挙中に連呼していたスローガンを唱えた。また国民党のパブロ・カサド党首も、有権者に対し、「アジュソ首相のパンデミック対応策が信任されました」と語った。
アジュソ首相のキャンペーンが功を奏した少なくない理由に、アジュソ首相がロックダウン措置に反対する声を、厳しい対策措置に疲れ切っていた有権者に訴えかけていたことがあげられる。アジュソ首相は、この危機の間にも、バーやレストランを閉鎖することには応じてこなかった。
一方、5月1日の選挙で敗北したことは、左派に大きな打撃となり、スペイン社会労働党は2019年の選挙から得票率を10%下げ、11議席を失った。この議席数は、進歩マスマドリード党と同じ議席数だ。ボックス党の次の5位につけたのは、ポデモス党であった。この党は2014年に設立された中道左派政党であり、欧州議会の厳しい政策に反対していた。この党は3議席を増やしたとはいえ、比較的良くない結果に終わり、ポデモス党創設者であるパブロ・イグレシアス議員は政界からの引退を表明した。「我々は敗北しました。十分な多数派を取り込むことからはほど遠い結果に終わりました」と同議員は語った
ALSO ON RT. COMS
Spain's deputy PM resigns in high-stakes Madrid presidency bid after local govt calls snap election to avoid no-confidence vote
「私は我が政党に貢献できるような政治家としての器ではなく、我が政党の力を安定させるようにすることを助ける力もありません」とイグレシアス氏は付け加えた。
社会労働党の党首であるスペインのペドロ・サンチェス首相は、アジュソ・マドリード州首相から何度もCovid-19対策を非難されていたのだが、5月1日の夜、ツイッターにアジュソ氏の勝利についてこう書き込んだ。
「この選挙はアジュソ首相にとって大きな結果を残しました。そして何よりも、アジュソ首相が果たすべき責任も高まりました」。サンチェス首相はさらに、こう書いていた。「社会労働党はつねにマドリード州をよりよい州にする取り組みの準備を行っています。そして、有権者からいただいた票を、この地域とこの地域の住民のよりよい将来に変える所存です」
スペインの首都であり、700万の人口を要するマドリードでの選挙運動では、激しい舌戦が繰り広げられ、何名かの候補者に対して、暴力を行うという脅迫が行われたこともあった。アジュソ首相や、ポデモス党のイグレシアス氏が、殺害予告の脅迫を受けたこともあった。4月初旬には、ポデモス党の地方支部で爆破事件があり、イグレシアス氏は「極右」の仕業であると非難し、この爆破事件を「一般市民に対するテロだ」と批判した。ポデモス党の報道官によると、破壊者によるポデモス党の事務所爆破は、これで6度目だ、とのことだ。
ALSO on RT. COM
Another Madrid election candidate sent bullets in post after politicians & police receive death threats
Anti-lockdown candidate Ayuso wins big in Madrid elections as Podemos party leader quits politics in defeat
Russia Today ワールドニュース
201年5月5日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2021年6月6日
Covid-19に伴うロックダウン措置に激しく反対している、イサベル・ディアス・アジュソ・マドリード州首相が、スペインのマドリード州議会選挙で大勝を収めた。その結果、5期議員をつとめていた左派ポデモス党党首は、政界から引退することになった。
5月1日の夜半の時点での99%の開票結果において、アジュソ首相の所属する国民党は45%の得票率で、州議会における65議席を獲得した。これは議会の過半数に4議席だけ足りない議席数であった。
前回2019年の選挙と比べて2倍の得票率を獲得した国民党は、右派のボックス党と連立を組むことが見込まれている。ボックス党は9%の得票率で、議席数では4位であった。
「マドリードで再び自由が勝利しました」。勝利後、アジュソ首相は支援者たちにこう語り、選挙中に連呼していたスローガンを唱えた。また国民党のパブロ・カサド党首も、有権者に対し、「アジュソ首相のパンデミック対応策が信任されました」と語った。
Spain (Madrid regional election):
— Europe Elects (@EuropeElects) May 4, 2021
Provisional results, 99.5% counted
PP-EPP: 45% (+22)
Más Madrid-Greens/EFA: 17% (+2)
PSOE-S&D: 17% (-10)
VOX-ECR: 9%
UP-LEFT: 7% (+2)
Cs-RE: 4% (-17)
Threshold: 5%
+/- vs. 2019 election#4M #EleccionesMadrid
More: https://t.co/GCi18VLAzi pic.twitter.com/jNQXGmZEPk
アジュソ首相のキャンペーンが功を奏した少なくない理由に、アジュソ首相がロックダウン措置に反対する声を、厳しい対策措置に疲れ切っていた有権者に訴えかけていたことがあげられる。アジュソ首相は、この危機の間にも、バーやレストランを閉鎖することには応じてこなかった。
一方、5月1日の選挙で敗北したことは、左派に大きな打撃となり、スペイン社会労働党は2019年の選挙から得票率を10%下げ、11議席を失った。この議席数は、進歩マスマドリード党と同じ議席数だ。ボックス党の次の5位につけたのは、ポデモス党であった。この党は2014年に設立された中道左派政党であり、欧州議会の厳しい政策に反対していた。この党は3議席を増やしたとはいえ、比較的良くない結果に終わり、ポデモス党創設者であるパブロ・イグレシアス議員は政界からの引退を表明した。「我々は敗北しました。十分な多数派を取り込むことからはほど遠い結果に終わりました」と同議員は語った
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Spain's deputy PM resigns in high-stakes Madrid presidency bid after local govt calls snap election to avoid no-confidence vote
「私は我が政党に貢献できるような政治家としての器ではなく、我が政党の力を安定させるようにすることを助ける力もありません」とイグレシアス氏は付け加えた。
社会労働党の党首であるスペインのペドロ・サンチェス首相は、アジュソ・マドリード州首相から何度もCovid-19対策を非難されていたのだが、5月1日の夜、ツイッターにアジュソ氏の勝利についてこう書き込んだ。
「この選挙はアジュソ首相にとって大きな結果を残しました。そして何よりも、アジュソ首相が果たすべき責任も高まりました」。サンチェス首相はさらに、こう書いていた。「社会労働党はつねにマドリード州をよりよい州にする取り組みの準備を行っています。そして、有権者からいただいた票を、この地域とこの地域の住民のよりよい将来に変える所存です」
スペインの首都であり、700万の人口を要するマドリードでの選挙運動では、激しい舌戦が繰り広げられ、何名かの候補者に対して、暴力を行うという脅迫が行われたこともあった。アジュソ首相や、ポデモス党のイグレシアス氏が、殺害予告の脅迫を受けたこともあった。4月初旬には、ポデモス党の地方支部で爆破事件があり、イグレシアス氏は「極右」の仕業であると非難し、この爆破事件を「一般市民に対するテロだ」と批判した。ポデモス党の報道官によると、破壊者によるポデモス党の事務所爆破は、これで6度目だ、とのことだ。
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