主要な抑圧機構は完全にむき出し
2020年2月2日
ケイトリン・ジョンストーン
CaitlinJohnstone.com
政府の秘密と、内部告発者や情報漏洩者や漏洩情報出版者の重要性について、私は多くの記事を書いている。それには当然の理由がある。公に対する説明責任から、自分たちの悪行を隠すことができる政府は、できることなら何でもするからだ。政府の振る舞いが一体何かさえ知らされなければ、政府が、望んでいる形で振る舞うのを保証するために、国民は民主主義を活用できない。
そうしたものは、陰謀論者連中や反体制政治諸派の多くの注目を惹きつけている。多くの目が、政府の不透明な隠れ蓑と、その背後で起きていることに光をあてようとする勇敢な人々に対する迫害を注視している。十分とは言えなくとも、かなり多くの目が。
我々にとって大いに不利益なことに、我々に対する圧政と搾取の主要な操作が、我々の目の前で起きている事実には、ごくわずかの人しか注目しない。
買収された政治家による際限のない言説、体制が所有している報道機関と、何が世界中で起きているかについての主要言説を支配する操られたソーシャル・メディアが、政府の秘密隠蔽よりも、我々の社会の病気に遥かに貢献している。我々は経験からこれを知っている。内部告発者がNSA監視や、巻き添え補殺人などの、強力な政府の悪行について秘密情報を暴露する時は、いつも、公に対する説明責任も、このような不正再発を阻止する全面的組織的変更要求も見ることはなく、政治/メディア支配層の言説支配しかない。
暴露された情報から注意を逸らせ、情報を明らかにした人物が、法律を破ったり、振る舞いが、どこか行儀が悪かったりするのに注意をむけるために言説支配が使われる。暴露は実は大したことではないやら、基本的に、既に周知の知識だったやらと思わせるために使われる。その日の次のホットな話題や、マスコミ・ニュースが紡ぎだす白色雑音の忘却の彼方に衆目をそらすために使われる。何も変化しない。
我々は再び、それが何度も何度も繰り返し起きているのを目にしている。言説支配装置は実に効果的、効率的になり、2018年に、アメリカやイギリスやフランスが、全くウソの理由でシリアに爆弾投下したのはほぼ確実だという最近の暴露も完全に無視することが可能なほどだ。ベリングキャットのわずかな、でたらめな歪曲や、マスコミの完全な報道管制によって、まるで一度も起きたことがないかのようだ。
これが我々に物語っているのは、我々にとって何より重要な問題は、政府の秘密のカーテンの背後で陰謀が起きているという事ではなく、人々の考え方や行動や投票が、公然と積極的に操作されていることだ。政府の秘密は、確かに、支配体制による言説支配の一つの側面だが、大衆の情報入手を支配するのも、もう一つの側面だ。その最大部分は、情報に対する大衆の考え方の支配だ。
無数の方法で、支配階級に搾取され、圧迫されながらも、圧倒的に多い庶民の数の力を、本当の変化を強制するために、人々が決して使わない理由は、現状を、望ましい(か少なくとも普通だ)と思うよう洗脳されているためだ。政治/メディア支配層のプロパガンダは、そのための支配層の防衛最前線だ。最も強力で不可欠な武器だ。
我々は、ただ受動的に、別のマニングやスノーデンやイアン・ヘンダーソンが、我々が圧政装置と戦うのに使える情報を与えてくれるのを待ってるだけではないのを意味するのだから、あらゆる党派の反体制派が、これを理解することが重要だ。これらの人々は素晴らしい貢献をしてくれたが、我々の世界で何が本当に起きているのかということに人々の注意を惹きつける戦いは、決して情報漏えい者や内部告発者だけに限られない。政府の秘密には翻弄されないのだ。
もし読者が何らかのメディアに従事しているのなら、大衆を眠らせ、自己満足状態に保つ言説のマトリックスに関与しているのだ。読者が、ツイッター・アカウント、ユーチューブ・アカウントや、多少のビラやスプレーペンキ缶を持っているかどうかは重要ではない。読者が、なんらかのメッセージを発信できるなら、直接、読者を圧迫する機構に影響を与えることができる。読者は、人々に、だまされていることを知らせることができ、なぜかを、説明することができ、彼らを、より多くの情報を見つけられるところに向かわせることができる。
これは大いに力を与えてくれる。あらゆる保安検査やとスピン・ドクターを通り抜けて、非常に衝撃的なニュース記事が本当の社会の目覚めを引き起こすのを願って無為に待つ必要はない。読者自身が情報であり得るのだ。読者が目覚めの触媒になることができるのだ。
この船の進路を変える鍵は政府の不透明なベールの背後のどこかに隠されているわけではない。それはあなたの中にある。それは我々全員の中にある。我々は真正面にいる、無防備で、むき出しのプロパガンダ機関による言説支配を攻撃することで、今すぐ、我々の仲間の覚醒を始めることができるのだ。
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日々、クルーズ船乗客の感染者が増えている。14日どころか、検疫の語源、カランティン、40日間に延びるのでは、と素人は思う。
上級国民、ようやく起訴。執行猶予の可能性も!
■昨年4月の母子死亡『池袋暴走』事故で東京地検が「上級国民」飯塚幸三・元通産省工業技術院長を逮捕せず在宅起訴!! 執行猶予の可能性も!?
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