Posted in 08 2004
あらゆる「怪奇現象」や「妖怪」「怪人」「怪獣」を描き続け、挿絵の世界で大活躍したイラストレーターがいる。その名は石原豪人。
今、東京は上野にある弥生美術館において、その石原豪人の展覧会が開かれているが、その企画の一環だろう『石原豪人「エロス」と「怪奇」を描いたイラストレーター』という本が出た。
などと書いてはみたものの、白状すると今まで石原豪人という名前などまったく知らなかった。だが、彼の書いたイラストが少年誌を飾っていた当時、こちらはまさに小学生だったため、リアルタイムで彼のイラストには接していたのである。
ページを開くと見覚えのあるイラストも多く、まず懐かしさが先にたつ。だがあらためて一枚ずつイラストを追っていくと、そのあまりに独特のタッチに酔わされる羽目になる。
石原豪人の絵の特徴は、力強さとエロスだ。本に収録された数々のイラストは、先に書いたように多くが「妖怪」「怪人」「怪獣」等を扱っているが、どれもリアルなうえに妙な色気をもっているため、思わず引き込まれてしまうのである。実際、少女雑誌などからはもっと色気を抑えて描くように注文が入ったと言う話も載っている。
いまのところ彼の業績をこのような形で残した本は、この『石原豪人「エロス」と「怪奇」を描いたイラストレーター』のみ。イラストにビビッときた人なら間違いなくオススメの一冊であろう。
今、東京は上野にある弥生美術館において、その石原豪人の展覧会が開かれているが、その企画の一環だろう『石原豪人「エロス」と「怪奇」を描いたイラストレーター』という本が出た。
などと書いてはみたものの、白状すると今まで石原豪人という名前などまったく知らなかった。だが、彼の書いたイラストが少年誌を飾っていた当時、こちらはまさに小学生だったため、リアルタイムで彼のイラストには接していたのである。
ページを開くと見覚えのあるイラストも多く、まず懐かしさが先にたつ。だがあらためて一枚ずつイラストを追っていくと、そのあまりに独特のタッチに酔わされる羽目になる。
石原豪人の絵の特徴は、力強さとエロスだ。本に収録された数々のイラストは、先に書いたように多くが「妖怪」「怪人」「怪獣」等を扱っているが、どれもリアルなうえに妙な色気をもっているため、思わず引き込まれてしまうのである。実際、少女雑誌などからはもっと色気を抑えて描くように注文が入ったと言う話も載っている。
いまのところ彼の業績をこのような形で残した本は、この『石原豪人「エロス」と「怪奇」を描いたイラストレーター』のみ。イラストにビビッときた人なら間違いなくオススメの一冊であろう。